パトロールブログPatrol

理想と現実の間で@枯木2016.02.09

皆さん今晩は、枯木です。立春も過ぎ春の日々、如何お過ごしですか。先日、新人女性隊員から「枯木さんってダイハードのジョン・マクレーンみたいですね!」と言われ、ジョン・マクレーンが枯木にとって理想の男性像だったので一人やに下がっておりました。

本日の五竜は、一日中雪が降り今シーズンで最も激しい降りとなりました。

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10時半頃のベース前

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13時45分の同じ場所です。このあとも雪は降り続け、日中だけで50cmほど積もりました。そしてその雪はいまも降り続け、今晩の降雪予報は50cm、明日はテストスキーとなりました。

 

当ブログで何度も書かれていますが、滑走禁止エリアへの滑走が後を経絶ちません。そういった行為は自分が危険なだけではなく、他の方を巻き込む恐れがあります。くどいようですが、絶対にお止めください!たとえば映画の中ならジョン・マクレーンは雪崩に遭い、埋没しても自力で脱出することが出来るでしょう。しかし現実は50cmも埋没すれば、自力脱出は不可能であり、15分もすれば窒息して死にいたります。また立木に衝突しても映画の中なら頭を2,3回振ればもとにもどりますが、現実はそうはいかないでしょう。そして我々はそういった行為を止めて頂く為、ネットを張ったり、看板を立てたり、ロープを張ったりしています。理想は要所に看板を立てるだけで、皆さんがそれを守ってくださる、そうはいかないのが現実です。

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昨日あづまさんが仰っていたように、地道に周知活動をし、出来るだけ設置物の少ないスキー場にできたらなあ、と思っています。

スキーパトロールをやりたいと思っている人間は、冒頭の女性隊員もそうですが、なにがしかの気概を持ってやってきます。多くの若者達は任期を全うし、春にはそれぞれの場所に戻って行きます。しかし稀には本人の意思とは裏腹に、不本意ながら任期途中でリタイヤしてしまうことがあります。やりたい仕事とできる仕事はそれが合致すればよいですが、現実にはそうならない事もままあります。ただやりたい仕事にトライする、ということはすばらしいことですし、やらずに後悔するよりやって後悔するほうが枯木は良いとおもっています。

さて、冒頭のジョン・マクレーンの件ですが、真相はどうも「騒がしいおじさん」ということのようです。現実は厳しく、冷酷でさえある、ということを再認識させられました。いつも枯木は理想と現実の間を、ふわふわと漂っているのです。

おほけなく 憂き世の民に おほふかな わが立つそまに 墨染めの袖

 

 

 

 

 

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