プラゼ・ビティーン・クントリ@めとろぽり子2026.01.03
あけましておめでとうございます。
本年も当スキー場を、変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
(この書き出し、きっと明日も、明後日も続くのでございましょう)
めとろぽり子でございます。
二年目ともなりますと、「こんなにも書く機会があるものなのか」と、自分でも少々驚くほど、ブログに登場させていただいております。
もっとも、白馬五竜に身を置く限り書くことに困るなどという心配は森羅万象に対して失礼千万。
365日、しかも年毎に異なる表情を見せつけてくるこの山を前にして心配すべきはわたくしの文章構成能力のみ。
そう自戒しつつ、今日も筆を執る次第でございます。(滝汗)
さて、本日も例によって枯木隊員の「おっ!今日はぽりブログかぁ〜〜(圧)」
というもはや伝統芸能に近い重厚な「圧」の一声を背に
軽やかに(物理的にはブーツでドスドスと)駆けだしてまいりましょう。

今朝は薄曇り、わずかにガスをまとい、とおみゲレンデで気温はマイナス5度。さむいったら。
年が明けて三日となります今日、嬉しいことに雪が降り続き、12月の戦国絵巻さながらの「ブッシュとポールの乱」だった雪面から、ようやく白馬本来のゲレンデらしさが立ち上がってまいりました。うれしい寒さとしましょう。
まだまだ万全とは行かないゲレンデですので、目印ポールの近くにはいかない方が吉です。

こーんなトラップが口を開けてございますれば、、

新人の皆さまも、この濃密な半月を経て、色濃いパトメンツに揉まれ、時には「令和の虎」ならぬ「五竜の虎」たちに喝を入れられ、カンペ紙を片手に必死に覚える日々のようでございます。
プリンス隊員「あの、アル3ってあの看板も立てるんですか?」
枯木隊員「それはリフトスタッフが出してくれるから俺たちはあっちの看板を出すんだな……ぽり!」
わたくし「(あっ、わたくし!? 圧!!)……は、はい!左様です!押忍!!」
その次の瞬間には、隣の温和隊員に「今日の役割は覚えた?」と、新人にノールックパスを出しておりました。
鮮やかすぎるボケと見せかけたパス、あるいは新人の震える背中を見せ算とでも言いましょうか、「ウッディーでテトリスさ!」くらい言えばよかったかもしれません。
温和隊員「うん。覚えたよ(ニコ)」
——言葉にならない圧と信頼が、今日も朝の冷たい空気に混ざり合っております。
今朝の上部は-8度。圧雪面の上に5センチほど積もった雪がPOW感を助長させていました。
普通に滑ってスプレーが舞う気持ち良さったら。
グランプリコースに飛び込んできたお客様からは「パウダーじゃね!?!?ひゃふーーーー!!!!」という雄叫びが聞こえました。
とはいえ雪の下にジャガジャガした雪玉が隠れておりますので踏みつぶしつつ、 新人隊員を見守り、的確な指示、過不足のない手助け。
ぶくぶく気太りピクミンは「不調」ドリルをかかえて新人の一番を圧(もはや圧やないかい)になりすぎない程度のプレッシャーと、元気の念を飛ばしていきます。
新人隊員たちはネットを建てるスピードも、朝イチの動きも、まるで倍速再生のようにスピーディーになってまいりました。
風が冷たく、ロープにも雪がこびりついています。寒い証拠!
去年は毎日がテストスキーで、ネット一本出すのにも途方の無い絶望感があったのを思い出しました。
指導を受けてる2年目映画学生隊員を眺める1年目隊員たち。
恐くないよ。
そんなグランプリコースではSAJのスキーバッジテストが開催されていたようでございます。
今年はスノーダイビングコースが雪不足で閉鎖されているため、グランプリコースでの開催になったのでしょうか。
検定員の先生方の鋭い眼光、そして受験生の皆様の「人生、今日に懸けてます」と言わんばかりの気迫、、の脇を、わたくしは現場へシュババババと風を切りながら通り過ぎていきます。
そうそう! 大斜面側のエリアも少しずつ広がり始めております。
まだまだ「薮薮(やぶやぶ)」ですが、ポールが立っているところまでは滑走可能です。
ポールを超えた先は、スキー場の管轄エリア外となり、滑り込みは禁止。
その先には崖も岩も多く、バックカントリーで入っても「まだ早い、まだ早いぞ!」状態。 どうしても先の景色を渇望する皆様は、ぜひゲートから正々堂々と。
アルプス第四ペアリフト線下側は斜度が急で雪が落ちやすく、アイスバーンの上に「こんにちは」をしやすいので、太ももの筋肉に絶対の自信がある、選ばれし強者たちにおすすめです。
ボーダーの皆様が勢いよく当てこんで遊んでおりました。スプレーがとっても絵になりますね。かっこいい~、、

しかし、運命はいつだって残酷な喜劇。正午を目前に雪煙が舞い上がる強風に。
アルプス平のリフトは、安全のためすべて運休の運びとなりました。
ああ、、ポールも深々とお辞儀してるぅ、、、
これはクリスマスに「ポールじゃん‼‼‼‼風で倒れているやつ!!!!」ときゃっきゃしながら某甘党先輩と作ったもの。
予兆だったのかもしれませんね。
並行して、パトラッシュ(搬送)も止まりませんでした。。
種々多様な無線が飛び交う中、隊員たちが次々と現場に急行していきます。
練馬隊員「ぽりちゃん、今日一回も巡回してなくない?」
わたくし「出れば呼ばれる」
POWが剥がれれば、途端にアイスバーンが「ごきげんよう」と顔を出します。
スピードコントロールをし、周りをよく見て、転ぶ時は安全に。
昨今のブレイキングなダンスやパルクールの受け身を習得すれば、怪我も少ないのではないかと、本気で考察してしまいます。
出動は少ない程よいのです。
ぜひ、転ばないくらいスキー技術を上げましょう。ナイターで特訓でございます(断じて圧ではございません、ええ)。
最終に向けては、アドベンチャーコースをクローズ。 47のパト小屋1450へ向かう登り返しも、去年ほど辛くは感じません。
現場に急行するために、ブーツで雪上を爆走することもままあり、自身のスキー足の成長という名の「進化」を垣間見る瞬間。
シェルの硬さなんて関係ございません。この瞬間、私のブーツは全て最高級のランニングシューズへと変貌を遂げるのです。
ということで松岡手袋でクローズを、ぺと。
ポールを、ぽす。
1日を通してアドベンチャーコースが空いていたのは雪が積もってきた証拠でございますね。
たくさんのADVファンの方にお声がけもいただいて嬉しいかぎりです。
最後コスモ終点横のパトロールハットにて。
緊急出動に備えた待機をする場所なのですが、 扉を開けると、そこには——「高木ビュー」ならぬ、極上の「コスモビュー」。

白馬村を見下ろす窓からの景色は高木ビューよりも開放的。資材も整って雪山のサロンとします。
コーヒーなんかも淹れちゃう。ここではエリック・サティの《ジムノペディ第1番》を流しておきましょう。
末っ子チームの一人、映画学生くんは正月休みを終え また映画づくりの世界へ戻っていくようです。
いつか五竜パトドキュメンタリーを映画化してほしいものでございます。
明日の予報は日中晴れ、夕方にかけて再び雪雲が広がりそうです。
今年一番のPOWが今後何度も訪れますように願い、今日はこのへんで筆を置きましょう。
それではごきげんよう。
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今日の1枚は「腰痛にはこのストレッチだよ」と温和隊員と片足上げしている桃色隊員で締めておきます。



















