緑の調律日誌

緑の調律日誌

7月30日 夏に咲く鮮やかな植物たち!

2021/07/31

写真は全て2021年7月30日に撮影したものです。

山の天気は変わりやすい一日ですが、今日の日中は良く晴れてくれました!

見えそうで見えない北アルプスのてっぺん。それでも高原の爽やかさを感じられます!

右の方にテントが見えますが、こちらは・・・

いがりまさし、お花畑ストリートライブ。

植物園内に素敵な笛の音色が響きます!

7月10日~8月29日の10時~15時頃、開催しています!

http://www.plantsindex.com/livemanager/matic/livehistory.cgi?mode=resultschj&resultno=1000000591

ヒマラヤの青いケシ、この季節になると少なくなりますが、まだ残っている花があります!

植物園の中では、ヤナギランがどんどん咲き始めていて、賑やかになってきています!

アルプス展望リフトを降りた場所のテラス。北アルプスは見えませんでしたが、ゆっくりと出来ます!

地蔵の頭まで登ると、天然のガーデニングのような綺麗な花たちの組み合わせが素敵です!

赤い花はコオニユリ。遠くから見ても、近くから見ても、鮮やかな花をしています。

こちらはミヤマトウキ。

薬草としても知られる植物ですが、花を覗き込むと・・・

小さい花の集まりが良いですね!花畑のようです。

しかも匂いを嗅いでみると良い匂いがします!

ハッポウタカネセンブリ。

蛇紋岩地に生育する珍しい植物で、お隣の八方尾根の名前が付いた植物です。

小さい花ですが、よくよく見ると、キレイな青色をしています!

そして、ごく稀に白花も見られます。探してみてください!

オヤマボクチの虫食いの葉。面白い自然のアートです。

オオバツツジの花。花自体は地味な印象も受けますが、数の少ないツツジですね。

そして、今の時期、これから特にオススメなのが、植物園上部に自生するシモツケソウの群生!

スキー場斜面をどこまでも彩っています!

普段は重機の作業道になっている場所を、この季節だけ開放しています。

足元にお気を付けながら散策してみて下さい!

シモツケソウの合間には、紫色のクガイソウの自生していて、こちらも色の組み合わせが鮮やかです!

クガイソウ、なかなか絵になる植物です!

高原の夏らしさを楽しませてくれますね!

植物園内のシモツケソウ群生地も色づいてきました!

お盆の頃まで、植物園の夏の鮮やかさは続きそうですね!

シナノナデシコの花では、キアゲハが蜜を吸っていました。

あちこちでチョウが飛んでいるのがこの季節でもありますね!

植物園のコマクサは、まだまだ咲いています!

こちらも見頃がまだ続きそうです!

暑い夏が続きますが、高原の散策を楽しみに来てみてはいかがでしょうか!

皆様のお越しを、咲き誇る花たちと共にお待ちしております!

 

夏の花、最盛期がやってきました!【7月23、24日】

2021/07/24

写真は全て2021年7月23日、24日に撮影したものです。

 

7月22日~25日の4連休、花もお客様も賑わいを見せています!

コマクサの花が、最盛期を迎えています!

栽培数12万株を誇る、白馬五竜高山植物園の名物です!

群生する様子が鮮やかです!

まだ花の状態も綺麗です。

白花コマクサの数も増え、あちこちで見ることが出来ます!

コマクサの維持管理も手間がかかるものですが、今年は特に答えてくれたのか数が多く咲いている気がします。

お盆の頃まで見頃が続くかと思います。

一見の価値アリです!

ヒマラヤの青いケシは、見ごろ後半ながら、まだ咲いています!

先端の花が咲き、2番目、3番目と花が咲いていきます!

上と同じ花を違う角度で撮ったもの。

光の加減によって、見え方がだいぶ変わるのが面白いですね。

透き通るような美しい青い花、ぜひとも見にお越しくださいませ1

7月22日~25日は、イベント開催でした!

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/event/events/1027

その一つとして、青いハーブティーを試しに飲んでいただけるイベント。

ヒマラヤの青いケシのような色をしています!

右側の日よけ小屋が、ハーブティーの試飲スペース。

左側は、学芸員とまわる植物園散策ツアーの様子です。

「ヒマラヤの青いケシとコマクサ大群落をめぐる」と題し、知識豊富な学芸員スタッフがその魅力について語ります!

ビジターセンターで行っているコマクサ展、青いケシ展の展示の解説をしたり・・・

屋外を歩き、実際の植物のことについて深く掘り下げながら紹介しつつ、楽しく学べるイベントでした!

白馬五竜アルプスビジターセンターでは、コマクサ展、青いケシ展と称した、特別展示を行っています。

期間は、7月22日~8月15日です。

ガラスの青いケシが真ん中に飾られ・・・

青いケシの新種を多く発見された吉田外司夫氏の功績を紹介しつつ・・・

コマクサの生態の秘密についても、この展示のために新たに撮影した写真を交え展示を行っています!

ガラスの青いケシ、試しに撮ってみたら、なかなか幻想的でした!

これはこれで良いですね!

賑わうタイミングで、植物園の入り口あたりで青いケシの植え替え実演も行いました。

普段はウラでやっている作業ですが、多くのお客様が興味深そうに見に来て下さいました1

梅雨が明けてから快晴の日が多いです!

こちらは、展望レストランアルプス360で販売中の新商品「花豆豆乳ソフトクリーム」。

地元大町市美麻産の花豆を使用しています!

夏らしい雲が湧き、山のてっぺんは見えたり見えなかったり。

タカネナデシコの花も最盛期を迎えたようです!

しゃがんで撮影してみても良い雰囲気でした!

チングルマの綿毛が風に揺れています!

学芸員ガイドの指さす先には、クルマユリが咲いています!

写真には写っていないですが、葉っぱが輪になってつくので、クルマユリ。

まだつぼみがあるので、しばらく咲きそうです!

そろそろ7月も終わり、盛夏の花が咲き出しています!

高原の夏に咲く、ヤナギラン。

下から順に花を咲かせるので、まだ花が続きそうです!

ササユリ。いかにもユリらしい素敵な花を咲かせています!

ニッコウキスゲの花ももうしばらく続きそうですね!

熱心に花の写真を撮られていたお兄さん2人にモデルになっていただきました!

楽しそうに植物を見ていただいたもので、嬉しいですね!

夏の見どころ、まだまだ多い白馬五竜高山植物園です!

暑さがしばらく続きますが、植物園は標高が高いので過ごしやすいです!

北アルプスが良く見え、空気がキレイで、高山植物の花咲く白馬五竜へ、ぜひお越しくださいませ!

 

 

7月17日 梅雨明け快晴の植物園!

2021/07/17

写真は全て2021年7月17日撮影のものです。

梅雨が明け、北アルプスが終日良く見える天気でした!!

ゴンドラ山頂駅の屋上、アルプス大展望台からは北アルプスがドンと見えます!

写真の右側がアルプス大展望台です。

植物園の方も今日は多くのお客様で賑わいました!

植物園の広場では、ヒマラヤの青いケシが見頃を迎えています!

これから咲く株もありますね!

北アルプスを背景に、綺麗な色を見せてくれました!

広場の一角では、中国のアツモリソウが咲いています!

見頃は6月下旬のこともありますが、今年は雪が多い方で、開花調整のため雪を積み重ね、7月中旬の開花となりました。

広場では「お花畑ストリートライブ」が開催され、いがりまさし氏の生演奏による笛の音色が響いています。

近寄ってみると、いがり氏による著書の紹介、ドライブに最適な音楽CDなども販売しています!

白馬五竜の音のおみやげに是非ともどうぞ!

今年、新しく調整しなおした記念撮影ベンチ。

私の友人家族が来たので撮らせていただきました!

小さなお子様連れでも来られるのが、白馬五竜の良いところです!

おすすめランチは、展望レストランALPS360の、夏野菜カレーとスイカジュース!

山を見ながら食べて、夏山気分を味わえます!

それにしても、梅雨が明け、今日は多くのお客様で賑わいました!

屋外の空気のキレイな場所に皆様来られるのですね。

植物園の各所ではヒオウギアヤメが見頃を迎えました!

ヒマラヤエリアにある、ユリの仲間。ノモカリス・フォレスティ。

こちらも非常に珍しい植物ですが、良く咲いてくれています!

こちらも外国の植物、タマシャジンとも呼ばれる植物です。面白い形ですね!

人気の高いエーデルワイスですが、植物園の広場で咲き始めました。

こちらはエーデルワイスの仲間、コウライウウスユキソウ。良く咲いています!

その隣では、エーデルワイスが咲き始めました。

7月後半から8月上旬くらいが良さそうですね!

気温はほどほどですが、直射光がある場所は暑いです。

ブナ林の中に入ると涼しさを感じられます!

白馬五竜池では、ヤマメの飼育展示も始めました。

ボックスの中にエサが入っています。エサをやるとすぐ食いつくので面白いですね。

ロックガーデンの山頂部分。こちらは登山気分が味わえる場所ですね!

タカネナデシコの花や・・・

クルマユリの花など、夏らしい花も増えてきました!

〇〇ツメクサという植物は何種類もあるのですが、そのうち一つのタカネツメクサ。

マット状に生育していく姿は、いかにも高山植物らしい姿です。

イブキジャコウソウがピンクのマット状に広がり、花を咲かせています!

この花の特徴は、葉っぱが良い匂いがすること!

タイムというハーブの仲間でもあります。ぜひとも葉の匂いをかいでみて下さい!

こちらも高山植物らしい姿のイワギキョウ。小さな葉の割りに、大きな花を咲かせます!

白馬五竜高山植物園の代表格、コマクサも最盛期を見せています!

こんな感じに、自生地らしい岩を敷き詰めた場所で群生している様子が見られます!

岩やベンチに腰掛ければ、登山をして山頂でコマクサを見ている気分・・・!

ひとつひとつ表情が違うので、お気に入りの花を見つけながら写真を撮ったりするのも良いですね!

植物園の最上部の方では、自生のニッコウキスゲが鮮やかな黄色の花を咲かせています!

この花は、じつは一日花なのです。

一日で花はしぼんでしまうのですが、次々とつぼみが咲いてくるのです!

両サイドがニッコウキスゲの道を歩くことが出来ます。

実は左のニッコウキスゲは自生そのもの。右側は植物園としてタネから育てたニッコウキスゲを植栽しています。

もともと片側だけだった場所を、道の両側が花を咲くようにしたものです。

自生のニッコウキスゲの種子を採取し、増やしていけるのが植物園ならではの特徴ですね。

(一般の方の種子採取はご遠慮ください)

このように、植物園スタッフでは、日々の除草管理などの他に、植栽エリアを開墾し、より魅力的な花が咲くように努めています。

「前と変わった場所があって良かったです」とお客様に言っていただけることがあるのですが、それはとても嬉しいことです。

植物園の広場では絶滅危惧種コーナーもあり、希少な植物を栽培しているところですが・・・

その中でも特に希少な植物のひとつ、クモマキンポウゲが咲いています。

6月中旬に開花したのですが、早くも第2花が上がってきました。

(枯れた茎はタネになりタネを回収した後の茎です)

おそらく自生地の高山帯は気候が厳しいので、花が一回咲いたら終わりでしょうが、栽培すると新たな知見も得られるところです。

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いよいよ梅雨明け!

高山植物たちも賑わいの季節です!

北アルプスを望む、空気の綺麗な山の上で、皆さまをお待ちしております!

7月上旬の夏の花、雨でも楽しめる植物園!

2021/07/09

写真は全て2021年7月8日に撮影したものです。

7月になり一週間が過ぎてしまいましたが、ここ半月ほど、ずっと梅雨っぽい天気が続いていますね。

それでも高山植物は咲き、雨で潤う姿も見どころがありますね!

ヒマラヤの青いケシ。今年の開花はやや遅めです。

それでも綺麗な花が咲いてきてくれています!

雨に濡れた姿も綺麗な花ですね!

植物園のアルプス平広場に咲く青いケシで、10株くらい花が咲いてきています。

これから、まだまだ増えるところです。

咲きはじめの頃の花は、アップで写真を撮るには向いています。

しばらく良い感じが続くでしょうね!

ノモカリス・フォレスティ。

ユリの近縁種ですが、これからどんどん数が増えてきます!

プリムラ・セクンディフロラ。

サクラソウの仲間で、アルプス平広場で見ごろを迎えています!

コウライウスユキソウ。

エーデルワイスの仲間です。アルプス平広場で見ごろです!

ヒマラヤトラノオ。

ロックガーデンのあちこちで咲くようになりました。

アルニカ・モンタナ。

ロックガーデンの一角が遠目に黄色に彩っています!

こちらは、アルプス平広場にある、中国のアツモリソウ。

ここは雪を積んで開花を送らせていたのですが、ようやくつぼみが伸び始めてきました。

あと一週間ほどで開花でしょうか。今年も楽しみです。

植物園のメインの花、コマクサも最盛期を迎え始めました!

雨にしっとりと濡れた姿も、高山植物らしさを感じさせてくれます。

白いコマクサもすっかり増え、あちこちで見かけることが出来ます。

白馬五竜高山植物園、実は雨に強いのです。

歩道が整備され、幅も広く、傘をさして歩きやすくなっています。

植物園の何か所かには、東屋を設置し、休憩もできます。

ゴンドラひとつでアクセスでき、ビジターセンター、レストランと施設も整っているので、目的に応じて時間が過ごしやすいのです。

イブキジャコウソウが、ピンク色のマット状に賑やかになってきました!

シコタンソウの花も目立つ場所に咲いていますね!

コマクサの近くに育てているチシマギキョウも見頃を迎えてきました。

背丈の割に大柄の花が目を引きます!

ハイマツ群落のあたりでは、ミヤマハンショウヅルがツルを伸ばして花を咲かせています。

ハイマツの足元では、ゴゼンタチバナも鮮やかですね。

ハイマツの足元で咲く、リンネソウ。

昨年植え付け、今年初めて植物園で開花するニューフェイスです!

高山帯のハイマツの下でしか見られず、育てている植物園もおそらく少ない(もしかして無い?)珍しい植物です。

今回のブログ記事では、個人的に特にオススメしたい植物です!

ミヤマキンポウゲの群生が、開花期間長く咲いていて、まだまだ見頃です!

ミヤマキンポウゲの中では、クルマユリが咲き始めました!鮮やかなオレンジ色です。

アルプス平広場では、ヒメサユリも咲き始めました。

いかにもユリらしい姿が目を引きます。

ヒオウギアヤメの花も、植物園全域で咲くようになってきました!

一方、こちらはアルプス平自然遊歩道。

今日は雨なので、さすがに地蔵のケルンまわりは北アルプスが見えませんが・・・

ケルンに登る途中の道では、ニッコウキスゲ、ナメルギボウシ、オニアザミなど、夏の花がどんどん開花しています!

ミヤマトキソウ、ランの仲間も咲き始めました。

石畳の湿原。

今年はコバイケイソウの花が当たり年で、あちこちで咲きました!

この場所は雪解けが比較的遅い場所で、コバイケイソウの花がまだ咲いています。

こんな感じで群生しています。

見頃は、あと一週間くらいでしょうか。

お早めにどうぞ!

ニッコウキスゲの花も見応えが出てきました!

植物園全域で咲きますが、最盛期はこれからですね。

花は一日でしぼむのですが、つぼみが次々に咲くので、総じて黄色の満開が続きます。

この花を見ると、夏が来たことを感じます!

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7月上旬、いよいよ夏らしい花が増えてきました!

シーズンのうちで、一番植物の種類が多いのが7月です!

白馬五竜高山植物園は、晴れはもちろんのこと、雨でも充分に花を見ることが出来る場所です。

梅雨の間の行き先に、ぜひお越しくださいませ!

白馬ガーデニングコンテスト2021開催中です!【6/27~7/4】

2021/06/29

白馬五竜高山植物園の山麓にあるエスカルガーデンにて、

白馬ガーデニングコンテスト2021が開催されています!

 

主催は白馬五竜高山植物園。

共催として、白馬村、日本ハンギングバスケット協会長野県支部による開催です!

 

ハンギングバスケットのコンテストが開催され、6月27日~7月4日の期間、展示されています!

6月27日は、エスカルプラザで講演会も行われました。

オープンガーデンオブ信州の代表の稲葉さんによる挨拶から始まりました。

講演会としては、英日を拠点としガーデナーとして現在もグレートディクスターで研さんを重ねながら、個人邸、公共庭園のデザイン、メンテナンスを手掛けている佐藤麻貴子氏をお招きし、『イギリスより送る、イングリッシュガーデンの魅力』と題しお話をしていただきました。

佐藤氏は、英日を中心に世界中を飛び回り、様々な価値ある賞も受賞されており、イギリス独特の植栽と、日本庭園を組み込んだ独自のスタイルが文化を越えて好評を博し、優しい色合いを取り入れたイギリス様式の植栽を生かしながら、和風モダンを入れ込むデザインを得意とする、世界でも有数のガーデナーです。

事例紹介だけでなく、どのようなカラーを組み合わせるかなど、実体験に基づく話も興味深いものでした!

会場に居る皆様、ガーデニングに熱心な方々が来られたようです!

こういったイベントや発信も、白馬五竜から今後もしてきたいですね!

6月27日~7月4日の期間、ハンギングバスケットの力作が展示されていますので、ぜひ見に来てください!

6月後半、花の種類が増えてきました!

2021/06/25

6月も後半となり、植物園の花もどんどん鮮やかに移り変わってきました!

コマクサも、だいぶ花の見応えが増してきました!

この時期の花は、枯れた花が無いのでアップで写真を撮っても鮮やかです!

最近は雨がちですが、雫がつくのも雰囲気が良いですね!

白花コマクサも目立ってきました!

こちらは、中国原産のコマクサの近縁種、タイツリソウ。

鯛というより、ハートにも見えますが・・・なかなかカワイイ花です。

植物園の広場で咲いています。昨年植え付けた苗が、キレイに育っています!

こんな感じにアップで撮影してもいいですね!

ロックガーデン(白馬連峰高山植物生態園)の岩壁では、イワヒゲが咲いています!

ミヤマオダマキも青さが鮮やかですね!

クロユリも見頃後半ですが、広場を中心に鮮やかな花がまだ咲いています!

イワベンケイの新芽。

花はこれからの株ですが、多肉質の植物で、芽が伸びてくる姿も面白いですね。

外国のツツジの仲間。アルペンローゼ。

スイス三大名花のひとつですが、咲き始めました!

コウライウスユキソウ。

エーデルワイスの近縁種ですが、エーデルワイスより一足早く咲き始めました!

自生の植物ですが、ギンリョウソウも咲き始めました!

ブナ林の中で良く咲いていますね。

今年はコバイケイソウが当たり年のようです!

数年おきに、全国的に一斉に当たり年が来るようですが、今年は色んなところで見ごろのようです!

地蔵の沼では、レンゲツツジの赤い花と合わせて咲いている姿が印象的でした!

コバイケイソウの花は、下の方から咲き出すようです。

上の方はつぼみです。アップで撮っても面白いですね。

アルプス平自然遊歩道の湿原のあたりでは、ワタスゲの姿も目立ってきました!

一部ではまだ雪が残っています!ミズバショウも若干ですが咲いています。

地蔵の沼を覗き込むと、白い泡が見えることがあります。

モリアオガエルの卵ですね!

こんな風に、木の枝にも卵が付いています。

オタマジャクシが孵化すると、水面に落ちるようですね。

ウラジロヨウラク。葉っぱの裏が白っぽい野生のツツジの仲間です。

釣鐘型の花が印象的ですね!

こちらもツツジの仲間、サラサドウダン。

花に赤い筋が入っているのが特徴です。アルプス平自然遊歩道のあちこちで咲き始めています!

ハッポウウスユキソウ。

自生のエーデルワイスの近縁種です。咲き始めました!

ニッコウキスゲ。地蔵の頭付近で咲き始めました。

これから一ヶ月近く、どこかで花が見頃になりますが、7月中旬には数が多くなりそうです!

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6月も後半、7月ももうすぐです。

これからの季節、植物の種類が最も多くなる季節がやってきます!

注目のヒマラヤの青いケシも、一部でつぼみが伸びてきているので、7月に入ると花を咲かせてくれそうです。

屋外の空気の良い植物園、ぜひともお越しくださいませ!

 

【6月19日(土)植物園開園します!】6月12、13日の早期開園はこんなでした

2021/06/17

2021年は6月19日(土)から植物園が開園します!

6月12、13日は早期開園日でしたが、その時の様子をお知らせいたします!

ハクサンイチゲ(白)とシナノキンバイ(黄)が良く咲くようになりました!

植物園スタッフが育てた高山植物たちですが、しっかり植えこんで、花が咲くようになりました。

ウルップソウの花。6月の前半で見ごろを迎えてしまう植物、見ごろでした!

ブナ林の中では、シラネアオイが花を咲かせていました!

稀に、白花のシラネアオイも咲きます。こちらもいいですね!

早期開園のイベントとして行った、学芸員ガイド。

多くの方が申し込んでくださって、好評でした!

ミヤマオダマキの説明。

日頃植物を管理しているスタッフならではの解説に、皆様聞き入っていました!

天気の移り変わりも微妙なところでしたが、山が見えるタイミングも結構あり、雲間から見える山も綺麗でした。

チングルマの花も、これからどんどん増えてきそうです!

広場で見られるサンカヨウの花。これも早く咲く植物のひとつです。

サンカヨウの花、と言うと、濡れると透けることで有名になりました。

6月13日の天気は雨でしたが、そのおかげで花が透けてる様子が見られました。

ただ、花が透けるタイミングも難しいもので、散る前のような花でしかその現象が見られず、雨が強いと花が散ってしまうようです。

運が良くないと見られない!だからこそ、出会えた時は嬉しいですね。

こちらの花は、つぼみも見える咲きたての花。あまり透けていないですね。

もちろん透けていなくても綺麗です。

雨の日でも学芸員ガイドは、多くの申し込みがありました!

コマクサの花も、今の季節は枯れた花が無く、全ての花が綺麗でいいですね!

雨に濡れたウルップソウも、色が濃くて良いですね。

ミヤマオダマキ。まだまだ花が続きそうです。

クロユリの花も、もうしばらく見頃が続きそうです。

長野県も梅雨入りしましたが、雨の日でも植物はうるおい、植物園ならではの歩きやすさ、見やすさもあります。

まだ新緑を感じられる白馬五竜高山植物園。

ぜひお越しくださいませ!

 

希少な絶滅危惧種、タカネキンポウゲ、クモマキンポウゲ、公開中です!

2021/06/08

白馬五竜高山植物園では、あらゆる高山植物を植栽、展示していますが、

中でも特に希少な高山植物が咲いています!

植物園のアルプス平広場に設置してある絶滅危惧種コーナー。

その中でも、(公社)日本植物園協会の保全事業において、公式な許可のもと種子を採取し、タカネキンポウゲ、クモマキンポウゲ、ツクモグサ、ウルップソウなどの絶滅危惧種を栽培していますが、中でもタカネキンポウゲ、クモマキンポウゲが花を咲かせています!

タカネキンポウゲ。絶滅危惧種IB類。白馬岳周辺のみで見られる種類です。

希少な種類なので、どこに生育しているかなどの情報を明かすことは出来ませんが、登山道沿いからは見ることが出来ません。

2019年夏に白馬岳周辺において現地調査を行い、現地に影響の少ない範囲で種子を採取し、種子の一部は環境省新宿御苑で種子の冷凍保管を行い、植物標本については国立科学博物館に収め、種子の一部を使用し、生体保存をする目的で白馬五竜高山植物園で試験的に栽培を行っています。

植物を保全するために、現地の環境を守ることを「生息域内保全」、植物園等で守ることを「生息域外保全」と言います。
こちらは、「生息域外保全」の活動となります。

2019年夏に採取した種子を栽培したところ、わずか一年で一部の個体が開花に至るようになりました。

そして、植物園の絶滅危惧種コーナーに植栽したところ、5月中旬の雪解けと共に多くの個体が見事な開花を見せてくれたのは嬉しい限りです。

キンポウゲの類では、ミヤマキンポウゲなどが良く知られ登山道で見ることが出来ますが、

このタカネキンポウゲは、背が低く、光沢のある厚い葉が特徴的ですね。

現状では、これくらいの数を植栽、展示してあります。

植物園のバックヤードには、まだ多くの苗が育っています。

それらも含めて、6月下旬頃まで開花が続くものと思われます。

クモマキンポウゲ。絶滅危惧IA類。こちらも白馬岳周辺のみで見られる種類です。

タカネキポウゲと同じく、登山道沿いからは見ることが出来ません。

こちらは、タカネキンポウゲと比べ、非常に小さい姿をしています。

2019年夏の白馬岳現地調査で種子を採取し栽培をしたところ、わずか9ヶ月で開花に至ることが出来ました。

栽培した開花個体から得られた種子からも、発芽が確認されています。

貴重な植物の栽培を、永きに渡り続けていけるよう努めさせていただきたいと思います。

これらの希少な高山植物は、アルプス平広場の絶滅危惧種コーナーにて見ることが出来ます。

2021年6月5、6、12、13日と早期開園をしていますが、その際の学芸員ガイドでは、これらの植物についても説明させていただきました。

当植物園の顧問でもあり、信州大学名誉教授である土田勝義氏。

開花を見ていただき、現地の情報や生育環境を捉えながら、今後も保全活動を続けていきます。

2019年に白馬五竜高山植物園を会場として行った、(公社)日本植物園協会主催の講演会の様子です。

このような活動を通して、白馬五竜高山植物園の希少な植物を保全する取り組みを、広く知っていただく啓発活動も行っています。

当植物園顧問の森和男氏(東アジア野生植物研究会主宰)。

古今東西の高山植物栽培に深く造詣があり、数多くの植物園の指導も行っています。

高山植物の宝庫である長野県には高山植物を育て、守り、一般にも理解してもらうための県立植物園はありません。

我々、白馬五竜高山植物園は民間のスキー場企業ではありますが、高山植物の育成に向いた環境を活用し、高山植物の保護拠点園としての役割を深めていきたいと思っています。

(公社)日本植物園協会の絶滅危惧種の拠点園である植物園、環境省や県の研究者などを招いての絶滅危惧種保全の会議も行いました。

広く正しく、保全する活動を続けていきたいところです。

下記は、講演会時に使用したスライドの一部になります。

今後も白馬五竜高山植物園の活動を見守っていただければ幸いです。

希少な植物を植物園で見ていただき、理解が深まることから、保全活動の一助となれば嬉しい限りです。

2021年6月5、6、12、13日 早期開園イベントです!

2021/06/08

白馬五竜高山植物園、例年6月中旬に開園ですが、

6月上旬に咲く植物も見ていただきたく、今年は早期開園を行っています!

6月5、6、12、13日と早期開園を行っています!

通常開園は6月19日~10月24日ですが、この季節は新緑がキレイで、まだ雪も残っています!

早期開園イベントでは、ブースを作っています!

9:30~15:00の間、スタッフが常駐し、ご案内などさせていただいています!

・高山植物ハーブティー試飲会

・高山植物苗の無料配布(先着50名)

・学芸員とまわる雪解け直後の高山植物園散策ツアー

(10:00~、13:00~ 各1時間 定員20名)

イベントの詳細は、下記HPをご覧くださいませ!

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/event/events/992

高山植物をお茶にして飲んでしまう・・・。

植物を育てている植物園ならではのイベントです!

学芸員とまわる雪解け直後の高山植物園散策ツアーの様子です。

植物園には、学芸員資格を持ったスタッフが2名います。

日頃、植物を管理しているスタッフだからこそ気が付くことについて、ご案内させていただきます!

植物園の広場には、絶滅危惧種を保全するコーナーがあり、どのような活動をしているか・・・ご案内させていただいています!

まだまだ雪が残る植物園。

植物園の片道を、1時間ほど、ゆっくりと歩きながらご案内させていただきます!

ぜひご参加くださいませ!

雪解けに咲く植物と、新緑の景色。

ぜひとも、早期開園時に足を運んでみてくださいませ!

 

植物園準備中の様子です!【早期開園:6/5、6、12、13】

2021/06/02

写真は、2021年5月31日、6月1日に撮影したものです

今年の白馬五竜高山植物園は、6月5、6、12、13日の土日に早期開園を行います!
(6月19日からは毎日営業します)

例年通りの6月中旬開園では、開花後半になってしまう貴重な高山植物を見ていただきたいことによります!

この季節は、残雪多い、新緑の北アルプスを見ていただけるのが良いですね!

植物園にも、これだけ雪が残っています!

開花を遅らせるために、スキー場営業終了後に、意図的に山にして残しているのです。

※大きさ比較のため、私が登っていますが、一般の方は危険ですので登らないでくださいませ

登らず通れるように、投雪機で道を造ります。

雪の小さな道の完成です!

咲きたてのハクサンイチゲが見えます!

チョウノスケソウも見頃を迎えてきましたね!

青いケシが咲くエリアは、まだ雪が残っています。

青いケシの見頃は6月下旬~7月下旬ですが・・・

プリムラ・ロゼア(ヒマラヤサクラソウ)が綺麗に咲いています!

この季節でないと、この景色は見られないのですね!

ブナ林に入ると、シラネアオイの花が咲きだしています!

数は少ないですが、トガクシショウマも咲いていました!

一方、こちらはアルプス平自然遊歩道のミズバショウ。見頃です。

雪が解ける場所から、これからも咲いてくるでしょう!

地蔵の沼でも、ミズバショウが見頃を迎え始めていました!

ところどころ雪が残っていますが、早期開園に向けて除雪も行います。

あまりにも雪が多ければ通行止めも検討しましたが、今年の早期開園ではアルプス平自然遊歩道は一周可能です。

そして、なんとカタクリの花がまだ咲いています!

サクラと同時期に見頃を迎えるカタクリですが、6月に入っても咲いている場所は珍しいかと思います!

さて、こちらの花は何でしょう。

ワタスゲの花です!

ワタスゲと聞いてイメージするあのフワフワ感のものは、実です。

花は地味ですが・・・こんな姿も見られますね。

湿原の向こうでは、ブナの新緑が芽生え、キレイでした!

ゴンドラから見る新緑もキレイですね!

イネが植えられたばかりの田んぼも、遠目に見てもキレイです。

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早期開園の営業情報は、こちらのページをどうぞ!

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/info/2021/2674

ゴンドラ(テレキャビン)、山頂レストランALPS360の喫茶のみ営業いたします。

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早期開園のイベントは、こちらのページをどうぞ!

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/event/events/992

【学芸員とまわる雪解け直後の高山植物園散策ツアー】10時、13時 各回20名、参加500円

【高山植物苗の無料プレゼント】9:30~15:00 先着50名

【高山植物ハーブティー試飲会】9:30~15:00

ゴンドラを上がった植物園広場(アルプス平広場)にブースを作成します。

この季節の見どころなどもご案内いたしますので、お気軽にお尋ねくださいませ!

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この季節ならではの植物と景色があります。

皆様のお越しをお待ちしております!