緑の調律日誌

緑の調律日誌

白馬南小学校の生徒さんが学習で来られました!

2020/07/13

2020年7月13日、白馬五竜高山植物園に一番近い小学校、白馬南小学校の3年生が来てくれました!

北アルプスが一望できるロケーション・・・ですが、霧がかかっていました。

ちなみに、晴れたらこんな感じで北アルプスが見えるのです!

小学生の皆さんは、地元なので、北アルプスは毎日見ているでしょう!

説明をしてくれたのは、植物園のスタッフの風間勇児です。

学芸員の資格を持っている彼は、高山植物のこと、スキー場を利用した植物園のこと、この場所ならではのお伝えしたいことを、わかりやすく説明してくれます!

フィールドのガイドをする時には、その場所ならではのことをお伝えすることが大切です。

植物園として、どういう取り組みをしているか・・・

学習の場として、植物園は学びの場でもあるのです。

地元なのに知らなかったことを知ってもらえたら、我々としては嬉しいですね!

 

一通りの説明をした後は、小学生たちは植物園内で自由にスケッチなどをするようです。

ところで、皆が集まっているこの場所は・・・

植物園のエリアごとに特徴がある場所には説明の看板があり、
そのエリアを代表するスタンプを押すことが出来るのです!

こんな感じのスタンプラリー台紙があるのです!

スタンプを押しながら、植物園をしっかり歩いてもらいたいですね!

スタンプを押して、エスカルプラザのフロントに持っていくとポストカードをプレゼントしています!

子供たちが楽しく学んでもらえるような植物園を、これからも目指していきます!!

青いケシが見頃を迎えてきました!【2020年6月27日の状況】

2020/06/27

梅雨の合間の晴れた時。

2020年6月27日の状況をお知らせいたします!

(写真は全て2020年6月27日に撮影したものです)

今日は土曜日。晴れたこともあって、開園してから来園者の方が一番来られたのではないでしょうか!

ロックガーデンでは、青いケシが見頃を迎えてきました!

6月13日の開園時から青いケシが咲いているのですが、それは開花調整をして早く咲かせたもの。

地植えした大きな株が、ようやく咲き始めました!!

この季節の青いケシは、色も形もキレイです!

数が一番多くなるのは7月中旬ですが、7月上旬のころでは、咲きたての青いケシが多く、写真を撮るにはオススメの季節です!

コマクサも見頃を迎えています!

左はチングルマの穂ですが、ロックガーデンの山頂部分ではこんな感じにみられます。

コマクサも、この時期は咲きたてのものが多く、アップで写真を撮るには良いですね!

白いコマクサも、ところどころで見られます!

エーデルワイス。本格的な見ごろは、7月中旬ごろからですが、こちらは早く咲かせたものを広場に植栽しています。

ヒオウギアヤメの花も、あちこちで見られるようになり、鮮やかになってきました!

この時期のオススメ植物のひとつ、ノビネチドリ。

野生ランの仲間ですが、植物園のあちこちでピンクの花を咲かせてくれています!

こちらも広場で咲いているオススメの植物。プリムラ・セクンディフロラ。

中国のサクラソウの仲間ですが、タネから育てたものが良く育っています!

ところで、アルプス展望リフトが、本日6月27日よりオープンしました!

朝イチの写真なので、あたりはガスに包まれています。

朝一番は、登山のお客様も多くみられました。

ここから2時間弱で到着する小遠見山までトレッキングをされる方かと思います。

そして、今年は展望リフトの終点に立派なテラスが出来ました!!!

朝一番の写真なので山が見えていませんが、ここから北アルプスがドン!と見えるのです!

全てリフトスタッフによる手作りなのです!

今年の夏は、この場所でゆっくりとした時間を味わえるかと思います!

午前10時ごろから、北アルプスも見えだしました。

夏本番、始まりました。

白馬五竜高山植物園で、ゆっくりとした時間をお過ごしくださいませ!

 

【6月13日】白馬五竜高山植物園、開園です!

2020/06/13

本日2020年6月13日、白馬五竜高山植物園がいよいよ開園しました!

(本記事の写真は全て2020年6月13日に撮影したものです)

本日は雨&ガス。ひんやりとした日でした。

開園初日から雨ではありましたが、園内では熱心に写真を撮られている方などをお見かけいたしました。

今しか見られない花が多いことをご存じなのかと思います。嬉しいですね!

時折ガスが晴れ、雪が残る八方尾根が見えることもありましたね。

Q.ヒマラヤの青いケシは咲いてますか?

A.咲いています。まだ少しですが。

例年の開花は、6月下旬~7月下旬ですが、実は早めに咲くように開花を調整した青いケシが咲いているのです。

 植物園のゴンドラを降りてすぐの広場で咲いています。

写真の手前に写っている青いケシの芽生えが咲くのはこれからですが、この場所はつい最近まで雪が積み重なっていて、開花のタイミングを遅らせているのです。

・・・ということで、結果的に長い期間に渡り人気の青いケシが見られるよう開花を調整しているのです。

こちらなロックガーデンの青いケシ。

勢いよく葉っぱが出ているので、しっかり咲いてくれそうな予感がします!

ロックガーデンには、積み重ねた雪がまだ残っています。

あの辺りが、一番開花が遅れる場所になるのです。

総じて一番の見ごろは、7月上旬~中旬です。

青いケシをメインに考えられている方は、その頃がオススメです。

植物園の広場では、外国産のアツモリソウが咲いてきました。

こんな感じで次から次へと咲いてきます。

昨年、植栽エリアの改修をしたのですが、良い結果となってくれそうです。

種類によっては株立ちしています。

安定して育ってくれるようになったのは嬉しいですね!

人気の植物シラネアオイ。見ごろが後半にもなってきましたが・・・

特に雪を積んで開花を遅らせた場所では、これから見ごろを迎えます。

写真の奥の方が葉っぱが小さいのは、これから芽がどんどん伸びてきます。

スキー場ならではの工夫で、開花を調整しているのです!

ブナ林の入り口で咲いているキヌガサソウ。

山奥に行かないと見られない植物ですが、気軽に見られるようになっています。

ランの仲間、ハクサンチドリ。先週の準備期間中は咲いていなかったものの、一気に開花株が増えました。

ブナ林では、カモメランが咲いてきました。

昨年植え付けをしたもので、今年からのニューフェイスですね!

こちらは、北アルプスの植物を植えているロックガーデンの様子。

ミヤマキンポウゲが見頃になりました!

これらの花も育てた苗を昨年植えたばかりなのです。

白馬の自生地を再現すべく、これから更に増やしていきます。

奥に歩いているのは、植物園の様子見に来たシェフですが、登山している気分でしょうね!

ミヤマオダマキの花も鮮やかに咲いています!

ミヤマクワガタ。岩の隙間に植え付けたものが、自生のように育っています。

イワヒゲ。ツツジの仲間ですが、可愛らしい花を咲かせてくれます。

こちらも岩の隙間に植栽したものが、今では自然のように育ってきています。

開花期が短い花なので、今だけの花のひとつです。

イワベンケイ。高山植物でも、多肉植物なのですが、こんもりと咲いてきています!

植物園の上部にあるクロユリ。

昨年、力を入れて植え付けましたが、今年になって良く咲いてくれました!

ウルップソウ。こちらも高山に行かないと見られない植物で、育てている植物園などは極めて少ないです。

白馬エリアで見ようとすると、白馬岳のてっぺんまで頑張って行くか、白馬五竜高山植物園で気軽に見るか、どちらかですね。

あと10日ほどで見頃が過ぎるかと思います。お早めにどうぞ。

そして、コマクサの花も早いところで見頃を迎えました!

最近の暖かさで一気に花が増えました。見ごろですね!

この時期のコマクサの良いところは、写真映えするところ。

次から次へと咲いてくる植物なので、花期は短いのですが真夏になると枯れた花も目立ってしまうので、アップで写真を撮られる方は今の時期がおすすめです。

広場の案内板のそばでは、早めに咲かせた植物も展示しています。

これから、こういった植物もどんどん咲いてくるのですね。

6月の白馬五竜高山植物園。

今の時期しか見られない珍しい花が多いのです。

機会を見て、白馬五竜まで足を運んでみては、いかがでしょうか。

ブータンのセミナーに参加して参りました!

2020/06/13

長野県池田町に、日本アルプス国際学院という学校が設立され、海外から多くの方が長野県で学ばれています。

日本アルプス国際学院ホームページ https://j-alps.ac.jp/

6月12日に、セミナー『ブータン国の「幸福とは」を知る』が開催され、参加させていただきました!

お話しをしていただいたのは、ブータンから来られているアンジュさん、サンゲイさんです!

日本アルプス国際学院の宮澤理事長による、ブータンの紹介に始まり・・・

アンジュさん、サンゲイさんによる、ブータンの食や文化についてのお話しでした。

お二人とも、日本語が上手でとても楽しそうにブータンのことを紹介していただきました!

そして、お二人に作っていただいた、ブータン料理のお弁当。

ブータンはスパイスが効いた料理が特徴的なのですが、しっかりと再現されていました!

実は私(ブログ執筆の植物園の坪井)は、2016年にブータンを訪れたことがあります。

国立科学博物館の植物調査に同行させていただいたのです。

山岳調査の際には、現地のガイドさんが料理を毎回作っていただいたのですが、その料理を思い出しました。

ただし、今回のお弁当や、私も食べていた調査時の料理は、スパイシーさはあるものの、日本人向けの辛さではあったのです。

現地の人の味付けを食べたら、相当・・・辛いのですが・・・!!

お二人に「ブータンも山の国ですが、同じく山の県である長野県はいかがですか?」とお訊ねしたところ、やはり親近感があるとのことでした!

こんな感じで、各国から来られている留学生方の国のことを、直接紹介いただくのは大きな学びになりますね!

大変良い機会をありがとうございました!!

ところで、白馬五竜高山植物園はヒマラヤの青いケシが多く咲くのですが、
ブータンの国花は、青いケシなのです!

だからこそ、今回のセミナーには参加したかったのですし、私も現地調査でブータンを訪れたことがあったのでした。

2016年に訪れた、首都ティンプーの街並みです。活気がありますね!

街があるところでも、山が迫っています。長野県と通じるところがありますね。

山岳調査の移動中には、山間部の農村の風景も見ることが出来ました。

ブータンでの山岳調査の移動中。現地ガイドと馬でパーティーを組み、標高4500m以上の山奥を目指しました。

このように、自生するヒマラヤの青いケシを見ることが出来たのです!

こちらは、セイタカダイオウ(Rheum nobile)との記念写真。

背景にはシャクナゲが育っています。日本の山ではハイマツが育つところが、シャクナゲでした。

ブータンの山岳調査は、とても刺激的でした。

また道中には、ブータンの文化的なものも多く見ることが出来ました。

遠くの国から、日本に学びに来られている方がいると思うと、感慨深いですね。

自国を知り、他国を知り、植物園を管理する立場としても、個人としても、良い経験を積んで活動に活かしていきたいと思っています!

2020年6月2日、開園前の植物園【開園は6月13日】

2020/06/02

新型コロナウィルスの影響で、様々な施設が休館などをしていましたが、
6月になり、順次オープンする施設が増えてきたように感じます。

2020年度の白馬五竜高山植物園は6月13日に開園を予定しています。

本日は、準備の合間に撮った植物園の現状をお伝えいたします。
(写真は全て2020年6月2日撮影)

今回写真を載せた花たちは、6月13日の開園直後には、まだ見られる場所があるかと思います。

スキー場の営業の後に、あちこちに雪山を作って植物の開花をずらしているのですが、まだ雪が残っている場所があります。

青いケシが咲くロックガーデン、これだけの雪が残ってくれましたね。
雪解けに応じて、開花ずれるので、それなりに長い期間で花を楽しむことが出来るのです。

ヒマラヤサクラソウ(プリムラ・ロゼア)、地面をキレイに彩ってくれています。

ブナ林の入り口では、シラネアオイがどんどん咲いてきています。

山に行かないと見られない植物の代表格。鮮やかな姿です。

白花も稀に見られます。

キヌガサソウ。

先週は地面から出ていなかったのに、一週間で一気に伸びて咲きました。

サンカヨウ。

タネから育てて増やしたものが、あちこちで咲くようになりました。
純白の色をした花が素敵ですね。

ハクサンイチゲ。

ロックガーデンの山頂付近で見頃を迎えだしました。

チョウノスケソウ。

チングルマにも似ていますが、花の色がちょっと濃い気がします。
葉っぱも特徴的ですね。

コマクサは、もうすぐ咲きだすでしょう。
つぼみの時期が、名前の由来である「馬」の形に特に似ている気がします。

さり気なく人気のウルップソウ。
まだつぼみですね。これから咲いてきます。

昨年増やしたクロユリ。

これももうすぐ開花しそうです。

園内を点検しながら、草取りもします。

タンポポのタネが高山植物エリアに入ると、草取りが大変なので、今のうちの取ってしまいます。

歩道を歩きやすくする意味もありますね。

一面のツクシ。植物としての名前はスギナです。

山菜としても有名なツクシですが、高山植物を覆い隠してしまうほどに伸びるので、草取りの対象です。

増え「スギナ」いように、
採り「ツクシ」ておかなければならないのですが・・・

 

天気が良い日には、向こう側に北アルプスが見えます。
今日は、行動しやすい曇り空でした。

植物園の開園は6月13日からです。

新型コロナウィルスへの対応も、我々も出来る限り努めていますが、充分にご注意してお出かけ下さいませ。

五竜かたくり苑【4月29日】6~7分咲きくらい

2020/04/29

今回の記事の写真は、全て2020年4月29日に撮影したものです。

カタクリの花、だいぶ見ごろを迎えてきました。

今日は青空。花がこれからもっと開いてきてくれそうです。

花をアップで見ると、綺麗な花ですね。

葉っぱには模様が入るのが普通ですが、たまに模様が薄い葉もあったりします。

そういう変化を見るのも楽しいですね。

白い花はキクザキイチゲ。カタクリ以外の花も咲いています。

カタクリの咲き始めより、ワンテンポ遅れて咲くニリンソウ。こちらも花が増えてきました。

誰か(野生動物)がつぼみを食べてしまっています・・・

この辺には、カモシカが良く出るので、カモシカでしょうか・・・

今年は、小雪、暖冬からの雪不足、新型コロナウィルス、春先の雪と低温と、花を見るには条件が読めませんが、カタクリの見ごろは「例年通り」4月末~5月上旬のようですね。

 

 

五竜かたくり苑、咲き始めました〔2020年4月17日〕

2020/04/17

白馬にも春がやってきました。

カタクリの花が咲きだしていますね。

本ブログの写真は、全て2020年4月17日に撮影したものです。

咲き始めたカタクリの花。まだつぼみのものも多い時期です。

 

この斜面が満開のカタクリで一面の紫色になるのは・・・4月の終わりごろですね。

今年は小雪、暖冬の冬でしたが、3月に雪が降ったり、寒い日が続いたため、カタクリの見ごろは例年なみに落ち着くかと思います。

斜面の開花が早いところの写真。

全体では1割未満ですが、着実に春が進んでいます。

カタクリより一歩早く咲く、キクザキイチゲ。

こちらももうすぐ見頃を迎えそうです。

五竜かたくり苑の斜面の奥に、カモシカが現れました。

写真中央やや左。この近くの森に住んでいるようです。

今年は、新型コロナウィルスの影響もあり、スキー場の営業が終了し、エスカルプラザも閉館しています。

五竜かたくり苑へ行かれる方は、立てているのぼり旗に沿って、歩いてみて下さい。

五竜かたくり苑の最新情報は、白馬五竜高山植物園ホームページのトップページにも掲載してあります。

そちらもご覧くださいませ。

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/

 

 

2019年10月27日 高山植物園の営業が終了しました!

2019/10/27

2019年10月27日をもって、今シーズンの白馬五竜高山植物園の営業が終了しました!

今日の植物園は一面のガス。山が見えません・・・

地蔵の沼。紅葉も落ちてしまったのですが、これはこれで秋の味わいがあるところです。

若いお二人が、ミラーレス一眼を片手に景色を撮られていましたね!

今日は雨がちな天気で、人もまばらでした。

左下の花壇、今までは青いケシを植えたりしていましたが、来年より絶滅危惧種展示エリアにする予定です!

日々、白馬五竜高山植物園の植栽展示も進歩していくのですね!

(この場所の青いケシは、植物園広場の場所に密度濃く移植しました)

今年も多くの方に来ていただき、色んなことがあった年でした!

また来シーズンもお待ちしております!よろしくお願いいたします!

紅葉見ごろ!!【2019年10月16日】

2019/10/16

写真は全て2019年10月16日に撮影したものです。

植物園の紅葉が見ごろになりました!!

良い色に色づいています!!

ゴンドラから眺める紅葉は、まだこれからが本番です!

まだまだ紅葉に間に合いますね!

アルプス平自然遊歩道あたりまでトレッキングをすると、五竜岳がより近くに見えます!

地蔵の頭へ行く道から植物園と白馬村を見下ろすところ。

山が色づいています!

(アルプス展望リフトは10月14日をもって営業を終了しました)

ゴンドラ山頂駅の屋上のアルプス大展望台からも北アルプスが良く見えます!

この時期は、ここの展望台に来るだけでも価値があるのです!

この日の朝の山麓の様子。

一面のガスですが・・・ ↓

実は雲海の中だったのです!

こういう雲海は早朝だけに見られます。

ゴンドラで上がってすぐの北アルプス。

ちょっと雲多めでしたが、日が昇ってくると最初の写真のように雲が取れていきますね。

紅葉の季節、色んな場所が楽しめます!

秋晴れの空の散策に、白馬五竜までどうぞ!!

2019年10月27日(日)まで営業しています!

白馬の良いところ〔日本植物園協会の視察でお伝えしました!〕

2019/10/04

2019年10月2、3日と(公社)日本植物園協会の皆様が白馬の視察・会議に来られました!

今回は、私立園の植物園の皆様。民間企業の植物園なのです。

〔参加植物園・企業〕
六甲高山植物園(兵庫県)、東南植物楽園(沖縄県)、伊豆シャボテン動物公園(静岡)、名古屋港ワイルドフラワーガーデン・ブルーボネット(愛知県)、白馬五竜高山植物園(長野県)、西武造園株式会社(本社・東京都、各地の植物園を管理)

 

まずは、白馬五竜高山植物園の視察。

紅葉の始まりを迎えたアルプス平自然遊歩道も歩いていただきました。

これから、更に紅葉が色づいてきます!(2018年10月6日撮影)

こんな景色が見られる「植物園」も珍しいはずです!(2018年10月6日撮影)

「植物園」というよりも、山岳なのですが・・・、

雄大な北アルプスを借景にした高山植物園なのです。

高山植物園ならではの植物の育て方や、お客様への見せ方などもご案内いたしました。

ビジターセンターは手作りです。

学びとしての施設、違う季節の見どころの紹介、雨の日のガイド場所などとして活用しています。

民間企業として、お金をかけずに、どのように必要なものを作っていくか。

お金をかけるところはかけるべきでしょうが、手作りすることで自分たちの伝えたいものを確実に反映したり、更新作業なども確実に出来るメリットがあるのです。

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この後の会議では、各植物園の近況報告であったり、課題などを話すのですが、

特に話題に上がったのも、訪日外国人が多くなっている対応をどうしているか・・・

植物園というのは、研究機関として発祥したものが起源であり、その色を濃く継いでいる植物園も多くあります。

一方で、今回来られた皆様は民間企業としての植物園であり、お客様にいかに楽しんでいただくか・・・それを主とする組織がほとんどです。

各植物園のパンフレットひとつ見ても、ねらいは何か、工夫は何か、そのようなことを直接会って話す良い機会なのです。

こういった機会を通して、我々、白馬五竜高山植物園もより進歩していきます・・・!

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先日9月24、25日にも日本植物園協会の講演会、絶滅危惧種の会議が白馬五竜で開催されましたが、
このような機会があるのも、植物園の横のつながりによるものですね。

当日のブログ記事

2019年9月24日講演会 高山植物を保全するには…!

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視察の2日目は、白馬でホットな場所を視察させていただきました!

まずは、HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)。

岩岳スキー場に昨年秋にオープンした、眺めの良いテラスです!

この狭い入り口から入るとどんな景色が広がっているのか・・・ ↓

写真はHAKUBA MOUNTAIN HARBORのホームページより。
https://iwatake-mountain-resort.com/hmh

最高の眺めを気軽に見られる場所なのです!

今回ご案内いただいたのは、白馬観光開発株式会社の山崎健司さん。

お客様にゆっくりとした時間を味わっていただき、滞在時間を長く楽しんでいただくには、
色々な工夫があるのです!

その取り組みを、熱心にご案内いただきました!

白馬マウンテンハーバー・・・多くの方が集まり、また戻って来られる「港」なのです!

テラスから少し歩いたところにある、トレッキングが楽しめる「ねずこの森」。

その入り口には、ブナの森が広がっています!

長い間、厳しい環境に耐えてきたネズコの大木。

自然の楽しみ方を山崎さんにご案内していただきました!

新しくオープンしたドッグラン施設もあるようで・・・

ブナの森を利用した森の中のドッグラン。

腐葉土フカフカの地面が、犬にも優しいようです!

周囲を覆う柵は、スキー場でも使用しているもの、なるほど!

話題は尽きず、参加した植物園の皆様も、山崎さんの話に聞き入っていました!

既にある観光資源をどのように磨き上げていくか・・・。

お客様に楽しんでいただきたい思いは、どんな場所であっても共通なのです!

次の視察場所は、Hakuba Mountain Beach(白馬マウンテンビーチ)。

写真はHakuba Mountain Beachのホームページより。
https://www.nsd-hakuba.jp/hakuba-mountain-beach/hmb/index.html

八方尾根スキー場に、今年夏にオープンした施設です!

ゴンドラの屋上に上がると、あら素敵。

白で統一された空間に、海辺のリゾートのような空間が広がっています!

無料で立ち入れるエリアには、お客様が思い思いの時間を過ごされています!

ご案内いただいたのは、白馬観光開発株式会社の横澤仁さん。

非現実的!とも言えるこの空間をどのように作り、お客様が利用されているか、ご案内いただきました!

右側に見えるゴンドラはサウナなのです!

山にビーチ!?

この素晴らしいロケーションを利用し、今まで無かった発想で運営されている施設。

夏のオープンから大好評のようです!

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八方尾根、というと、こんな景色を目指して皆様トレッキングを楽しまれます ↓

八方尾根のリフトを降りて一時間ちょっとトレッキングすると到達する景色、雄大です!

八方池に移る北アルプスの山並み。白馬の魅力が詰まっています!

秋の空の広がりを感じたり・・・

紅葉と山を合わせて見ることが出来ます!

山麓の白馬大橋から見る冠雪の白馬三山と紅葉。

「白馬らしい」秋の景色です。

この景色は、山麓の車道沿いから見られるのです!

ゴンドラに乗っても良し、山麓からも良し、白馬の楽しみ方は色々です。

雪が積もった冬の景色も勿論良いですし・・・

春にはサクラと雪山が同時に見られるのです!

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今回は、日本植物園協会の視察でしたが、「白馬の魅力」をご紹介させていただく機会でした。

「植物園」でも、「観光地」でも、その場所の魅力を伝えたい、楽しんでいただきたいという「思い」や「手段」は共通するところばかりです。

白馬の良いところをどう伝えるか・・・、そういった魅力をお伝え出来る方々や施設を周ることで今回の視察の目的は達成できたところですし、ご案内する立場としても改めて魅力に気が付くところが多いのです。

・・・

白馬五竜高山植物園は良いところ(・・・となるように努めています)。

白馬の岩岳も八方も良いところ。

白馬全体も良いところ。

まずはお訪ね下さいませ!

色んな魅力に出会えるはずです!