緑の調律日誌

緑の調律日誌

2019年10月3日、紅葉見ごろ始まりました!

2019/10/03

白馬もすっかり秋が深まり紅葉の季節になってきました!

2019年10月2日の植物園。北アルプスがよく見えました!
この場所の紅葉は、もう少しで見ごろですが・・・

 

アルプス平自然遊歩道まで行くと、紅葉がだいぶ進んできました!

例年より、ちょっと遅いかもしれません。これから見ごろです!

樹木によって紅葉の進み方は違うもので、サラサドウダンの真っ赤な紅葉が既に見られました!

湿原を見下ろす場所。すっかり色づいてきました。

これからもっと深まります!

こうして見ると、紅葉する木だけでなく、常緑の針葉樹やササなどがあるため、赤、黄、緑と色が混ざり、それがキレイに見えるのです!

10月3日現在、紅葉見ごろ始め。これからオススメの季節です!

__________________________________________

以下の写真は、参考に昨年2018年の写真です。

↑ 2018年10月6日

↑ 2018年10月6日

↑ 2018年10月6日

↑ 2018年10月6日

↑ 2018年10月6日

↑ 2018年10月6日

↑ 2018年10月22日

↑ 2018年10月22日

紅葉の期間はゴンドラの高低差があるため、一か月近く続きます。

紅葉散策にぜひお越しくださいませ!

2019年9月24日講演会 高山植物を保全するには…!

2019/09/26

2019年9月24日、白馬五竜高山植物園にて、
講演会『高山植物を、守り、育てる、最前線』が開催されました!

主催は、(公社)日本植物園協会です。

今回の運営、告知、ポスター作成など、坪井(ブログ執筆)が担当させていただきました。

「植物の保全」をテーマに、講演者自身がどのようなことに取り組んでいるか、今後どのようなことが必要か、それをお伝えする機会です。

当日は、植物園関係者だけでなく、ご招待させていただいた官公庁の方々(環境省、中信森林管理署、長野県自然保護課、白馬村)も来られ、ご案内させていただいた白馬山案内人組合の方々や、自然保護レンジャーや宿泊業の方々など多くの方が来られました。

参加は約80名。盛況でした!
白馬村だけでなく、長野市、安曇野市、富士見町、塩尻市、信濃町、伊勢原市といった、遠方からも来ていただけました。

司会をしながら、「白馬岳に登ったことがある方」と手を挙げていただいたところ、
7割ほどの方が手を挙げられました!

やはり、高山植物の保全について非常に興味を持っていただける方々が来られたようですね。

 

最初は、国立科学博物館 筑波実験植物園の遊川知久氏。

種の保全に多く取り組まれ、植物園協会としても多様性保全委員をされています。

高山植物に限らず、日本植物園協会がどのように絶滅危惧植物の保全に取り組んでいるか、
具体的な事例はどのようなものか、密度の濃い説明をしていただきました!

 

長野県環境保全研究所の尾関雅章氏。

自然豊かな長野県において環境全般の課題については、長野県環境保全研究所が研究し、解決に向けて取り組まれています。

その中でも植物について研究をされているのが尾関氏になります。

長野県にはどのような絶滅危惧種があり、その性質や、取り組みについて説明いただきまいた。

最近はシカが増え、貴重な植物を食べてしまう事例も多く起こっています。

植物を守るには、シカの課題を解決せねばならないようです・・・。

30年以上、白馬岳の植生復元に取り組まれてきた、土田勝義信州大学名誉教授。

自然保護の概念が希薄だった時代に、何が起き、どのような活動を続けてきたのか・・・

白馬村、「回復作戦へ」。1981年の新聞記事です。

登山道の在り方が、昔は違い道沿いの植物が相当荒れたようです。

今では当たり前のことが当たり前でなかった時代のことですね。

 

私(坪井)は、信州大学時代、土田先生のもとで高山植物を学んでいたこともあり、
これらの保全事業に学生時代から参加させていただきました。

生まれる数年前から始まった事業であり、2006年には最後のまとめをさせていただきました

長きに渡る積み重ねでした。

白馬岳での植生復元の経験が、現在でも各地で活かされているところです。

森和男氏による、高山植物栽培の歴史。

森和男氏は、東アジア野生植物研究会を主宰され各地の植物や歴史を明らかにしつつ、
数多くの植物園指導をされています。

例えば・・・白馬岳の植物についての最初の報告についての説明など、

あらゆる古書から導かれた歴史を紐解いていきます。

森和男氏のすごいところは、古書の内容を把握し、複数の史料から結び付けた事実をご自身の言葉で完璧に語られること。

そして、そこに何が必要か、今への意見を積極的に述べられます。

昔から野草の栽培は親しまれてきているものの、最近では真に知識と経験を持った栽培家が高齢化で絶滅していくそうです・・・。

多くの県には、〇〇県立植物園のような植物園があり、公園や温室などを楽しみつつ、植物の収集や栽培、保全のための研究や実践をされています。

一方で、自然豊かな長野県にはそういった役割を担う植物園がありません。

植物園が出来なかったのも、植物を見たいのならばあちこちの大自然に行けば良かったから、でしょうか。

しかし、現在では「保全」の点において植物園の必要性も感じられるところです。。

白馬五竜高山植物園は、民間のスキー場会社ではありますが、「高山植物」に特化した日本植物園協会加盟の植物園として、高山植物の保全や啓発活動を進めているところです。

それが企業価値を高めることではありますし、白馬のブランド力向上にも繋がっていくはずです。

最後の講演は私(坪井)でした。

内容は、日本植物園協会としての保全の取り組みから、白馬五竜高山植物園で実践した調査、種子採取、栽培のこと。

講演スライドの一部を、このブログ記事の最後に貼り付けておきます・・・!

ところで、講演会の前の時間では、絶滅危惧種の保全についての会議でした。

日本植物園協会において絶滅危惧種の保全に取り組む植物園と、調査でお世話になった官公庁の方々に来ていただきました。

今後どのように保全を進めていくか、有意義な会議となりました。

講演会の後は、植物園関係者と官公庁の方々と、白馬五竜高山植物園の見学を行いました。

北アルプスは見えない天気でしたが、どのように植物を展示しているか、見ていただきました!

北アルプスの高山帯、植物の群落を再現した『白馬連峰高山植物生態園』。

登山道の入り口のブナ林から、ハイマツ帯やお花畑を再現したエリア、山頂のようになった部分もあったり、
高山植物を、学び、親しむ場所として、終わりなき完成を目指して取り組んでいます!

こちらは造成中ですが・・・来年度より植物園の絶滅危惧種を集めたコーナーにする予定です!

植物園としての強みは、植栽やレイアウトを造り変えていけること、植物を理解できる看板を設置できることです。

国立公園の大自然は私も大好きですが、コンパクトに、学べる場所に出来るのは植物園ならではです!

次の日9月25日は、植物園の皆様と栂池自然園の視察に伺いました!

まずはゴンドラに乗る前に、白馬観光開発の山岸信也さんに栂池を楽しんでいただく企業としての取り組みをご説明いただきました!

栂池自然園の手前にある栂池ビジターセンターでは、猪股崇志さんに、ビジターセンターのご紹介をいただきました!

大型パネルやボルダリングなども設置された、最新のビジターセンターです!

雨の日でも楽しめる、学べる施設です。

植物園では展示も大切なところです。栂池ビジターセンターの取り組みについて、皆様、大変興味深々でした!

広大な湿原を散策できる栂池自然園。

全国の植物園からは初めて訪れた方も多く、長野県の大自然を知っていただきました!

やっぱり植物大好きな皆様なので、花が終わった植物でも興味深々でした。

視点がフツーでは無いところが、私自身も近くのフィールドを見直すきっかけになりました。

栂池自然園の紅葉は、これからどんどん深まります。

多くの方々に見ていただきたい美しい場所です!

参加いただいた皆様、ありがとうございました!

【参加植物園】

東京大学小石川植物園・日光植物園、名古屋市東山植物園、国立科学博物館筑波実験植物園、茨城県植物園、咲くやこの花館、富山県中央植物園、山形市野草園、豊橋総合動植物公園、六甲高山植物園、白馬五竜高山植物園、武田薬品工業㈱京都薬用植物園

9月26日の白馬五竜高山植物園。しっかり北アルプスが見えました!!

これから紅葉が始まり、秋が深まります。

この立地を活かした高山植物の保全の取り組みを、今後も進めていきます!

___________________________________________________________

以下、坪井が講演会で発表したスライドの一部です。

参考にどうぞ!

  

 

 

9月、秋らしい花が増えました!

2019/09/06

9月になりました!

夏らしさも終わり、植物たちも秋の花へと移り変わっていきます!

マツムシソウ。まとまって咲くところはキレイです!

チョウにも人気の花なのです!

同じく秋らしい有名な花、リンドウもキレイですね!

タムラソウ。赤い花があちこちに咲いているのです。

この花も、結構チョウに人気で、キアゲハなどが寄ってきたりもします。

歩道にせり出すように、アルプス平自然遊歩道のあちこちで見られるのです!

昆虫ネタですが、アカエゾゼミを捕まえました。

なかなか採る機会のセミです。こんなのも居るのです。

ハクサンシャジン。釣鐘型の花がキレイです!

全体はこんな感じ。段になって花が次々に咲いてくるのですね。

稀に白花もあるのです!探してみて下さい!

イワショウブの花。アップで撮るとこんな感じ。

イワショウブの花、こんな感じであちこちに咲いています。

何となく秋らしさを感じさせてくれます!

オヤマボクチのつぼみ。このまま真ん中から開いていって花が咲くのです!

タテヤマウツボグサも花びらを地面に散らして、鮮やかでした。

この季節は、ウメバチソウがそこら中に咲くのです!

白い花が地面のあちこちに咲いています!

さらに近寄ると、こんな感じ。

つぼみもなかなかカワイイのです!

もうすぐ花が開きますね!

 気の早い木は紅葉が始まっていますが、本格的な紅葉は9月の終わりごろからです!

秋は植え替えの季節。この場所にあった青いケシは・・・

この場所に植え替えています。今までよりも密度を濃く、よりキレイに咲くように・・・

別の場所では、大規模な植え替え作戦を行っています!

毎年進化していく植物園。「変わったね」と気が付いていただけるお客様がいらっしゃると嬉しいものです!

ちなみに、コマクサの花も少しですが咲いていたりします!

紅葉前の秋の花の姿。色々な楽しみ方があります!

 

8月3日の花や植物園の様子!【シモツケソウのお花畑みごろ!】

2019/08/03

今朝、2019年8月3日の朝。久々に晴れました!

1

夏には、朝が良く晴れます!

早朝営業期間中に、朝イチを目指して乗ると、北アルプスが一望できる確率が非常に高くなります!

2

午前中から多くのお客様が来られ、花畑の散策を楽しまれます!

3

地蔵のケルン。山頂の爽やかな風を浴びながら、一休み。

4

ケルン周辺では、野生のコオニユリが咲いています!

5

こちらは、ハッポウタカネセンブリ。

足元を良く探すと、見つかるでしょう!

6

食虫植物、モウセンゴケ。

実は、かわいい花を咲かせるのです!

7

そして、植物園上部の、スキー場草地のシモツケソウが見頃を迎えました!

8

紫色のクガイソウと合わせて、高原らしい雰囲気を出してくれます!

9

シモツケソウ。ちらし寿司の乗ってるアレにそっくりですね。

10

作業用の道を、この時期は期間限定のシモツケソウ遊歩道として開けています。

ぜひ歩いてみて下さい!

11

高山植物園の方では、コマクサがまだまだ見頃。意外と花期が長い植物なのです。

12

結構おすすめなのが、高山に咲くタカネマツムシソウ。

草原に咲くマツムシソウは、お盆の後くらいに咲くのですが、こちらの「タカネ」マツムシソウは、夏の盛りに咲くのです!

13

植物園内のシモツケソウも綺麗に咲き、お花畑のようになっています!

14

植物園の広場前では、ニッコウキスゲの黄色い花もまだまだ咲いています!

15

夏の期間中は、自然系映像音楽作家いがりまさし氏による「お花畑ストリートライブ」が開催されています!

散策中に、優しい笛の音色が聴こえてくるのです!

16

いがり氏によるライブは、8月25日まで開催です!

D8E_9518

いがり氏の著書。植物写真家であり、図鑑も執筆され、音楽も作曲、演奏される、スゴイ人です。

D8E_9520

エスカルプラザには、いがり氏の映像ブースがあり、ゆっくりとした時間も過ごすことが出来ます!

夏本番!白馬五竜!

来るなら今です!お待ちしております!!

 

新宿御苑のボランティアの皆様、大活躍!

2019/07/23

新宿御苑。

新宿にある環境省の所轄である庭園であり、公園であり、植物園です。

都市の憩いの場として、多くの方に親しまれている場所です。

そこをボランティアとして管理されているGAC(グリーンアカデミークラブ)の皆様が、白馬五竜高山植物園にボランティアに来ていただきました!

1

作業場所へと向かう皆様。今回の参加は約50名!

約350人規模のグループだそうですが、今回はバス一台を貸し切って来ていただきました!

2

今回のミッションは、ササ刈り、雑木伐採、そして樹木の植栽です!

昨年も来ていただきまして、入ることの出来なかったササ藪が見事開拓されまして、今回はそこに樹木を植えるのです。

3

植える樹木は「オオヤマレンゲ」

モクレン科の木で綺麗な花を咲かせ、見られる場所が限られる稀少な木です。

白馬の方が大切に育てられた苗木を分けていただいていたもので、白馬五竜高山植物園でもまとまって咲かせ、お客様に楽しんでいただくべく植栽を続けています。

新宿御苑のボランティアの方々にも、植栽をお手伝いいただきました。

刈り込んだ後に植えるという、良い流れが実現できました!

ぜひとも来年、再来年と成長を見に来ていただきたいですね!

写真の向こうには、リフトが見えています。花が咲けばリフトに乗りながら見られる位置なのです!

4

オオヤマレンゲの植栽と合わせて、斜面のササ藪がどんどん刈り込まれてキレイになっていきます。

植物園を歩きながら、リフトに乗りながら、やたらキレイになっている場所があったら、それは熱いボランティアスタッフの皆様に作業していただいた場所です!

5

青い作業用重機で、何往復もして枝やササを回収します。

この重機で何台積んだことか・・・ 相当な量でした。

それも、普段庭園の管理になれた方々がたくさん集まったことで成しえたことなのです!

力を合わせるのはスゴイ!と改めて思うのです。

「あの人たちが通った跡、バッタの大群がやってきたみたいになっていた(笑)」とは会社の部長談。

6

GAC(グリーンアカデミークラブ)の皆様、来て下さいましてありがとうございました!

機会を見て、またお越し下さい!

また、お客様は是非その成果を探してみて、楽しんでいって下さい!

↓ 後日、新聞に掲載されました! 良い活動が伝わって良かったのです。

 

2019.7 新宿御苑大糸タイムス 編集

朝だけ晴れました【7月18日】ニッコウキスゲ見頃!

2019/07/19

今回のブログ記事の写真は、全て本日2019年7月18日に撮影したものです。

1

朝7時50分。久々に山が良く見えました!

2

しかし30分としないうちに雲がモクモク登り始め・・・

3

辺り一面、霧で真っ白に・・・。

4

ピンクの花はイブキジャコウソウ。絨毯のように花が咲いています!

5

高原の主役、ニッコウキスゲも見頃が始まりました!

6

咲きたての綺麗なタイミングですね!

7

アップで撮るのには、枯れた花が少ない今がオススメの季節です!

8

天気は霧ですが、それはそれで山肌を見ていると面白いのです。

9

ミヤマトキソウ。野生ランの仲間です。

10

こんな感じで見られます。

オススメは、地蔵の沼のそばの湿原と、アルプス展望リフトを降りてから下りだす道と、2ヶ所ですね。
今だけ見られる植物です!

11

植物園内で、一番大きい青いケシの株は、たぶんコレです。

12

植物園の広場にある、ちょっとオーラが違う株です。大きい!

13

何だか花の大半がアッチを向いているのですが・・・。

ヒマラヤの青いケシ、まだまだ見頃が続きますよ!

そして、青いケシだけではない植物園の花たちもどうぞ!

高校の先生の研修が白馬五竜で開催されました!

2019/07/17

「令和元年度中信地区校長会が計画する高等学校初任者研修」

中信エリア(長野県の中部のこと。北信、中信、南信に分かれます)で、この春に高校の先生になられた先生方が研修に来られる機会です。

白馬村から南木曽町まで、全10校20名の先生方が来られました!

(白馬、大町岳陽、明科、松本筑摩、松本美須々ヶ丘、松本県ヶ丘、梓川、塩尻志学館、木曽青峰、蘇南)

白馬五竜高山植物園では2014年に開催して以来、今回で6回目の開催になります!

1

まずは、白馬高校の臼井校長先生よりご挨拶。

白馬高校の最近の取り組みなど、熱心に語っていただきました!

2

次は、?五竜の伊藤社長より皆様に熱いメッセージを込めて、民間企業としての姿、地域との連携など説明いただきました!

3

これで私、白馬五竜高山植物園の坪井にバトンタッチいただき、植物園としての取り組みなどを説明した後でフィールドへと向かいました!

4

朝方は晴れていたものの、散策する頃には雨。リフトに乗っている時は雨が止んでくれていました。

先生方は、学校登山の引率もする方もいらっしゃるもので、雨の日の方がある意味で練習になるのです・・・!

5

コマクサを見たことが無い先生も多いようでした。

コマクサの花は、ただいま見頃。
植物園でどんな植物か知っていただいて、それから北アルプスのてっぺんへ向かうのも良いはずです!

6丁目

今年からやっているスタンプラリー。

熱心に集めて下さった先生方もいらっしゃいました!

スタンプラリーは、学びつつも、歩く理由にもなって、子供も大人も楽しめるのです。

7月分

ロックガーデンは、自社の重機と社員で造り上げたのです。

それを造った経緯、終わりなき完成を目指す在り方など、ご説明させていただきました。

8

午後は除草作業をしていただきながら、植物園の実際を知ったり、交流を深め、達成感を味わう予定でしたが、雨だったので室内での話に振り替えました。

私ばかりが喋っていてはつまらないはずなので・・・さて、皆様にもお話いただきましょう。

私が指定したテーマは「植物に関する思い出話」。

「昔に朝顔を枯らしてしまった・・・など何でもいいですよ!」と言ったものの、皆様予想以上に多方面に渡る話題が飛び出てきて、熱心に語って下さいました!

植物は、食べること、育てること、使うこと、見ること楽しむこと、
色々な付き合い方があるのだと、改めて感じました。

DSC_0238_00001

最後は再びエスカルプラザに戻り、全体の感想を言っていただきました。

楽しみつつ、学んでいただける内容を、ひとまずは出来たようです。

 

毎度の事ながら、先生の先生役を務めさせていただくのは恐縮です(あくまでも「役」なのですが)。

 

私は、自分の頭が良くないことを知っています。

そして、頭のいい人は、頭のいい人にしかわからない説明をすることが多いのも知っています。

そういう説明を受けると、頭の良くない自分は理解に時間と手間を費やした後に「ああいう伝え方をすればわかりやすかったのに・・・」と感じたりするのです。

自分が説明する側に立つ時は、相手の理解や事前知識を考えて、必要なことを手順を踏まえてお伝えしたいと思っています。

「教える」というよりも、自分が体験したことを自分の言葉で「伝える」ということで。

そして実践する際には、飽きないように、ストーリー立てて、しっかり話せるようになれれば良いのでしょうね。

それが結果的に良い時間を共有することになれば、嬉しいものです。

 

 

9

参加して下さった皆様、ありがとうございました!

何かひとつでも感じ取っていただけたら幸いです!

毎回20名くらいの先生が参加されるので、長野県内には120名くらい研修を受けた先生がいらっしゃるということですね。じわじわと、白馬五竜の特色が広まればいいな、と思っています!

最近の様子です!【7月13?15日頃】

2019/07/16

梅雨の季節で、雨が降ることが多いですが、花は見ごろです!

1

今年も良く咲いてくれた青いケシたち!

2

まとまったところを写真に。鮮やかですね!

3

ヒオウギアヤメもまとまって咲き出してきました!

4

ブナ林の中では、ギンリョウソウの見ごろがもう少し続きそうです!

5

コマクサも最盛期!意外と花期が長い植物なので、まだまだ見ごろが続きます!

6

7月の3連休は、高山植物をお茶にするイベントも開催していました!

7

賑わった日はこんな感じ。

天気はまずまずだった3連休。しかし多くのお客様にお越しいただきました!

植物園の花たちの見ごろも、まだまだ続きますよ!

 

白山高山植物園、金沢大学薬用植物園【日本植物園協会の研修です】

2019/07/08

7月5、6日、(公社)日本植物園協会の研修で金沢まで行ってきました!

1

金沢駅と言えば、鼓門!

2

海外からのお客様も多く来られる、古都金沢。

金沢駅のインフォメーションも充実していました。

3

今回は植物園の研修なのですが・・・、
植物園にせよ、冬のスキー場にせよ、お客様をご案内する、という点ではあらゆるところに学びがあるのです。

3a

今回訪れたのは、白山高山植物園。

金沢駅からクルマで約90分の場所にある、高山植物園です。

無題3

公式HPより、一部紹介いたします。

【白山高山植物園HP】http://hakusanmab.org/

______________________________________________

1998年(平成10)、石川県と福井県の県境に位置する石川県旧白峰村(現、石川県白山市白峰)において
「白山高山植物馴化(じゅんか)試験」が始まりました。
環境省は
「従来、特定の種に限定した保護増殖事業は行われてきた例があるが(レブンアツモリソウ等)、
白山山系といったような一つの生態系に属する全種を対象としたものは恐らく前例がなく、画期的である」
というコメントでこの事業を評価しています。

今後は、この先駆的な試みをさらに充実させ、
将来的には生物多様性保全の観点からも、白山に自生する種子植物全種(1321種)を栽培・育成し、
白山の植物を丸ごと保存するという壮大な計画を持っています。

______________________________________________

白山の高山植物たちを保存するために、公的事業として種子を採取し、栽培に取り組んでいるのです。

例え、白山の〇〇植物が絶滅したとしても、植物園が育てた植物(遺伝子資源)が残るわけですね。

5

まずは、植物を栽培しているエリアをご案内いただきました。

(トイレ立ち寄り場所になっていますが、栽培エリアは非公開です)

6

今回ご案内いただいたのは、NPO法人白山高山植物研究会理事の白井伸和さん。

栽培やフィールドでの実体験による熱のこもった解説は、漏らさず全て受け止めたい内容です!

7

屋外の圃場でも、あらゆる高山植物が育ちます。

8

今回の参加者は皆、植物園関係者。

皆様非常に熱心に白井さんの解説を聞いているところです!

4

こちらは、一般公開している白山高山植物園。

もともと何も無かったところが、どのようにして花畑になったか・・・

ぜひこちらの紹介ページをご覧いただきたいところです!

→ http://hakusanmab.org/shokubutuen.html

9

白井さんを先頭に、山をつづら折りにあるいて上がっていく植物園を見学しました。

10

パッと見て目立つのは、シモツケソウ(赤)とニッコウキスゲ(黄)。

11

ニッコウキスゲの花は、7月5日では見ごろ後半でした。

シモツケソウはこれからまだ増えそうです。

これらの植物が、全てタネから育てられ、野生のお花畑のようになっているのです!

12

それにしても、白井さんの博識なこと・・・。

あらゆることをお訊ねしても、きちんと答えていただけるところです!

13

高山植物園の最上部あたりは、特に標高の高い場所に生育する高山植物が整えられていました。

地面に這うハイマツなどの低木が、高山らしさを感じさせてくれます。

14

こちらは、金沢大学の薬草を研究されている皆様。

特に薬草に関係ある植物があると、熱心に観察されていました。

15

山の斜面を歩いて、降りてくる形の高山植物園。

晴れれば、白山が一望できるロケーションです。

今回は山は見えませんでしたが、素敵な植物園を楽しみつつ、その意義深さを知ることが出来ました。

15a

ところで、「高山植物園」と名がついている、

・白山高山植物園

・六甲高山植物園

・白馬五竜高山植物園

この3つの植物園が、2019年春より姉妹園として提携しました。

高山植物を知ること、守ること、親しむこと。

それぞれの植物園の特色を活かして、更に進んでいきたいところです。

16

7月6日は、金沢大学で講義&薬用植物園見学でした。

まずは、石川県立自然史資料館、副館長の中野真理子博士による講義です。

17

セリ科の植物は、薬用植物としても有用なものが多いもので、
その最新の分類などがテーマでした。

18

金沢大学で薬学を研究されている、佐々木陽平准教授。

今回、幹事をして下さった先生でもあります。

19

この後の薬用植物園見学を控え、皆さんウズウズしているのですが、まずは座学をしてから植物園へ行くのです!

20

そして、いよいよ薬用植物園へ!

一般公開はしていないのですが、見学のあるイベントなどのタイミングでは訪れることが出来るそうです。

【金沢大学 医薬保健学域 薬学類・創薬科学類附属 薬用植物園 HP】(正式名が長いです)

http://www.p.kanazawa-u.ac.jp/~yakusou/index.html

21

気が付けば青空に太陽が出て、暑く感じる晴れの日。

薬用植物園、広いです!(金沢大学も敷地は広大です)

22

手前はシャクヤクの栽培エリア。

シャクヤクは花が咲いても綺麗ですが、薬草としての価値も高いのです。

23

こちらはロックガーデン。

特に乾燥地に育つ植物の見本園になっています。

24

岩の上も歩けるようになっているもので、あらゆる植物が育てられていました。

25

遠くでは、学生たちが作業をしていました。

薬学の研究とはいえ、まずはフィールドで植物そのものを知らねばならないようですね!

26

どのように栽培をしているか、その苦労は何か、先生の話を聞き、実際に目で見て、学ぶ非常に良い機会です。

特に薬用植物の関係者の方々は熱心に聞かれているのが感じ取れました。

27

「薬」というと、錠剤などが身近なものですが、当たり前のことながら、もとは全て植物から始まったものですね。

これらの圃場を見ると、改めてそれを感じることが出来ます。

はくさん (5)

白山高山植物園のてっぺんで植物を眺める佐々木先生。

今回は非常に良い学びの機会でした!

このような植物園同士の繋がりが、良い研究を、良い植物園を生み出しているのです!

 

7月3日の花の写真たち

2019/07/03

今日は、大学の先生をご案内するタイミングがあり、やや早足で植物園を見回りました。

今日7月3日の植物園&自然遊歩道の花の写真たちです!

1

ギンリョウソウ。ブナ林を手入れしたらたくさん生えました!

2

アップで見ると、不思議な感じ。

3

ハッポウウスユキソウ。地蔵の頭に育つ、日本のエーデルワイスの仲間。

4

ツマトリソウ。小さな花ですが良く見るとかわいい。

5

コバイケイソウ。今年は花が少ない年ですが、ゲレンデに2つだけ咲いていました。

6

中国のアツモリソウ。植物園広場で咲いています!

7

ミヤマクワガタ。昆虫じゃないよ。

8

ノモカリス。ピンクのヒョウ柄です。

9

ヤマスカシユリ。栽培中のものが綺麗だったので、見てもらえる位置に置いてみました。

10

コマクサ。見ごろです!

11

ピンクの花がきれい。

12

けれど、白も良いものです!

13

ヒマラヤの青いケシも、どんどん咲いてきます!

14

丸くて大きな、グランディス。

15

花びらがヒラヒラの、ベトニキフォリア。

16

花だけじゃなく、こういうものも面白いと思う。

17時

花だけじゃなく、こういうものも面白いと思う、その2。

7月に入り、植物たちも賑やかになりました!

この時期の植物、ぜひお楽しみください!