緑の調律日誌

緑の調律日誌

【6月23日】青いケシ、コマクサ咲いてます!

2018/06/24

白馬五竜高山植物園、6月16日に開園し、一週間が経とうとしています!

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ヒマラヤの青いケシ、咲きました!

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今年は花の咲き具合が良いようで、この場所に並んだ青いケシたち、つぼみを伸ばしながら、どんどん咲いてきています!

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背が高かったり、低かったり、個性が見られますね!

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来園者の皆様、青いケシはやはり喜ばれています!綺麗な花です。

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高山植物の女王コマクサも負けてはいません!

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先日の晴れ間では、青空と残雪の北アルプスを背景に、のびのびと咲いていました!

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この季節の良いところは、枯れた花が無いこと!

アップで見ても、キレイな花です!

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特にロックガーデンの山頂部分ではオススメですので、是非足を運んでみてください!

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先日6月24日の写真。まだ高さ1メートルくらいの雪が残っています。そして・・・

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6月23日ではこんな感じ。雪が溶けるのは早いのです!

そんな植物園では、雪解け間もなく咲く花たちも多く・・・

(以下の写真は、全て6月23日撮影です)

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クロユリ

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シラネアオイ

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ミヤマオダマキ

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ミヤマハンショウヅル

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イワヒゲ

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コバイケイソウ。当たり年は数年に一度の自生の植物ですが、今年は当たり年のようです!

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ノビネチドリ。ランの仲間です。

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ハクサンチドリ。上のノビネチドリに似ていますが、花がツンツンしてるのです。

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メコノプシス・カンブリカ

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プルサティラ・ブルガリス

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ゲンチアナ・ディナリカ (チャボリンドウ)

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スイス・アルプスのリンドウですが、大きめの濃いブルーの花が咲く様子は、なかなか見られる光景では無いのです!

今年は特に良く咲いてくれました。

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中国のアツモリソウも良く咲いてくれました!まず見ることのないランの仲間です。

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小さい苗からで、だんだん大きくなってきれくてました!しばらく見ごろが続きそうです!

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こちらは、先日6月17、18日の植物写真家いがりまさし氏によるお花畑ライブ。

フィールドに溶け込む笛の音色が素敵です。

毎年定番になってきた、いがり氏のライブ、今年もやります、ご期待を!

銀座で白馬の説明会 白馬Alps花三昧・花ごはん

2018/06/23

『花ごはんで楽しむ白馬Alps花三昧 説明会』

銀座にある長野県のアンテナショップ、「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にて開催されました!

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主催は白馬村観光局。第一部はメディアや旅行会社の方に向けた説明会。

まずは白馬村長が白馬の意気込みを説明!

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白馬は夏の見どころがたくさんあります。

白馬村のイベント、白馬Alps花三昧、その説明から入りました!

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白馬Alps花三昧のイベント会場の担当者からも見どころの説明が!

このタイミングで、私も白馬五竜高山植物園の魅力を、しかと伝えさせていただきました!

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そして、花ごはんの説明へ!

今回のイベントの共催は、白馬Women’s clubの皆様です!

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エディブルフラワーという、食用の花があります。

それらを工夫するだけで、旅の食事が鮮やかになるのです!

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メディアや旅行会社の方々も、興味深く聞き入って下さいました!

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皆様、涼しげに飲まれているのが、花の入った炭酸水。

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おかわり自由、作るも簡単、見るも鮮やか!

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お酒のおかわりは、ほどほどに・・・!

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そして、第二部、一般参加者による、花こ?はん料理講習会及ひ?試食会!

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料理研究家 脇 雅世 先生によるエテ?ィフ?ルフラワーを使った料理提案です!

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その場で実際に料理を作ってみたり、花を扱うポイント、簡単な扱い方など、生き生きと説明して下さいました!

そして、参加者の皆様の真剣なこと・・・!

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そして、待ってました!とばかりの試食会。簡単に作りやすいものから、ちょっと手を入れるものまで、色んな作り方があります!

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実はこれだけの料理、イベントの説明をしている間、脇先生がその場で作っています!

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料理を説明される時は笑顔が絶えない脇先生も、料理の時は真剣そのものです。

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こんな感じで食卓に彩りを添える花ごはん。

彩りと、ココロを添えて、いかがでしょうか!?

今年は、白馬五竜高山植物園の「レストランはる」でも「お花のローストビーフガレット」、ご提供させていただいています!

https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/shop/haru/

 

広島市植物公園で、日本植物園協会の会議がありました

2018/06/23

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水の都、広島。

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公益社団法人日本植物園協会の年1回の大会が、広島市植物公園を中心に開催されました。

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植物園協会として、どのような活動をしていくか、各植物園の研究発表などが行われました。

植物園協会の総裁である秋篠宮殿下も来られ、程よい緊張の中で様々な報告がされていくのです。

(秋篠宮殿下の撮影は一部の報道関係者のみの許可のため、今回のブログ記事での写真はありません)

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こちらは、各植物園による研究発表。

ポスターを掲示する発表方法で、発表者に直接質問することで理解が深まるのです。

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国立科学博物館筑波実験植物園による、3Dプリンターを活用した展示物の可能性などについても発表されていました!

(色が塗られた模型は、ショクダイオオコンニャクです)

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2日間は会議、研究発表で、3日目は広島市植物公園の視察です。

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素敵な空間を演出する植物園のエントランス。

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そして、奥には大温室があります。2018年3月にリニューアルオープンしたばかりです!

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シンボルとも言えるのが、国内最大のオーストラリアバオバブ。

直径2メートル、推定樹齢400年!

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秋篠宮殿下も見学され、移植された経緯や木の特徴をお聞きになられたようです(ニュース映像より)。

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それにしても迫力のある木です。植物園関係者も、管理の方法などについて質問や話題が弾みました。

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温室の見どころはバオバブだけでないのです!

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とても広々とした空間に、あらゆる植物が配置され、植物に親しみ、楽しみ、学べる場所になっています!

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頭上を歩くデッキも、歩くだけで楽しませてくれます!

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綺麗に配置されたランの花たち。空間を効率的に使用した植物展示です。

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こちらは育てているコンニャクですが、まるで木のようなサイズです!

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こちらはベゴニアの花の管理をしているところ。管理中の場所が温室内から見えるところがあるのです。

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こうして良く管理された花たちが来園者の皆様を楽しませてくれるのです!

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もちろん、見どころは温室だけでなく、屋外も綺麗に整備されていて、植物園スタッフならではの話に、皆様興味深く聞いています。

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この時期はアジサイも見頃。植栽するだけでなく、どのような品種であるのか、など説明しているのは植物園ならではです。

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花ショウブが整えられた場所では、管理をするスタッフが、いかにも日本庭園風で、のどかな風景を楽しむことが出来ました!

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ところで、こちらは食虫のサラセニアの模型。右のプランターが実物です。

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はまってしまった!

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力つきた・・・

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このように、年1回の会議では、マジメな報告もあれば、気さくな懇親会もあり、植物関係者が顔を合わせ、交流し、学ぶ機会でもあるのです。

今回私も参加し、改めて頑張ろう!という気になりました!

良いヒントをいただき、白馬五竜高山植物園の発展にも役立てていきます!!

国立科学博物館 筑波実験植物園で、高山植物の展示が開催されています!

2018/05/20

国立科学博物館 筑波実験植物園にて、高山植物の企画展示が開催されています!

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「高山植物?かけがえのない高嶺の花たち?」

5月19日(土)?5月27日(日) つくば市の筑波実験植物園で開催中です!

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冷房の効いた温室内では、国内外の貴重な高山植物たちを解説パネルと共に見ることが出来ます!

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こちらは、絶滅の危機に瀕する日本の高山植物たち。

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ハヤチネウスユキソウ。日本の高山植物の中でもエーデルワイスに似ている植物です。

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こちらは、春に咲く植物たちをジオラマ風に展示したところ。

岩や野草がうまく組み合わさり、山で植物を見ている気分にさせてくれます!

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白馬から持参したキヌガサソウ。涼しい場所でないとうまく育たない植物で、なかなか見かける機会がありません!

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体験コーナー。クロユリの匂いを嗅いでみよう!

ユリというと、素敵な匂いがしそうですが・・・実はクロユリ、はっきり言って臭いです。

体験コーナーでは嗅いだり触ったりすることで、植物を五感で覚えることが出来ます!

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ヒマラヤの有名な植物、セイタカダイオウ。花のように見える包まれた中には、本当の花があり、寒い高山で温室のようになり、虫が受粉してくれる生態を持った植物です。

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ヒマラヤの青いケシも展示されています!

涼しくないと育たない、幻の高山植物です!

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背景がヒマラヤの山の写真になっているので、背景をボカして写真を撮ると、まさにヒマラヤの高山帯を訪ねたような写真が撮れるのです!

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青いケシの花は開花の寿命が短く、その日に状態の良い花を展示できるようになっています。

一日ごとに違う姿を見せてくれるのも魅力的です!

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高山植物としては大きい花ですが、人と一緒に写真を撮ると小さく見えてしまうので、そばに置いてあるパネルと一緒に写真を撮ると、良い記念になりそうです!

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今回の展示を企画された、国立科学博物館の高山植物の研究員をされている村井さんによる展示案内も開催されました。

見るだけでもわかりやすい展示になっていますが、日本中、世界中の高山植物を研究されている村井さんの熱のこもった解説を聞くと、より高山植物のことがわかるのです!

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写真展示、高山植物展示は会場が分かれています。

緑の綺麗な植物園の解説を聞きながら次の会場へと移動しました。

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普段植物園を見ているスタッフだからこそ語れるお話しに、皆さま興味深々でした。

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パネル展示の会場です。「高山植物」の文字が目に飛び込んできます。

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わかりやすくも、高山植物の真理に触れていく解説パネル。

そのパネルを作成するに至った想いが良く伝わります!

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高山植物には、シカの食害に遭うものもありまして・・・そのジオラマが展示されていました。

シラネアオイの花は、スタッフの手作り模型。良く造りこまれています!

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難しい内容にも触れていくのに、参加者の皆様、熱心に聞き入られています!

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こちらは、絶滅危惧種の高山植物を種から育てている展示(種の採集は、研究目的等でなければ出来ません)。

日本植物園協会や環境省といった組織が高山植物の保全を展開している内容も説明されているのです。

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高山植物に関する書籍、の一部です。

実際は膨大な量の資料が存在するのですが、その片鱗を見る事ができます。

そして、これからも未知の知見がまとめられ、語られていくでしょう!

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最後は本物の植物を見ながらの解説。

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写真、パネルと続きましたが、やはり本物を見ると理解が違います!

ここまで一同に貴重な高山植物の本物を見ることが出来る展示も今までに無かったでしょう!

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花の展示だけではなく、高山植物とはどのようなものか、解説と共に見ることが出来るのが、さすが博物館の展示といったところです。

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解説が終了し、解散しても、皆さましばらくずっと展示室にいらっしゃいました。

写真を熱心に撮られたり、村井研究員に質問をされたりと、熱心すぎる参加者の皆様でした!

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ところで、この企画には白馬五竜高山植物園も、写真、資料、植物でも協力をさせていただいています。

また、今回「白馬の高山植物の保全」ということで、セミナーも開催させていただきました。

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白馬とはどんなところか、どんな山や高山植物があるか、どのように植物を守るべきか、お話しさせていただきました。

要予約、30名募集でしたが、当日来られる方も含めて多くの方が来られ、白馬に来られたこともある方も多いようで、私自身も楽しくお話させていただくことが出来ました!

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今回の企画展、無料でもらえる冊子があります!

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中を読むと、高山植物とは何か、どのような貴重な植物があるか、わかるようになっています!

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筑波実験植物園、温室もあり、森もあり、花もあり、様々な場所があります。

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ぜひ、高山植物の企画展に行ってみてはいかがでしょうか!

そして、この夏には白馬五竜高山植物にも、ぜひ足をお運びください!

 

【食べる花!】花ごはんで楽しむ白馬Alps花三昧2018

2018/05/07

みなさま、食べる花「エディブルフラワー」をご存知でしょうか?

さて、まだまだ知らない人も多い?花を食べ、心を添える、その講習会がエスカルプラザで開催されました!

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2018年5月7日の講習会、多くの方が来られました!

 

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主催は、白馬Women’s clubの皆様です!

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白馬をより魅力ある場所にしよう!ということで集まられた皆様です。

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食べられる花エディブルフラワーをどのように活用していくか!

白馬村のイベント、白馬Alps花三昧も後援し、今後の展開に期待です!

 

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今回は、料理研究家の脇雅世さんの講習が開催されました。

テレビドラマ「天皇の料理番」の料理監修など務められた方です。

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素敵なトークのもと、どのように作っていくか、説明して下さいます。

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後ろのモニターに手元が表示されるので、安心です!

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こちらは、脇昌世さんが作られた料理の数々。

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そして、白馬Women’s clubの方々が用意して下さった料理の試食です!

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皆様、写真を撮り、食べ、大忙し。とても楽しそうでした!

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こちらは、クリスマスローズの園芸研究家としても有名な横山直樹さん。

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エディブルフラワーの生産もされているので、今回特別に参加していただきました!

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横山さんの引き込まれるトークに、皆さま興味深々でした!

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以下の写真は、白馬Women’s club の皆様が用意して下さった料理です。

花を添えると、彩りも鮮やかです!

お客様をおもてなしされる際などに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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【4月28日カタクリ満開】カタクリ祭り開催!

2018/04/28

五竜かたくり苑、カタクリの花が見頃を迎えました!!!

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白馬村の村花。白馬随一のカタクリ群生地です!

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このGW連休の頃には、カタクリや残雪の北アルプスを見に行く方々が多くいらっしゃいます。

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本日28日はカタクリ祭りが開催!

レストランのテラスでは、出店もありました!

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採れたて山菜の天ぷらや・・・

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名物ハンバーガーなど販売していました!

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室内ではコンサートも。アルプホルンです!

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オカリナの素朴な音色が春を感じさせてくれます!

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多くの方が来て下さり、レストランの席も賑わっています!

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来賓の方も多く来られました。白馬の夏シーズンの始まりを感じさせてくれます!

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そして、岩波理恵さんによるコンサート!

毎年来てくださっています!このコンサートを見ると、春が来たと感じます。

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このカタクリ祭りですが、民宿、ペンション等を営まれる地元の方あってならではのイベントです!

多くの準備があって、カタクリ祭りが成り立つのです!

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エスカルプラザでは、カタクリの紹介や、最新情報なども掲示しています。

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カタクリの紹介パネル。カタクリを見に行く前に読んでおくと、良く知ることが出来ます!

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ところで、育てていた「ヒマラヤの青いケシ」。

一部ですが咲いたので、見ていただくべく展示しています!

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カタクリのパネルを背景にボカしてみると・・・何だか屋外で撮ったような・・・

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外に出してみると、なんだか雪山に咲く幻の花のような・・・

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これは反則技! 外の水仙の斜面で撮ってみました。でも鮮やか・・・。

鉢植えです、お間違えの無いように・・・!

ヒマラヤの青いケシは、白馬五竜高山植物園(6月16日開園)にて、7月頃が見頃です。

また夏の白馬にもぜひお越しくださいませ!

【4月22日】五竜かたくり苑、もうすぐ見頃です!

2018/04/22

白馬も春を迎えました!!

今年は山麓の雪解けが早く、植物の開花も早いです。

わかりやすい所で言えば、白馬のサクラも例年より一週間以上早く見頃を迎えています!

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↑ 大出の吊り橋(2018年4月21日撮影)

そして、五竜かたくり苑も、例年より幾分早く見頃を迎えてきています!

(以下の写真から、全て2018年4月22日撮影)

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満開に近い場所は、こんな感じ。

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斜面全体では、3~4分咲きでしょうか。

それでも、見ごろを迎えた部分を切り取ると、こんな感じで見応えある姿を見ることが出来ます!

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そして、この時期の良いところは、10分咲き前の方が、カタクリが綺麗なこと!

サクラなどと違ってアップで撮ることの多い、山の植物は、満開より手前の方が枯れた花がなく、写りがキレイです!

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また、カタクリより先にピークを迎える花、キクザキイチゲはあちこちで見頃です!

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うまく、二つの花が隣り合う場所に出逢えれば、色合いも素敵です。春ですね!

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写真は、落ち葉の穴から葉っぱを伸ばして、葉にからまったカタクリ。

色んな姿を探すのも、足元の花を探す楽しみですね!

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五竜かたくり苑までは、車を停めたエスカルプラザから歩いて約15分。

エスカルプラザまわりでも、カタクリの花をはじめ、春の花が多く咲いています。

白馬らしい春を訪ねにお越しくださいませ!

植物園における教育を考える! 【日本植物園協会の研修に参加】

2018/02/12

2月8日、真冬の白馬を離れて東京へ研修へ・・・!

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目黒にある、「国立科学博物館附属自然教育園」へ。

森の奥にはビルが見える、都会のオアシスですね。

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冬と春、季節を分ける草、節分草(セツブンソウ)が咲いていました。

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小さな花ですが、近寄ってみると黄色と紫の色合いがステキな春だけに見られる珍しい植物です。

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こちらは春を告げる植物の一つとして有名な福寿草(フクジュソウ)。

東京でも咲き始めのようです!春ですね!(白馬と違って)

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今日の目的は(公社)日本植物園協会開催の教育普及ワークショップ。

植物の魅力をどのように伝えることが出来るか・・・様々な視点から学びます!

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まずは皆様着席。参加者は、植物園協会に所属する植物園関係者。
北は東北、南は沖縄から来られています!

初めて顔を合わせるメンバーもいるので、どことなく緊張感が。

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教育普及委員会の委員長を務める国立科学博物館筑波実験植物園の堤さん。

笑顔がステキなお母さん。皆さんの緊張をほぐしてくれます!

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まずは園庭計画所代表の石田佳織氏による講演「子ども期における自然教育」。

石田さんは、‘園庭’や‘幼児と自然’に関する、調査研究・計画設計・研修・ワークショップなどをされている方です。

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子どもが何をどのように感じるのか、何をすればどのような影響があるのか、

話す内容はもちろんのこと、感性豊かに説明される石田さんの講演に皆様聞き入っていました!

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講演の後は少人数のグループに分かれて、実現可能な教育プログラム作成のシミュレーション。

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必要とされる項目を埋めながら、プログラムを企画してみます。

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そして出来たプログラムを、まずは一度皆様に説明し・・・

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その企画書を壁に貼り、聞いていた人が意見を書き込みます。

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青はイイネ 黄は質問 ピンクは改善提案

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貼られた意見を考慮して、プログラムの見直しを図ります。

ピンクが多いと、気持ちがへこみますが・・・その分より良いプログラムに出来るのです・・・!

初対面の人がメンバーでも、ここまで来れば苦楽を共にしたチームメイトです!

完成したプログラムを改めて発表し、終了です!

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夜は懇親会。
今回は植物園の現場の最前線で活躍される方が多いので、植物園での教育の取り組み、最近の話題、課題、植物自慢などが止まらない様子。

後半はプロジェクターまで活用して、自己紹介や植物園ごとの取り組みなどを発表もしました!

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二日目は上野の国立科学博物館に集合。少し寒い朝の9時前。

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親と子のたんけんひろばコンパス。

新しく博物館に出来た、遊びながら親子のコミュニケーションを促す体験型の展示室です。

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コンパスの展示室案内から、その現状まで色々と説明して下さった、国立科学博物館学習課小川さん。

とても熱心に説明していただきました!

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このコンパス。超超超人気施設です!

適切に楽しんでいただくため、時間制限、人数制限があり、入場には整理券が必要です。

インターネットで「 国立科学博物館 コンパス 」などと調べると、整理券のゲット方法から出てきます・・・!

それだけ人気の施設。需要があり、来場者の方もその価値を感じ取られているのでしょう!

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国立科学博物館を後にし、今度は上野動物園へ。

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子ども動物園すてっぷ 2017年7月にオープンしたばかりのエリアです。

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上野動物園の高橋さんに案内していただきました。とても楽しそうに話して下さいました!

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全景はこんな感じ。家族で、子どもと一緒に回るには十分な広さがあります。

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平日の午前中ですが、程よく賑わっていました!

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手洗い場も高さに工夫があったり、

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子どもの目線でのぞき込めるような工夫がされています。

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ひらがなを多用したシンプルでわかりやすい解説。

それだけでなく、動物の名前に世界共通の学名表記をした上で、多言語での種名や分類説明、絶滅危惧のランクまで示され、QRコード情報、それらをまとめるオシャレなデザイン・配色。スキがありません・・・!さすが最新の動物園です!

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「はじめてルーム」3才までの子ども専用スペースです。

その中の「たまごプール」。入って遊べます!

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「どうぶつキッチン」

飼育員の服を着て、おもちゃの野菜を切って、壁に空いた動物の口に入れられるという・・・!

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「ほんもの図書館」 本棚に並ぶのは、ほんものの動物!

熱心に覗き込む子どもの姿がすぐに想像できます!

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最後はスタッフ手作りの紙芝居を見せていただきました。大きいのでみんなで見られます。

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楽しい内容を、スタッフの方の語り口で味わえます!

もちろんシナリオは全部頭に入っているとのこと!

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視察が終わった後は委員会メンバーでの検討会議。
どのようにして植物園のことを伝えていくものか。

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最前線の現場を見た後なので、アツい会議が展開された!ような感じです。

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植物園をより良くしていくにはどうしたらいいか・・・

何よりも、皆の(自分も含めた)真剣で本気の想いが大切ですね・・・!

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(公社)日本植物園協会では様々な視察、研修、見学会、会議などを行っています。
今回は「教育」というテーマに絞った、特に今までに無い研修会でした。

どんな素晴らしい植物があっても、それを上手く発信できなければ魅力は伝わりません・・・。
そして次世代に繋げたり、植物園の魅力を再確認するにはどうしたらいいか・・・
改めて考えることになった一日でした!

 

沖縄へ植物研修へ行ってきました【東南植物楽園】

2017/11/01

(公社)日本植物園協会の研修会に参加してきました。

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今回の会場は、沖縄にある民間の植物園、「東南植物楽園」です。

技術者講習会、というもので、会議のための会合というより、植物園の現場がどのようになっているかの研修です。

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このような年に何度か開催されるので、参加すると他の植物園の栽培技術から営業方法まで、ハード面、ソフト面、あらゆることを知るきっかけになるのです。

それにしても、空がステキ!

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入口は植物園というより、何だか南国風な感じ。

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最初は、植物園の歴史、沖縄の気候、植物園の事情などを説明いただきました。

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そして、植物園の見学会です。

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お客様向けのガイドもされているスタッフの方にご案内いただきました。

ここの植物園ならではのことを楽しく、
そして植物園関係者向けの話もしてくれるので、大変参考になります。

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ユスラヤシの並木道。立派です!

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それにしても、南国ですねー!

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カップル向けの植物解説から・・・

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戦争を物語る樹木まで、植物の解説も充実しています。

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こういう池や植物などは、温室などで見かける光景ですが、ここでは屋外で育っています。

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広い池の作りが・・・、

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南国リゾートに来ている気分にさせてくれます!

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このようなウェディングのパーティースペースから一歩出ると、そこは南国なのです!

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体験プログラムも充実していたり・・・

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芝生の広場も広々としていて、見える木が南国のもので楽しくなります。

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こちらは記念写真を撮る場所。沖縄なのでシーサーです!

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背の高い木の台風対策。

互いを効率的にロープで繋ぐことで、揺れに対応できるようです。

解説が無いとわからない沖縄ならではの工夫、ノウハウがあちこちに隠れています。

 

東南植物楽園では、多くの植物園が温室の中で育てている植物が屋外で育っているのが印象的でした。

一方、白馬五竜高山植物園は、他のエリアでは冷房の室内で育てている高山植物を屋外で栽培しているところがあります。

何だか正反対の植物園。
けれど、民間企業同士ということで、共通している部分も多くあるのを感じました。

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懇親会もしっかりあります。皆様と仲良くなって、色々な植物園事情を伺うのも大切です…!

東南植物楽園では、ウェディングパーティーも多いようで、レストランの方が植物園の植物も使用しながら、ステキすぎる料理をご用意して下さいました!

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2日目は、沖縄のフィールドのひとつ「ター滝」を訪れました。

植物だけでなく観光事情なども伺いながら先へと進みます。

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こちらは、イルカンダ、というマメ科の植物、大きなサヤをつけていました。

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比較的歩きやすいとされるルートですが、当たり前のように水の中をジャブジャブ・・・。

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浅いところを選んで川を渡ったり・・・

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深いところは、岩にしがみついて進んだり・・・

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濡れた岩の段差を上り下りしたり・・・

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なかなかに、ちょっぴりハードなルートであります!

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そして滝へと到着!

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夏はこの辺りで泳ぐ人も多いようです。

楽しくも、安全には気をつけて!

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無事に全員到着です!

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帰りには少し時間が余ったので、サキシマスオウノキの見学に。

板のような根「板根」を発達させる、珍しい木です!

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このように、他の地域の植物園事情を良く知ることが出来る研修会です。

その植物園、エリアのプロが案内をしてくれるので、どの機会よりも詳しく学べる場になります。

そして植物園同士の交流の場でもあるわけです。

今回も沖縄と白馬をどのように繋げるか・・・、そのような話も出来たりしました。

楽しく、学んで、人と植物を繋げて、日本植物園協会の研修は、そのような感じで行われています。

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ここからの写真は、研修前に個人で立ち寄った、「ビオスの丘」です。

日本植物園協会にも加盟している植物園で、なかなか沖縄に来られる機会も少ないので立ち寄らせていただきました。

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展望台から見る南国らしい広い森の一角には楽しそうな広場が見えます!

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楽しそうな遊具の広場です!木の使い方が最高です。

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素焼き鉢、釣り遊び。

ランの栽培をしている施設なので、その際に出た鉢をこのように利用しているのです!

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水牛の牛車で園内を回ったり・・・

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広々としたボートで探検に出かけたり・・・

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ボートの上から伝統芸能を楽しめたり、様々な趣向が凝らされていました!

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個人的に好きなのは、こちらのベンジャミンの家。

※ベンジャミン:室内に置く観葉植物で、幹が三つ編みされているものも多かったり

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幹が編んであるのです。すごい!

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民間の植物園というものは、どのようにお客様に楽しんでもらうか、そして収益を上げるか、常に考えながら運営する必要があります。

参考になりながらも、とても楽しめました。

この気持ちを白馬五竜高山植物園にも活かさないといけないのです…!

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沖縄は広く、見どころがたくさんです。

今年は白馬、来年は沖縄、そしてまた白馬、
そんな感じに訪れてみて下さいませ!!

関係者の皆様、ありがとうございました。

 

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帰りの便は欠航。

沖縄は台風に苦労されるのがよくわかりました・・・。

白馬五竜高山植物園 【2017年10月29日(日)】 今シーズンの営業終了しました

2017/10/30

白馬五竜高山植物園の今シーズンの営業は、
2017年10月29日(日)にて終了いたしました。

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↑ 2017年10月30日の様子です。

雪が積もりました。

この雪の下で高山植物たちは春を待ちます。

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これから一ヶ月ほど後に「白馬五竜スキー場」の季節となり、
来年の6月に再び「白馬五竜高山植物園」となるのです…!

今シーズンも多く植物が咲き、多くのお客様が来て下さいました。

ありがとうございました。

また来シーズンも、皆様をお待ちしております!