五竜精舎の鐘の声@めとろぽり子2026.04.19
徳川15代将軍全員の名前を唱え始める兄妹を持ちながら、わたくしはちっとも言えませんでした。
こんばんは、めとろぽり子でございます。
本来であればこの時期は「春の陽光にきらめく白銀の世界が~」なんて情緒ある書き出しをしたいところです。
しかし、山を歩く一歩一歩が土を叩く音を聞けば誰しもが同じ言葉を口にするでしょう。
「雪が、ないですね、、、」
ブーツの底がすり減る4月半ば。
さて、まだまだ圧雪・リフトチームで頑張りながらゲレンデの延命にフルパワーの五竜スキー場。
いけるところまで行くので頼みます竜神様!!!(雨はヤメテ、、、)
こちらは朝のモグモグタイムを決めている先輩方の後頭部から一緒に昨日からの余震で山には変化がないか一緒に観察。
特段変わった落石や雪崩等もなく、我々も一安心です。
キャビンからは山の緑が上がってきた様子も見られ、朗らかな朝。
さあ、土は隠しようがありません。
今朝は8℃。
夜間も融雪は進んでいたようで、かつては膝高さまであったパウダースノーは何処へ。
冬の幻想は春の温風に攫われ、今はただ石が、、、めくれた土が、、、、

圧雪チームは凄いのです。
ザブ雪の中、雪を寄せ、盛り、ならす。どこから雪をとってきているのかマジックのようにさえわたくし思えてしまいます。
わたくし「すごいですよね。どうやってやってるんですか」
圧雪隊仙人さん「(自分の腕を叩く)」
うん十年の修行を積んだ風流人の貫禄を見ましたな、、。
さて、本日をもって一つのコースが幕を閉じる運びとなりました。

白馬五竜が誇る激戦区、テクニカルコースの今シーズン営業終了です。
穴凹をスルーしながら「あと3コブはいけるかな」でいけなかったテクももうおしまい。
コブを愛するものたちの魂の格闘場、己の限界を求めて果敢にコブに突っ込み、深さに跳ね返され、雪まみれになりながら
スキーヤーやスノーボーダーたちの情熱がぶつかり合って育ったコブ、、、
切磋琢磨の跡すらも飲み込んでしまった無慈悲な雪融けの姿に平家物語の「盛者必衰の理をあらわす」の一文があります。
わたくし含めあれほどまでコブ好きを熱狂させた起伏が水となり流れております。
今頃雪止め水は犬川に流れるか、麓の田んぼを潤し、美味しいお米を育てる一助となっているのでしょう。
来年のコブが楽しみです。雪よ降って欲しい、ドパウのコブを美味しくいただきたいのです。わたくし。
一方でアルプス平はまだ活気に満ちています。
現在開催中のアルペン試乗会は明日も開催。
わたくしもパトロールの合間に賑わいを遠目に眺めております。(今週も)
最新の板もさながらわたくしはサングラスが欲しい。
皆さまは何をご使用になられているのでしょうか?
雪上の紫外線は都会のそれとは比になりませんので、わたくしはかっちょいい強そうな調光レンズを購入して
つよくてかっこいい立派な赤ピクミンに、形からでも取り入れたい、、。
かっちょいいい、、、、来月はもやし生活になったとしてもいい、、、、
巡回をしていると「いい仕上がりでしょ!!」と満面の笑みを浮かべるリフトマン。
ピシッと整備されたステージ。
監視交替に来たスタッフに「俺の傑作を無駄にするなよ」と指示だし中。
アルプス第三ペアリフトの改札では棚田造りがいよいよ佳境。
パークディガーのみなさまもアプローチへエンドレス雪入れ。
グランプリは斯様になりました。
コブラインがやはり人気。
わたくしたちは雪が少なくなったからと言って、暇を持て余しているわけではありません。
むしろ地形が複雑になった今こそがチャンス?
本日は昨日に引き続き、ダンジョン期間限定ステージ「オーバーハング雪壁」で冒険者の経験値貯めのトレーニング。
ちなみにこちらの写真は昨日の様子。
枯木教官「いいかぽり子、全てのギアの形には意味があるんだぞ!」
わたくし「ハイ!この穴はなんですか!」
枯木教官「これはこうでこうでああでこうなる!そしてこう!諸々は教本で勉強せい!!」
わたくし「ハイ!!!!!」
教官「(無言でキットカットを差し出す)」
💪
支点の作りかたや、ギアの使い方。
2年目になってようやくスイスイ懸垂ができるようになってきましたが、まだまだ初体験の結びが出てくる(それはそう)
パト前でチルしてても、トレーニング。
単なるルーチンワークではなく、目指すは極限状態においても迷いなくシステムを作ることでございます。
そんな状態になることがない、わけではない、のかも、しれません。
経験値をこつこつと貯めつづけて、でんせつのパトロールになるためトレーニングは明日も続いてゆくのです。
ゲレンデに戻りましょう。
足元を流れる水の音がそこかしこから聞こえてきます。
冬の終わりを告げる葬送曲か?それとも春の始まり(もう真っただ中)を祝うファンファーレか?
フキノトウもポツポツの顔を出し、ホーホケキョ♪も山にこだまし、土も泥となりぬかるみ、
あまり抹茶隊員のお眼鏡に叶わなそうな石が出てきています。
雪がー石ガー土がーと叫ばれておりますが、わたくしからももう一度、
「足元にご注意ください」
とお伝えしております。
後ろにいらっしゃったお客様の足元からガリッ!!!!と同時に悲鳴が聞こえてくると胸が苦しいです。
お客様には「複数本あるうちの古いやつ持ってきました!((笑))」とガッツリこの道を横切る猛者も。
そのくらいの心粋が、、いる道です、こちらは、、。
そんなこんなであっという間に最終です。
今日の五竜47会議。
「あ!ブログ素材にされるやつだ!」と嬉しそうな顔、見逃しませんわたくし。
黒メット隊長、あと22mくらい雪降らせてくれるのピースでしょうか。
さあ今月は週末ブロガーとして筆を取らせていただいておりますが、来週は書けるのでしょうか。
全ては風の向くまま気の向くまま、わたくしも山のご機嫌のまま。
それこそが山の楽しみでもあるのですよね~~!
もし来週わたくしの名前がなかったら、雪山に融けて消えたか、どこかで懸垂をしているか、サングラス選びに没頭しているかと思って
いただけると幸いです。
それでは皆さま、残り少ないシーズンです。
ひと滑りひと滑りを大切にケガ無くお楽しみくださいね!
ごきげんよう。
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最終では久しぶりの「11号担当」(誘導の役)でした。
雲行きが怪しい気がするのはさておき、、ここから見ると五竜岳に陽が沈む妄想ができるので好きな場所です。
























