五竜モノローグ@いくら太郎2025.04.24
皆さまこんにちは、こんばんは。
春になると何故かやたらと小説を読みたくなりまして
近頃は江戸川乱歩や泉鏡花を読み漁り、
好みが戦前のメンタルおばあちゃん、いくら太郎です。
(今頭の中ではコンピューターおばあちゃんがBGMです。)
今年は江戸川コナンも長野で事件ですね。真実はいつも一つだそうです。
つくづくここが犯人だらけの米花町でなくてよかったと思うばかりです。
さてさて本日のゲレンデの様子をお伝えしつつ
小説に影響されまくった胡散臭い語り口で
スタートして参ります。(どこまで綺麗に言えるかトライアル)
鳥の声に まどろみやぶれ
目覚めしあさも 山へとむかう
のぼりつめれば 柔らかな春のひかりに
とおき雲の海は どこまでもひろがりたる
ほほあたたまり こわいろをかえた山とこの日のはじまり
(枯木隊員と被り出したのでやめますか?やめません)
そんなほっこりとした文面を頭に浮かべつつ
はじまりました本日のおつとめ
今季一番の暖かさを感じつつ粛々と勤しんで参ります。
(現実→本日のアルプス平は気温上部+10℃
今季一番の暖かさ、陽射しも朝から強く
昨日の雨の影響もあり比較的滑りよいバーンでスタート
滑り出した数分後には残念ながら多汗のいくらは
汗ダクつゆだくおかわり状態、がんばれすき屋)
あしさきに感じるは 氷菓のようにやわらかき雪のここちと
シャラ シャラ と耳にふれる ちいさき
すずの音かとみゆる 雪のおと
(現実→ゆきおと、と打ったら由紀夫と変換されました、
みしま?はとやま?誰やねん)
はい、飽きました。小説家ごっこ終わりです。
そんな悠長なことを言ってられない程に
融雪は進み傾く境界ポールや設置物を危険のないよう
くまなくチェックしつつ降りてゆきます。
暖かくなり悠然と横切っていくお猿さん。
本日は子猿ちゃんと数頭のお猿が闊歩してゆく姿を眺めつつ
序盤からコースのコンディション不具合により
下山コースは終日クローズとなりました。
(子猿の横切り待ちでは無い旨、お伝えしておきます。)
こんなに良い天気の中、
残り少ない下部までの滑走を楽しみにしておられた
お客様にはご迷惑をおかけいたしました。
コース状況により明日以降につきましても何とも言えない
状況となっております、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
とおみゲレンデもみるみる様子が変わってゆきます。
数日も経てばあんなに鎮座していた雪たちも
風前の灯火。
何とかその道筋を細々と保つばかり。
季節の進みは早いものですね、ピカピカの一年生だった
あの頃が懐かしいものです。
何とか明日は下部までお楽しみいただきたいなと思いつつ
こればかりは神のみぞ知る。
移り行く日本の四季と共にその時々の自然に任せましょう。
さて本部に戻りますと、これまた春らしい
差し入れがとどいておりました。
タラの芽の天ぷら、揚げたてサクサクで
朝の点検を終えた本部では一気に各胃袋へ吸収されて行きました。
顔出し厳禁のため、かの抹茶副隊長も掛けられた
にわかせんべいマスクをつけての山菜実食風景を撮影して頂きました。
何でしょう、仕上がりがすごい。何とも言えない。
少しの消化不良感を残しつつまとめずに放置して
巡回へコマを進めたいと思います。
まだまだ午前中のパノラマコースですが
しっかりと緩んだ雪面では、ストイックに技術練習に励むお客様方。
(は、偶然移らず閑散としていますが)
右端にはキレイに武田菱、お写真には写っていませんが
左には事務所OKを頂いていなかったため
映りこんでいない黒メット隊長がおられました。
五竜岳の命名の由来等々、諸説伺いながら
chatGPTは龍神伝説とか土着信仰ばっかりの回答で
ソッチ系かしら、と未だ生きるアミニズムを感じつつ
リフトに揺られるのでした。
(胡散臭い検索結果ばかりでるのはワタシだけでしょうか?)
そして、下山コースのクローズが見えてきたさなか
枯木隊員による本日もトレーニングでございます。
新人隊員も技術を習得すべくかわるがわる
懸垂下降や、引き上げの練習に勤しみます。
メチャクチャにっこりしていますが
下山コースで降りていただけない際の
重要なトレーニング、どのようにして組み
どこに気を付けていくのかこちらは
抹茶副隊長によるソフト面、ハード面双方からの
考え方と実践トレーニングとなりました。
もちろん起こらないよう安全第一で滑走いただくのは
大前提ですがいざというときの
迅速な対応ができるよう、習熟度をあげるべく
来季もみこした隊員達によるトレーニングは続きます。
筋力差に悔しい思いをしつつ
筋トレと体力強化を心に決め、本日も最終です。
あっという間の一日、日も長くなりましたね。
振り返りグランプリコース。
西日の陰るコースは数日前のカチコチとは
打って変わり、日暮れでも膝と腰にやさしい感触を
たもっているのでした。
あと数日?
まだ頑張ってほしいそんな後ろ髪ひかれる
気持ちになりつつ悠然と巡り行く季節を感じるのでした。
思い出したように、なごり雪を口ずさみつつ
本日はお終いで御座います。
(過去最高得点98点を出した名曲、ただの自慢です)
明日は五竜さんどんな顔をみせてくれるでしょうか。
それでは、また。