パトロールブログPatrol

好山病@抹茶抹茶どんどん2023.02.27

こんばんは。

本日は皆さんは誰にブログ当番を代わらせようとしましたか?

先日、仕事でちょっとしたミスをした豚兵衛くんに付け込んで、強引にブログ当番を代わらせた抹茶抹茶どんどんでしたが、本日は誰かに投げる事に失敗し、今まさに重い指を動かしながらキーボードに向かい、一文字一文字丹精込めて刻んでいます。

しかし、本日のブログでは多くを語る必要はありません。

いつもの駄文を捻る必要もありません。

写真が多いので、サーバがきつくなるだけです。

 

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朝からこの青空。

テレキャビンで上山していく窓の向こうに鎮座する天狗岳を眺めるDEくんは、唇を噛んでいるに違いありません。

(なんでこんな日に限ってベース当番なんや。。)と、その背中は雄弁です。

ベース当番は原則、朝イチでアルプス平から下っていき、途中の設置物を準備し、その日のスキーは終わり。

後は終日とおみベースで諸々の対応。

それもまた巡り合わせ。

土曜日のベース番が滅茶苦茶忙しかったのも、巡り合わせ。。

 

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そんな朝イチのアルプス平は筆舌に尽くしがたいこの絶景。

雪面のコンディションも上々。

この世界に生まれて、この仕事していて良かったー!と、あまりの感動に思わず失禁しそうになるレベルです。

 

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失禁しそうになっても、コースの脇では絶対にやめてください。

アルプス平にも、ここアルプス第4リフトの横にトイレあります。

決してコンディションは良くはありませんが、我慢できなくなった際にはご利用ください。

先日黒メット隊員も触れてましたが、今シーズンはコース脇のお小水の痕跡が多すぎる印象。

ゲレンデの端々まで気持ち良く滑りたいものです。

お小水の痕跡のトコロでコケちゃったり、そこの雪がスプレーと共に飛散したら、、最悪ですよね。

 

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もう一つ、今シーズン増えている事象は、ロープのちょい越え。

ブログでも再三再四ご案内しておりますが、ロープやポールの役割を今一度ご理解いただけますと幸いです。

軽い気持ちでも重い気持ちでも、絶対にロープは超えない、くぐらない。

ちなみに黒黄色のポールの意味はスキー場の境界です。

HAKUBAValleyで統一を図り、進めていますが、まだまだ浸透していません。

時間はかかるかもしれませんが、我々パトロールはコツコツと啓蒙、啓発していかなければならない事ですね。

 

さて、あとは景色をお楽しみください。

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青と白

 

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どこまでも青と白

 

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天狗岳と通称「滑禁大魔王」も青と白。

手前の白い面、通称「滑禁大魔王」は、南面で雪の安定も地形も悪く、過去にも大きい雪崩が繰り返し起こってきた場所です。

樹木の少なさがそれを物語っています。

絶対に入らないでください。

 

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午後になっても良いコンディションが続きました。

多少雪は緩みましたが、刻まれたシュプールも深くなりすぎず、滑りやすい時間帯が長く続きました。

風もなく穏やかで、久しぶりに100点満点の五竜だったのではないでしょうか?

 

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杞憂があるとすれば、やはり今シーズンは雪が少ないです。

3月の降雪も(今のところ)、多くは望めない雰囲気です。

眼下に広がる下山コースは、どこまで頑張れるでしょうか?

今から気をもんでも仕方がないのですが、やはりまだまだ新雪を楽しみたいですし、下山コースも途切れることなくGWを迎えたいですね。

これからも、小刻みに五竜の今をお伝えしていきたいと思います。

 

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そんな杞憂を吹き飛ばすかの如く、小粋なリズムを刻みながらエルレガーデンを熱唱して近づいてくる、お洒落なメットを身に纏ったオジサン。

そう、桃色オジサンだ。

バイザー一体型で利便性が高そうです。

便利すぎて、数年後には全隊員がこのタイプのヘルメットになっていそうですね。

晴れていてもヘルメットは大事ですよ。

 

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昼と夕の境界線。

まだまだ2月、午後からゲレンデを日陰が覆っていきます。

あれ程緩んでいた雪も、あっという間にカチカチに変わります。

暖かさからか、ファッションからか、無謀な無帽の若者が目立ちます。

ヘルメットや帽子で脳挫傷のリスクが下げられるならば、安いものです。

人生を賭けてまで貫くスタイルではないのかな、と思います。

 

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更に、日陰に刻まれたこんな滑走痕に我々パトロール隊員はヒヤッとします。

恐らく滑走困難なスノーボーダーが急斜面をお尻で滑り降りようとしたものの、止まれずに半滑落状態で落ちていったのだと想像します。

加速がついた状態で無理やりにボードのエッジを立てて止めようとしても、硬くなった雪面ではなかなか止まりません。

最悪コース脇に転落してしまうなんて恐れもあるので、そうなる前にご自身のレベルに合わせたコース選択を確実にお願い致します。

 

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さてそんな昼と夕の境界線も遠くに目をやれば悪いことばかりではありません。

山々に刻まれた谷に尾根の影が落ちていき、そのコントラストをより際立たせます。

白馬五竜から見る五竜岳は、午前中は順光。

午後はその表情を全く違えた逆光。

どちらも撮り手を唸らせます。

この彫刻の様な素晴らしい造形は、いつまでも眺めていられます。

まだまだ何十年も先の事ですが、老後はこんな素晴らしい冬の午後をのんびりと山々を眺めて過ごしたいものです。

 

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さてそんなとても過ごしやすく素晴らしい一日もあっという間に最終です。

各隊員が時計に目をやりながら、閉鎖の時刻を確認しています。

そう言えば、昨日、朝の準備をしていた抹茶抹茶どんどんの脇を「まい☆※♪卍ー!」と絶叫して過ぎ去った方がいらっしゃいました。

朝のネットチェックの作業を「やるふり」をしながら、テキトーにネットを触っていた瞬間だったので、一瞬、怒られたのか、上方で事故でもあったのか、とハッとしましたが、

よくよく反芻すると「毎日ブログ見てまーす!」だったのかな、という事で抹茶抹茶どんどんの中では落ち着きました。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

また「絶叫のエール」をお待ちしています。

 

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さて、遠き山に陽が落ちます。

明日も良い天気に恵まれそうですが、その後、週半ばはやや崩れそう。

明日はチャンスですよ!

山に憑りつかれている好山病の皆さま、スキーもスノーボードも山歩きも、どうぞお楽しみください。

スピードは控えめに、楽しい一日をお過ごしください!

 

今日は書こうと思ってたことが別にあったのですが、別件のオンラインMTGを聞きながらなので、全く集中できませんでした。

便利な世の中のなったものです。

その内容はまた次回。

 

明日も皆さまを安全第一でお迎えします。

 

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