緑の調律日誌

緑の調律日誌

秋が深まる、白馬五竜です

2023/09/15

9月中旬。秋も深まってきました!

2023年9月15日の植物園の様子をお伝えします!

朝は小雨がパラつく天気。

登山の方がチラホラ見られ、エゾリンドウがキレイに咲いています!

ノコンギクとオヤマリンドウ。秋の花が良く咲いています!

ノコンギク。秋を彩る野菊が、あちこちで咲いています!

植物園おすすめの「マツムシソウ群生地」。

秋の花が群生して見事に咲いてくれています!

マツムシソウは2年草。咲いたら枯れるのです。

植えっぱなしでは維持できないので、毎年のように苗を作って、植物園スタッフでメンテナンスをして、

しっかり咲くように管理しています!

ちょっと雨に濡れた感じも、いいですね!

アサマフウロ。大型の濃いピンクの花があちこちで彩りを見せてくれます!

サラシナショウマ。白いブラシのように見える花が面白いですね!

フシグロセンノウ。ブナ林のあたりで目立つ色の花を咲かせています!

種から増やした苗が、最近になってしっかり見られるようになってきました!

タテヤマウツボグサ。こちらは8月ごろから長い期間花を咲かせてくれています!

「湿った斜面」という難しい環境を整備し、花が良く咲いてくれるようになりました!

雨の日には、雨の日ならではの景色が面白いですね!

アサギリソウ。ヨモギの仲間で、さわってみると柔らかい感じです!

朝の霧というか・・・、夜露、雨に濡れた姿も印象的です!

シラタマノキ。秋の見どころは、果実も面白いです!白い実がたくさんついています。

クロマメノキ。ブルーベリーに近い仲間で、見た目も味もそっくりです!

植物園は、雨の日でも植物管理の仕事をします。

コマクサ、シコタンソウ、イブキジャコウソウ、秋のうちに整理をして、次の夏にしっかり咲いてくれるように整備をするのです!

昨年から少しずつ整備を進めていた、植物園の新しい休憩場所。

ウッドチップも入り、完成が楽しみになってきました!

ハクサンイチゲ。本来は6月上旬の早期開園の花ですが、季節外れに咲いた花がありました!

コマクサ。6月上旬から咲き始め、7月が最盛期、8月も花が見られますが、

9月の今でも、新規に咲く花があるくらいです。

見られたら良し!くらいの気持ちで探してみてください!

イワツツジ。特に紅葉が早く、葉が色づいてきました。

植物園管理エリアの本格的な紅葉は9月下旬から。

これからの色づきが楽しみですね!

9月16日~18日(3連休) 学芸員ガイドツアー開催です!

植物園に精通した学芸員スタッフが、毎月テーマを変えて、植物園をフィールドにご案内いたします!

今回のテーマは「種子散布」。

下記案内ページもご覧ください。同日に「苔テラリウム」のワークショップも開催します!

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/info/2023/4284

9月23日には、白馬五竜高山植物園が取り組む、生物多様性保全を紹介する講演会イベントも開催します!

こちらの機会も、ぜひお越しくださいませ!

・・・

秋が深まる白馬五竜高山植物園。

季節ごとの魅力を携えて、皆さまのお越しをお待ちしております!

 

咲き誇る、秋の花たち!

2023/09/06

9月になり、花も空気も、すっかり秋になりました!

2023年9月5日の様子をお伝えします!

マツムシソウ。最盛期を迎えました!

毎年、植物園スタッフが手をかけ植え替え管理しているマツムシソウたちです。

群生する様子をお楽しみください!

植物園の広場ではリンドウがあちこちで最盛期です!

最近の管理のせいか、良く増えてくれたようです!

そして、濃いピンクの花のアサマフウロが鮮やかに咲きつつ、

ノコンギクなど、秋の花がうまくバランスを取ってくれています!

この白い綿毛は・・・

ヤナギランがタネになっているところです!

ブルーベリーに近い、クロマメノキも美味しそうな実をつけています!

広場の絶滅危惧種コーナーではキレンゲショウマが、まだまだ咲いています!

次から次へと花を咲かせる、鮮やかな植物です!

コマクサの花たちの管理、夏から秋にかけて、来年のためにメンテナンスをしています!

スペースをうまく活用して、新たな休憩場所を造成中。

まだ途中ですが、景色を一望する良い休憩場所が出来ることでしょう!

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8月27日まで演奏をされていた、いがりまさし氏。

今年も素敵な音色を聴かせていただきましたが・・・↓

 

植物の図鑑を出されたり、研究活動にも精力的ないがりまさし氏は、

この日は、東北大学植物園の園長である牧教授と、植物の分類研究に来られました!

 

遺伝子や染色体を調べるなど、昔に比べて近年は比較的やりやすいようですが、

やはり、何を何のために調べるか、フィールドでのセンスと行動力が必須のようです!

普段は真っ黒の地蔵の沼、最近雨も降らなかったのか、今まで見たことの無い濁った色でした。

これから雨が降る日もしっかり出そうなので、また元に戻るでしょう!

アルプス平自然遊歩道では、タムラソウがまだ花を咲かせていました。

オヤマボクチ

イワショウブ

コウメバチソウも最盛期です!

この可愛らしい花が、夏の終わりを告げるように、あちこちに咲いているのです!

コマクサの最盛期は7月~8月ですが・・・

よく見ると、まだ花を咲かせている個体もあります。

ぜひ探してみてください!

この日は東京農業大学の学生さんたちが、植物園内に来られていました!

色んな方たちが来ていただけるのは嬉しいですね!!

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アルプス平駅にクワガタを飾ってみました!

ヒメオオクワガタ

クワガタが好きな人でも、見たこと聞いたこと、少ないかと思います。

アルプス平周辺にも生息している昆虫です。

運が良ければ見つけられるかもしれません!

標高の高い場所の夏~秋に活動し、気温が程よい昼間に活動します。

気まぐれなので、水槽を覗き込んで見えるかどうかは運次第ですが。

・・・・・・

見どころ、まだだまだたくさんある、秋の白馬五竜へどうぞ!

 

晩夏の花たち、秋の前の賑わい!

2023/08/20

お盆も過ぎ、夏の終わりを感じさせる空気となる日が出てきました。

2023年8月20日の様子をお伝えします!

花期の長いコオニユリが鮮やか。

紫色のコバギボウシもいいですね!

秋の花の代表格、エゾリンドウも咲き始めました!

植物園のあちこちでは、カライトソウがピークを迎えています!

ワレモコウ、前述のカライトソウの仲間ですが、一般的にはこちらの方が高原などで馴染み深い植物ですね。

ヤマユリの花もまだまだ咲いています。

横を通るだけで、良い匂いがするんですね!

サワギキョウ。

湿原の花ですが、リフト乗り場のあたりでしっかり咲くようになりました!

この季節、アルプス平自然遊歩道で、アザミのような花を見かけたら、タムラソウですね。

イワショウブ(白)と、アキノキリンソウ(黄)。自然の草原で競演していました!

植物園の最上部、眺めの良い場所の休憩所を造るべく、造成を始めています。

今後にご期待ください!

チングルマの花は、初夏の高山植物として有名ですが、
花後のタネも見どころがあるのです。

こんな風に綿毛が揺れる姿が面白いですね!

コマクサは、最盛期は過ぎましたが、まだピカピカの花が咲くこともあります!

クロマメノキ。野生の植物でブルーベリーに近い仲間ですね。

食べてみると、なかなかおいしいのです。

ブナ林の中では、ソバナの花が増えてきました。

この季節の花を増やすべく、タネから育てた植物を植え、ようやく安定して咲くようになりました!

エーデルワイスも、まだキレイな姿を見せてくれます!

シナノナデシコ、牧野博士による命名の植物のひとつです!

アップで見ても、野生の植物とは見えないような素敵な姿をしています!

高原の花の代表格、マツムシソウも咲き始めました。

まだ小さいつぼみもたくさんあり、これからの9月を彩る花のひとつですね。

植物園のあちこちでニョキと咲いているシシウド。

花は良い香りがするので、かいでみてください!

植物園の広場の様子。

右のレストランのテラスでゆっくりするのもオススメです!

毎年公表の、いがりまさし「お花畑ストリートライブ」

8月27日までの演奏予定です!

(8月22~24日は休演予定)

この階段下、じつは面白い植物が色々とあるのです・・・

ビッチュウフウロ。花の濃い筋が特徴的です。

オオシラヒゲソウ。ウメバチソウの仲間ですが、ヒゲのように見える花が特徴的ですね。

キレンゲショウマ。

西日本の一部に分布が限られる植物ですが、特に最近NHKの朝ドラにも登場し、有名になっています!

・・・・・・

どことなく秋めいてきた白馬五竜高山植物園。

秋の前の、夏の花をお楽しみくださいませ!

 

夏の賑わい!8/11-13イベント開催中!

2023/08/11

お盆の期間が始まりました!

2023年8月11日の様子をお伝えします!

今日はいい天気!北アルプスも見えています!

8月11日~13日の期間、アルプス平広場で植物園イベントを開催しています!

無料のブルーハーブティーのお試し、

そして、葉っぱ叩き染め体験を行っています!

タデアイの葉っぱや、ギボウシの花などを利用して、木槌で叩きます!

夏休みの工作にもピッタリ!

素敵な作品を簡単に作ることが出来ます!!

アイデアしだいで素敵な作品が出来ますね!

高山植物の種子の無料配布も行っています!

今回はミヤマオダマキ。比較的育てやすいものを選んでいます!

毎月恒例の学芸員ガイドツアー!

植物園を熟知した学芸員スタッフがご案内いたします!

今回のテーマは、NHK朝ドラのモデルにもなっている、牧野富太郎の命名植物です。

まずはビジターセンターの展示で勉強をし・・・

屋外で実際に花を見ながらのガイドでした!

今日の植物園は、とても良い天気でした!

白いシシウドの花が植物園内で目立ちます!

リフトに乗りながら、カライトソウやヤナギランを楽しめます!

カライトソウ、猫じゃらしみたいな花で面白いですね!

コオニユリの目立つ花には、キアゲハが良く来ていました!

長野県の信濃の名がついたシナノナデシコ。良く咲いてくれています!

同じく、ナデシコの仲間、エンビセンノウ。

真っ赤な花が目を引きます!

アルプスの名花、エーデルワイスも、まだ見頃ですね!

ヒマラヤの青いケシは開花が終わりました。種子が育ちつつあります。

「7月」が、青いケシの見頃です。

来年も良く咲いてくれますように!

ちょっと、季節外れの花が咲きそうでした。

こういう発見も面白いですね!

石川県から来ていた皆さんでした!

標高1515mの植物園は、避暑地のような散策場所として最適です!

真夏の白馬五竜高山植物園、ぜひお越しください!!

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※「いがりまさしお花畑ストリートライブ」好評をいただいていますが、

機材トラブルにつき、当面の間、休演となります。

復帰しだい、ホームぺージ等でお知らせいたします。

8月の花たち。夏の盛りです!

2023/08/06

夏真っ盛り!

2023年8月5日の様子をお伝えいたします!

梅雨も明け、晴れる日が多くなったような気がします!

白馬山麓は暑いですが、ゴンドラで植物園に来ると、やっぱり快適です!

高原らしい花、ヤナギランがまだ見頃ですね!

猫じゃらしみたいな花、カライトソウも数が増えてきました!

夕方から朝まで咲く、ユウスゲ。

朝のうちだと、開いている花があるようですね!

紫色のヤマルリトラノオもあちこちに咲いています!

エゾアジサイ。白馬ではまだまだアジサイが盛りです!

植物園の2人乗りリフトに乗っても楽しめます!

白い花はシシウドという植物ですが、葉っぱを見ると・・・↓

キアゲハの幼虫がいたりします! ↓

植物園内でアゲハチョウが飛んでいれば、たいていキアゲハです。

チョウも幼虫も探してみるのも面白いですね!

夏真っ盛りの白馬五竜へどうぞ!

そして、いがりまさし氏による「お花畑ストリートライブ」も開催中です!

植物園内にリケーナの音色が素敵に響きます!

白馬五竜の夏の定番の光景です!

演奏スケジュールはこちら。

7/12-8/27の期間、水曜を休演としつつ、休演予定日があり、

悪天候などの場合も休演となる場合があります。

 

シモツケソウ咲いています!

2023/07/27

白馬も夏の盛りです!
2023年7月27日の様子をお伝えいたします!

スキー場ゲレンデに自生するシモツケソウが最盛期を迎え始めました!

赤ピンクの花が鮮やかです!

こちらスキー場のゲレンデです。

毎年秋に草刈をしているため、しっかりと咲いてくれるのですね!

ゲレンデ越しに白馬村神城の街が見えます。

冬だったら滑って行く斜面が、花畑になるのです!

紫色のクガイソウもオススメです。

シモツケソウに混ざって、ちょうど花期を迎えています!

植物園の上部に遊歩道があります。

リフトに乗って、下って歩いてくると自然に目に付く歩道ですね!

植物園の上部まで行くのに遠い場合は・・・

植物園の広場でも充分に咲いていますので、こちらもどうぞ!

今日は天気も良いせいか、多くのお客様が訪れていました!

ただ、午後2時ごろには急な雨が降ってきました。白馬の天気は変わりやすいのです。

毎年開催している、いがりまさし氏による「お花畑ストリートライブ」。

今日はゲストの方を迎えての演奏でした!

花を見て、音楽を聴いて、白馬五竜の夏を満喫してください!

 

本格的な夏の花たち!

2023/07/24

花たちはどんどん移り変わり・・・

2023年7月24日の様子をお伝えします!

朝の植物園。

ピンク色のシモツケソウが目立つようになりました!

植物園の中央部分には、シモツケソウ純度100%の場所もあり、遠目にも鮮やかです!

振り返ると、柔らかい朝の光の中にヤナギランが。

薄っすらと顔を出した唐松岳を背景に、ヤマルリトラノオの花です。

植物園の下の方に目を向けても、鮮やかな景色です!

リフト沿いのヤナギラン。早くも満開を迎えました!

プリムラ・ヴィアリー。外国のサクラソウの仲間ですが、下から順に咲く「天使のロウソク」など誰かが呼んだ名前も素敵です。

ヒマラヤの青いケシ、開花終盤ですが、まだ若干花が咲いています。

(7月24日のカウントで60花茎ほど花がありました)

昨晩の雨に濡れた、朝の姿。

それぞれの花に個性があるのがいいですね。

夏の盛りの花たちに会う植物園へどうぞ!

お花畑ストリートライブ 今年も始まっています!

2023/07/18

自然系映像音楽作家いがりまさし氏による植物園ライブ。

7/12~8/27の期間で今年も開催です!

(一部休演日あり)

こんな感じのイメージで、花を見ながら、素敵な笛の音色が響き渡ります!

今日は山も見える晴天。多くのお客様が座りつつ、音楽が響きます!

自然に溶け込む音楽CDを販売していたり、

写真家としてのいがり氏に色々とお訊ねするチャンスでもあります!

ぜひとも夏の白馬五竜高山植物園へどうぞ!

【いがりまさしホームページ・撮れたてドットコム】

https://www.plantsindex.com/?fbclid=IwAR3o8WIOQeWHqbGk8VwiW0cCoporpcjEMJVbWPQDwcYHASYtB7e7UGqJ3ZM

演奏スケジュールはこちら。

7/12-8/27の期間、水曜を休演としつつ、休演予定日があり、

悪天候などの場合も休演となる場合があります。

 

 

遊歩道整備のボランティア作業でした!(グリーンアカデミークラブ)

2023/07/18

7月14日、グリーンアカデミークラブさん約40名による整備作業が行われました!

 

リフト終点に集結した精鋭の皆様!!

皆様、普段は新宿御苑の管理ボランティアなどをされていて、植物園の管理作業には手慣れた方たちです!

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グリーンアカデミークラブは、東京農業大学グリーンアカデミー本科を修了した「元気なシニア」で構成するボランティア団体です。

新宿御苑だけでなく、国立公園や過疎地域での環境保全・整備活動にも積極的に協力しています。

(下記ホームページより抜粋)

https://gachp.sakura.ne.jp/gachp/index.shtml

さて、自然遊歩道も木道の周辺にササが迫ってしまっているのですが・・・

歩きやすく、ササを刈ります!

「ナナカマドなど紅葉がキレイな木、ツツジなど花がキレイな木などは残してください・・・!」

という、【難度高めの要望】にも応えていただける、手慣れた方たちです!!

スッキリしました!!

皆様、想定よりも作業が早いので、違う場所の整備も行っていただきました!!

別働部隊では、ニッコウキスゲ群生地のそばのササ刈りもしつつ・・・

早く終わった作業班では、ロックガーデン周辺のササ刈りも行いました! ↓

見事スッキリしました!

残す木をマーキングしつつ、最高の仕上がりでした!!

北アルプスが見える曇り空。

最高の作業をありがとうございました!

ボランティアの晩は、地元の宿に泊まっていただき、

次の日は植物園をご案内させていただきました。

 

植物園の整備が捗りつつ、

地域にも還元していただき、

植物に興味を持った方が白馬五竜を知り、勧めていただける・・・

素晴らしい活動となりました!

グリーンアカデミークラブの皆様、ありがとうございました!!!

 

スゲ属植物の研究会が開催されました!

2023/07/10

2023年7月8、9日、「すげの会」第32回全国大会が、白馬五竜高山植物園で開催されました!

すげの・・・ではなく、「スゲ」という植物を研究する会です。

スゲって何?という方も多いかもしれませんが、写真のような植物です。

(シロウマスゲ・白馬岳にて撮影)

何となく見ているけれど、注目したことある方は少ないかもしれません。

目立つ花を咲かせるわけではなく、どれも似ていて、分類が困難と言われます。

困難だからこそ、勉強したい、調べたい、知りたい!

そんな方たちが集まられているようです!

初日は研究発表会。

遠方から来られる方もいる全国大会なので、午後からの開催です。

白馬五竜高山植物園で生息域外保全をしている「センジョウスゲ」を展示しました。

非常に稀少な植物で、植物園で一般公開には至っていない栽培中のものです。

探してもまず見られない・・・そんな植物なのです。

全国のスゲ研究者、愛好家の方でも初見の方が多く、大人気でした!

やっぱり自然光の方が良さそう・・・ということで、窓側に置いてみたりもします!

栽培中のセンジョウスゲの花。ちょっとアートな感じに撮影。

栽培中のセンジョウスゲの花のアップ。

栽培中のセンジョウスゲの果実。

深い山中の植物ですが、栽培しつつ手元に置くことで、その変化の撮影、記録が容易になるのです。

すげの会、会長の星野氏によるご挨拶。

会員数約300名の会です!

「すげの会」ホームページもどうぞ!

https://sugenokai-jp.chu.jp/about-sugenokai/16/

皆様が集まったところで、研究発表会です!

高橋氏による分類研究。

種を特定するのに細かい形や、DNA分析も併用するのです!

矢野氏による、スゲ属の絶滅危惧種の保全の話題でした!

高島氏による、タイの植物の写真や観察事例の紹介でした!

研究発表会が終わるガヤガヤする時間。

コロナ以来4年ぶりの全国大会だったようですが、情報交換、近況報告など、やっぱりこういう時間は大切ですね。

宿泊は、植物園そばの宿へ。

そして夕食のあと、さっそく「標本同定会」が始まります!

種の特定が困難なものを持ち込み、諸先輩方が分類のアドバイスをしてくださるようです。

会長の星野氏(左)、副会長の勝山氏(右)。熱心に意見されていました。

スゲを肴に、熱い意見交換が・・・!

全国トップクラスの、スゲの方たちが白馬に集まった夜でした!

2日目はフィールド観察会。

白馬五竜高山植物園、アルプス平自然遊歩道の自生植物の観察です。

ビジターセンターで開催中の牧野博士の展示ですが、
主にした解説は「一般の方に、植物標本というものを説明したりします」というくらい。

今回来られている方は、どうみても「一般の方」では無いので、色々と既にご存知です!

植物園の絶滅危惧種コーナーでの解説。

経緯や意義などを解説しつつ、スゲの話題では勝山氏にバトンタッチです!

最初は雨でしたが、カサも要らないくらいの天気に。

リフトに乗って、アルプス平自然遊歩道の蛇紋岩地帯に向かいます!

年齢にバラツキがある集まりですが、フィールドワークに慣れた方たちばかりなので、足取りは軽いです!

後ろのメンバーの足取りが遅い・・・と思ったら、さっそくスゲを観察されています。

博士といえど、ルーペを持ってじっくり見る必要がある。

それがスゲです・・・!

どんな植物が現れたか、記録していきます。

スゲの会が、このエリアに足を踏み入れたことは初めてなので、大切な記録です!

普段、案内することの無いようなリフトの終点部分。

今までと違った環境だと、また違う植物が出るものです。

ぬかるみの中、熱心に観察されていました。

見ているのは右の斜面の細長い垂れ下がったスゲです。

「一般の人」が止まることの無い場所で、みなさま足を止めるのです・・・!

植物園の植物は興味無いのかも・・・とも思いましたが、

そんなことは無く、満開のコマクサなど楽しんでいただきました!

白馬連峰高山植物生態園、白馬の自然を再現しています。

スゲも植栽していることは好評でしたが、もっと植えてもいいのかもしれません(笑)

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植物園としての栽培・展示としての生息域外保全。

白馬の標高1500mの気候は、寒冷地の植物栽培に適した場所です。

この気候を活かした植物の保全など、今後も進めていく方針です。

 

それらの活動が、植物園の意義を深めたり、

結果として「珍しい植物が見られる!」ということで、

植物園の発展、来園者増に繋がれば、と思っています。

 

今回は植物のスペシャリストの方たちに、白馬五竜高山植物園を知っていただく大変良い機会でした!

皆様、ありがとうございました!