皆さん今晩は枯木です、ゴールデンウイーク最終盤のこどもの日いかがお過ごしでしょうか？

本日の五竜は朝から快晴、汗ばむ陽気になりました。

とおみベース前はこの通り、雪はひと欠片もありません。しかし、

パノラマコース

グランプリコース

下スーパーコース（例年だとここはいち早く土の出てくる所です）

テクニカルコース

と雪は非常に良い状態で残っています、明日が最終日とは思えない位積雪量があります。ここ数年は春の雪の残り方が少なく、３月中旬くらいから各所雪入れをしたりコースの規制をしたりで大変なシーズンを過ごしてきたので、今シーズンは言ってしまえば楽なシーズン終盤でした。

本日は春残りのパトロールが全員揃ったので、人員的に余裕がありました。そこでロープ講習の第二弾を３６０横の階段で行いました。

今回は前回よりもう一段レベルの高い講習を行いましたが、今回行った講習内容をスキー場の実際行う事は考えにくくまず使うことの無い技術と言えるでしょう。しかし実際ロープにぶら下がった状態で各器具の付け替えを行って見ると、思わぬ失敗をしたりスムースな使用が出来ないのです。平な所でのトレーニングももちろん重要なのですが、極限に近い状態でのトレーニングはより実践的で、辛い思いをするだけに技術の習得には良いトレーニングだと枯木は思います。よくそんな技術はパトロールに必要が無い、という意見も耳に入ってきます。ロープでの救助というのは、パトロール業務の中では本当にレアな事例です。ロープやネットを張ったり、看板等をたてるなどの安全管理や、怪我人対応などがメインの業務であることは百も承知しています。しかし年に数件ロープを使用しての救助はありますし、数年に一度、結構高度な技術を駆使しての救助もあります。そしてなにより枯木は常々、スキー場は山岳地帯であり、そこに従事するパトロールは当然そういった技術を持っていて然るべき、と思ってきました。幸いな事に五竜スキー場はパトロール隊長を筆頭に、会社をあげてそのことに対しバックアップをしてくれています。自分の持っている知識や技術を出来うる限り、若い隊員に伝えて行くことが自分の使命、なのかもしれません。

今日も太陽が悲しみを連れて西に沈んで行ます、明日の朝は東からまた太陽がのぼります。

そんな夕景を眺めながら今シーズンを振り返ってみると、なにやら白馬のパトロールに新しい動きがでてきたようです。スイス、ヴェルビエのパトロールとの相互視察や、長野県警山岳救助隊のスキー場視察等々枯木的にはワクワクするようなことが目白押しでした。少しでもその変化に関わることができれば、と思うのですが、残念ながら僕にはあまり時間が残っていないようです。

さて明日は今シーズンの最終日です、滑り足りない方は是非五竜スキー場にお越しください。

おほけなく　憂き世の民に　おほうかな　わが立つ杣に　墨染の袖

なのか

わが庵は　都の辰巳　しかぞ住む  世をうぢ山と　人はいふなり