皆さん今晩は枯木です、如何お過ごしですか。

本日の五竜は朝から気温がグングン上がり、１番のネット張りでは大汗をかきながらの作業となりました。林道の出口では

お猿さんのお出迎えもあり、そこには通常の春営業の風景が広がっていました。

積雪量もとおみベース周辺は例年より雪は無いものの、アルプス平には十分に雪があります。もちろんこれも例年通りですが、ウッディーコースは雪の薄い所があります。下山コースは緊急避難的にご利用いただき、ゴンドラでの下山を重ねてお願い致します。

あらゆる風景は例年通りなのですが、雰囲気というか空気はとても重苦しい。これに近い感覚は東日本大震災の時と似ていますが、それとも少し違う重苦しさなのです。

我々パトロールは今やれることをとりあえずしっかりやる、今日滑りにきて頂いたお客様に安全に楽しんで帰って頂く、その一点に尽きます。世界の情勢を鑑みれば、スキー場閉鎖という選択肢もあるでしょう。そうなればそれに従い粛々と撤収作業をする、そういうスタンスで仕事をしています。

こういう事態になると例年通り、とか通常通り、ということがいかに恵まれていたかを痛感します。いままで当たり前にしてきたことが実は本当は幸せなことだった、ということに否応なく気付かされました。一日でも早く、例年通り、通常通り、と言えるようになることを、心より祈るばかりです。

 

いつかお前が喜ぶような

偉いパトロールになりたいと

奮闘努力の甲斐もなく

今日も涙の、今日も涙の

日は落ちる

日は－落ちるーーっと

 

というわけ枯木のパトロール人生は今シーズンで終了します。

 

これやこの　行くも帰るも　別れては知るも知らぬも　あふ坂の関