パトロールブログPatrol

Grateful Days@抹茶抹茶どんどん2025.05.05

こんばんは。

本日のブログ当番は抹茶抹茶どんどんです。

今のところ、サーバートラブルは起きていないようです。

毎日毎日各隊員が当ブログにて最後だ、最後だと書きまくるので、本日くらいは最後感を出さずに想いを乗っけてライムを届けましょう。

 

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ハイシーズンの雑踏が嘘のように静かになったとおみゲレンデをかすめて出勤。

この景色を見ながら出勤できるのもあと数日、それだけでなんだか寂しくなってきます。

 

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ゲレンデ下部では花も少しずつ咲いてきており、スキー場も確実に冬から春に移行しています。

ゲレンデ上部は今日も風に揺られ流れるステレオが聞こえてきそうな雰囲気。

そのうち百合も咲くでしょう。

 

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先週まではまだまだ残雪が人の背丈ほどあった林道もあっという間に除雪が進み、砂利だらけの荒れたオフロードへと変貌を遂げています。

この景色を見ながらテレキャビンに揺られるのもあと二日です。

それだけでも寂しさが増してきます。

 

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風はなんとか大丈夫そうなアルプス平。

昨日は虹が覗いた雨上がり、本日は快晴とは言えないけどここ数日の中では良く晴れた空の真下、キックダウン一発、今日も朝の準備に飛び出していきます。

 

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遠く幾重にも重なる山々と善光寺平を一望できるアルプス平と天空のリフトとも言えるアルプス第三リフト。

リフトマンが軽快なリズムを肩で刻みながら投雪機とスノーダンプを巧みに操り、ゲストを迎える準備に余念がありません。

そんな作業もあと二日、感慨深いですね。

 

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そして我々パトロールもゲストを向かい入れる準備を万端整え、各々本部に帰還しました。

リフトマンのアリゲーターちゃん(アリちゃん)から朝のおやつを頂戴し、なんか「選ばれし隊員!」と言う感じで得した気分です。

 

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GWも真っ盛り。

本日がピークなのかな?

朝から多くのゲストで賑わいました。

 

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パークではラストイベントがあり、

 

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コブ好き達による狂宴もいよいよ残り二日。

 

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そう本日5月5日は子供の日。

ゲレンデでは鯉のぼりも泳いで滑って舞っていました。

 

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こちらの方も一日中「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」と言いながら滑っていたようです。

ラストシューティングはうまくいきましたか?

それぞれ春をそれぞれの楽しみ方で満喫していましたね。

すっきりしない日が多かった GW後半でしたが、本日に限ってはそれはそれは春らしいのどかな良い一日となりました。

 

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抹茶抹茶どんどんも大好きな石探しに余念がありません。

まだまだアルプス平は雪が十分なので、今年は出て来る石が少ない、つまりそれは奇跡的な運命の出会いが少ないことを意味しています。

ほんのごく一部のコブのボトムなどでは地面や石が出ているところもあります。

奇跡的な運命の出会いで板のソールを傷つけたくない方は、一軍の板は来シーズンに向けてワックス掛けて眠らせておきましょう。

 

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これもちょっとした石に見えますが、実は軽く一軒家くらいのサイズの大きな岩です。

 

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こちらの滑走禁止エリア(なんか久しぶりに書いたな)の上部から崩落したようです。

こうして融雪と共に土砂や巨岩も転がり、木一本生えていない崩落地が形成されていくんですね。

この巨岩も何千年、何万年と経過すれば、いずれ粉々になり遠く日本海へと排出されていくのでしょう。

ジオパークを目の当たりにしているような気分です。

(ん-、あの岩を近くで見たいなぁ)という衝動に駆られますが、木が生えていない場所とはつまりはそういう事。

雪があっても無くても近づいてはいけない場所だと再認識しました。

 

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さて、そんなこんなの春らしい良い一日も無事に最終です。

本日は何故か個性的なウェアの方が沢山お越しでした。

みんさん、右も左も正面もキュン死させてましたね。。

明日の今シーズンの業最終日は、雨??

雨はなんとか阻止したい!、皆さんの個性的なウェアが雨に濡れてしまいます。

でも明日はザクではなく水に強いズゴックとかアッガイで登場してくれると期待しております。

 

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皆さんも名残惜しそうにゴンドラ下り線の最終乗車へと進んでいきます。

今ではようやく露出したアルプス360の階段ですが、ちょっと前までほぼ埋まっていたとは思えません。

暖冬少雪傾向が進む昨今では豊富な雪に恵まれた今シーズンでしたね。

多くのゲストにとって新雪、深雪にハッピーだった一年だったのではないでしょうか?

 

 

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常に新しいページを開き続ける、過去に拘らない未来志向の抹茶抹茶どんどんですが、今シーズンを振り返った一枚がこちら。

今想う闘いの日々、しのぎを削った最前線の写真です。

いつの、どこの雪崩管理の一枚かも覚えてませんが、40回に及ぶ雪崩管理を事故無く終えることができ、本当に良かったなと思っています。

ここに書けないことや一歩間違えば、というシーンはたくさんありました。

それはまぁまた別の機会で。。

 

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歴史を紐解けば、大雪の翌年は反動で少雪が多い様な気がします。

来シーズンもそうなってしまうのでしょうか?

まぁ今から一喜一憂しても仕方がないので、ありのままを受け入れたいと思いながら、残り一日となった今シーズンを楽しみたいと思います。

 

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冬で勤務が終わった隊員も、今残っている隊員も明日への糧に生き抜くために、それぞれのステージへと旅立っていきます。

そして、抹茶抹茶どんどんのブログ当番も本日が最後です。

この長ったらしいハンドルネームを打つのも暫しのお休みです。

 

多くのゲストの皆様の笑顔や楽しそうに滑る姿に支えられた160日弱でした。

この場を借りて全ての皆様に感謝の言葉を述べさせていただきます。

ありがとうございました。

 

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滅多に写真を撮らない枯木さんが「良い写真が撮れたぞ!」と見せてきました。

そしてブログで使え使えとうるさいので、仕方なくこのあたりに割り込ませます。

地蔵のケルンの鐘のから望む白馬三山です。

白馬で働くようになりどうにかこうにか10年くらい?が経過し、何度も足を運んだ白馬三山も大好きになりました。

スキーパトロールとしてもようやく半人前になったのかな、と思います。

 

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それもこれも枯木さん始め仲間たちと切磋琢磨してきたらかな。

先ほどの崩落地の話題で「あと50年くらいして崩落が進んで斜度が抜けたら、エリアの解放ができるかもな!俺は当然生きてはいないけど!!」

と枯木さんはいつものように明るく笑い飛ばしていましたが、

(いやいや、50年後も変わらず元気で生きていると思いますよ)と声に出したか出していないかの優しい風が抜ける昼下がりでした。

さて、一緒に来たる次のシーズン、そしてその先の遥かな未来を目指していきましょうよ。

 

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抹茶抹茶どんどんは東京生まれHIP HOP育ち、悪そうなヤツはだいたい知らない。

思春期は池袋にぞっこんに、カバンなら文京区の高校に置きっぱなし。

マジ親にも迷惑かけたけど、時は経ち雑誌のカバーじゃないけど紙面の片隅に出てもいる。

人工雪崩発生用煙火持たせたらマジでノーコン、東京代表のスキーパトロールだ。

今日も全てに感謝して荒れたオフロードを進んで行きたいと思います。

 

さて来シーズンはどんなシーズンかな?

「コレなしでは生きていけない」方々との新たな出会いが今から楽しみです。

 

 

明日も皆様を安全第一でお迎えします。

 

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