緑の調律日誌

晩秋のキスゲ

2011/10/16

「ニッコウキスゲ」をご存知ですか?

7月の植物園、アルプス平自然遊歩道でたくさん花を咲かせる、黄色いユリです。

県内のいたるところで見られます。

開花の時期は、

意図的に白馬の山麓で育てると6月頃、

県内の自生地では主に7月。

残雪の多い場所では8月まで見られることも。

ところで、9月、10月に咲くニッコウキスゲの仲間をご存知ですか?

写真は、ハマカンゾウ。

名前の通り海辺に咲きます。

神奈川県への帰省時に、三浦半島にて種や幼苗を採集して鉢で咲かせたものです。

ニッコウキスゲよりいくらかオレンジ色を帯び、花びらにも薄く筋が入ります。

性質は頑強で葉や茎もニッコウキスゲよりも太くて丈夫。

そして特徴は秋、9月頃に咲くという遅い開花時期!

さらに、何と、植物園に植えてみた個体では今日も花が咲いていました!

写真は10月16日撮影。

寒さのせいか、ちょっと弱気な感じで。

しばらく鉢展示していたのですが、強風で倒れたため、若干弱り気味ですが。

まだつぼみが5個ほど見えます。これから、咲いてくれるかな?

 

ニッコウキスゲの花なんてあるわけない紅葉の時期。

えッ?ニッコウキスゲ!?と思わせてくれる花が咲いているのは面白いものです。