緑の調律日誌

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【2022年4月28日】五竜かたくり苑、満開です!

2022/04/28

2022年4月28日 五竜かたくり苑、満開になりました!

今から一週間程度、5月初旬まで見頃が続くと思われます!

カタクリの花がたくさん咲いています!

今日は天気も良く、カタクリがしっかりと開いています!

地面が黒くなっているのは、カタクリ群生地の維持のため、地元の方がカヤを刈り、焼却をしているためです。

春先に一番に葉を出すカタクリは、枯れ草に埋もれていない方が数が増えていくのですね!

今日4月28日は、白馬五竜観光組合の皆様による五竜かたくり苑の整備作業、ロープ張りが行われました!

固い地面に大ハンマーで杭を打ち込んでいきます。

白馬のオジサマ、お兄様、皆さま大変元気です!!

打ち込んだ杭にロープを張っていきます。

日頃、ペンションや民宿を管理され、あらゆることをこなす皆様は、やっぱり器用です!

ロープの量だけでも結構なものになります。

緩まないように、しっかりと縛り付けていきます。

五竜かたくり苑の看板が、昨年の雪で曲がって壊れてしまいました。

今回のタイミングで新しい看板が設置されることになりました!

以前のイラストのものも雰囲気があったのですが、今回は写真メインの看板となりました。

五竜かたくり苑のことが、より分かる看板になったかと思います!

白馬五竜観光組合の皆様、五竜かたくり苑の整備作業、お疲れ様でした!

ロープ張りが終わった五竜かたくり苑には、カタクリを見に来られたお客様がいらっしゃいました。

特に、皆さまが待ちわびているのは・・・↓

春の女神とも呼ばれる、ギフチョウです。

晴れたカタクリ群生地では、何頭も飛んでいるのを目にすることが出来ました!

カタクリの花は最盛期を迎え、花もキレイな状態のものが多いタイミングですね!

その中でも特にキレイな花を狙ってみるのも楽しいのです。

キクザキイチゲと一緒に咲いている姿も見ることが出来ました。

白いカタクリ、今年もありました!

歩道から離れた場所で望遠レンズで無いと撮れないのですが、見つけられることがあります。

毎年、この場所で咲いてくれているのは嬉しいですね。

(カタクリの採集、ロープ内への立ち入りはされないようお願いします)

周辺の山々も、新緑に色づいてきました。

山の上は雪ですが、山麓はすっかり春の様子になっているのです。

※4月28日現在、白馬のサクラは散り始めです・・・

今年は4月の気温が高く、木の花は早く咲き、地面の花は雪が4月頭まで残っていたところでは例年並みとなりました。

カタクリ群生地から川を下って行った場所には、立派な鯉のぼりがあります!

この鯉のぼり、設置が大変でして・・・

地元の方たちが激流に耐えながら設置します!

こんな鯉のぼりを見た子供たちが立派に育ってくれるといいですね!

そんな白馬の春、ぜひともお訪ね下さいませ!

【2022年4月27日】カタクリ7分咲き、見頃の時期です!

2022/04/27

2022年4月27日

本日は、旅行会社のカタクリ見学ガイドがありました!

コロナの影響でツアーなどは減少気味ですが、少人数の屋外ツアーが催行されるのは良いですね!

まずはエスカルプラザにあるカタクリ展示コーナーでお勉強を。

ここで概要をご案内させていただいてから、五竜かたくり苑へ向かいます!

・・・とその前に、エスカルプラザ正面に植栽してある黄花カタクリをまずは見ていただきました!

黄花カタクリ、咲き始めました!

北米原産の種類で、黄色い花を咲かせます。

日本のカタクリは紫色の花で、違った趣があるのですね!

幸せの鐘の横に移植したカタクリも元気に伸びてきてくれています!

エスカルプラザから徒歩約15分。五竜かたくり苑に到着します。

本日で7分咲き程度ですね!

前日の雨と、午前中の低温で花が開いていませんが・・・
割合としては多く咲いてくれるタイミングになりました!

今日から一週間くらいは良い状態が続くと思います!

以前に撮影したカタクリ満開のタイミング。

天気が良いと、こんな感じで一面にカタクリが咲く、白馬有数のカタクリ群生地です!

今回は、旅行会社のガイドツアーということで、我々植物園スタッフがカタクリのヒミツについてご案内いたします!

カタクリの花、咲くまでに7~8年はかかるのですね。

そんな説明を聞いていただいて、カタクリの頑張り具合が伝わるようなら何よりです!

これで天気が良ければカタクリがパっと開くのですが・・・!

天気が良い日は朝から花が咲いています。

天気予報とにらめっこしながら、来訪してみてください!

五竜かたくり苑のガイドの後は、ゴンドラ・テレキャビンに乗ってアルプス大展望台へ!

・・・一面のガスでした!

天気が良いと、こんな感じに残雪に北アルプスが良く見えます!

2022年はスキー場が5月8日まで営業ですが、スキーをせずとも、山の眺めを見に来られる方も多くいらっしゃるのです!

山が見える前提で・・・この季節の山の話を、パネルなどを使いながらご案内させていただきました!

白馬五竜まで来てくださった皆様、ありがとうございました!!!

夏は6月から開園する白馬五竜高山植物園にも、ぜひともお越しくださいませ!!

 

【2022年4月20日】五竜かたくり苑 咲き始めました!

2022/04/20

本記事の投稿写真は、全て2022年4月20日に撮影したものです。

白馬の春の名物「五竜かたくり苑」。白馬エリア最大級のカタクリ群生地です。

今年は雪が多い年でしたが、解けるのも早い年でして・・・さてどんな感じでしょうか。

本日、確認に行ってきました!

カタクリ群生地の斜面。雪はほぼ解けています!

左側にチラッと雪が見えていますが、少しくぼんだところに雪が残っていることもあります。

斜面で2つ、カタクリが咲いていました!

「開花まだ」のサインが、今日からは「開花あり」に変わりました!

さて、今年の満開はいつ頃でしょうか・・・

ブログ担当の坪井(白馬五竜高山植物園)の個人的予想としては、

4月28日ごろ!としておきます!

※2021年は4月27日ごろでした

昨年の満開時のブログ記事です ↓

五竜かたくり苑【満開】

この広い斜面がカタクリでいっぱいになるのですね・・・!

斜面が黒いのは、地域の方々がカタクリ群生の整備として、刈り取り&焼却をしています。

もともとスキー場だった斜面の管理がカタクリにピッタリで増えたものですが、
スキー場として使われなくなった今でも、カタクリがしっかり育つために手入れを続けていただいています。

おかげ様で白馬エリア最大級のカタクリの群生地が維持されているのですね!

カタクリ群生地の斜面に行く手前の道路沿いでは、気の早いカタクリが咲いていました!

キクザキイチゲの花もあちこちで咲いていてキレイですね。

この花は、カタクリよりも早く見頃を迎えるのです。

カタクリの最盛期より前に来られても、キクザキイチゲは良く咲いているはずです!

こちらは、エスカルプラザ正面のゲレンデ。まだ雪があります。

カタクリ群生地に行く場合は、スキーセンターのエスカルプラザにクルマを停めて、ここから歩いていきます。

写真の左奥の方へ、徒歩約15分。

近日中に、道案内のためのノボリを設置します。

雪の道はゲレンデです!

ゴンドラ山頂から、滑って降りることが出来るのですね!

ゲレンデ斜面のサクラも咲き始めです!

滑りながら花見をすることが出来ます!

ゴンドラ乗車中のサクラ花見も楽しそうですね!

エスカルプラザ横のサクラも、キレイに咲きました!

現在で7分咲きくらい。

4月23、24日の土日ごろは、ちょうど満開を迎えるでしょう!

あのゴンドラに乗ると、山麓はサクラ、山頂は雪景色。
そんな感じになるのです。

ゴンドラも、雪山を見るための乗車もオススメなのです。

エスカルプラザ正面の幸せの鐘の根本には、黄色いカタクリを植栽してあります。

こちらも4月の終わりごろに開花しそうな勢いです。

 

五竜かたくり苑では、野生の紫色のカタクリ、

エスカルプラザ前のガーデンでは、黄色のカタクリ(北米産)を見ることが出来るのですね。

白馬もいよいよ春真っ盛り!

白馬の春をお楽しみにお越しくださいませ!

 

伊豆シャボテン動物公園での視察、会議でした(日本植物園協会)

2021/12/24

2021年12月13日、14日 伊豆シャボテン動物公園と関連施設の視察、会議に行ってきました。

(公社)日本植物園協会の会員植物園同士の交流も兼ねたものですね。

白馬はすっかり一面の雪景色ですが、久々に長野県を離れた他の植物園を巡る二日間となりました!

 

「大室山」

伊豆シャボテン動物公園のすぐ隣にある特徴的な山です。

見た目の通り、火山ですね。4000年前の噴火のようです。

 

大室山にはリフトで上がります。

スキー場ではなくリフトが設置されている場所も珍しいですね!

写真のようにすごくキレイな山の形をしています。

春先に野焼きをすることで、樹木が生えず、キレイな草原が維持されているのですね。

大室山:標高580m
リフト高低差:139m
乗車時間:6分
大人往復:700円

こんな感じで、片道6分を往復で乗るのですね。

リフト乗車中も絶景を楽しむことが出来ます!

それにしても良い景色ですね!リフトに乗って海を見るのも新鮮です!

手前の右側に見えるのは「伊豆シャボテン動物公園」の温室や建物。

左側にはグランピング施設「伊豆シャボテンヴィレッジ」が見えています。

伊豆シャボテン動物公園の中村園長から見える景色をご案内いただきました。

天城越えで有名な山々も良く見えました。さすが色々とご存知です。

本来の予定では二日目の朝に登る予定でしたが、天候不順を見越して早めに連れてきていただいた判断も最高でした!

(二日目の朝は雨でした)

冬の日が落ちるのは早く、太陽が低くなってきた頃に伊豆シャボテン動物公園をご案内いただきました。

カピバラの露天風呂
各地で見られるカピバラ&風呂も、伊豆シャボテン動物公園が元祖なのです(1982年から)。
元祖!カピバラの露天風呂ヒストリー
カピバラって、ここ10数年に有名になった気がしますが、キャラクター「カピバラさん」の影響が大きいようですね。
それにしても、大人から子供まで、癒される光景ですねー。

 

屋外のサボテン展示のロックガーデン。

古代メキシコ文明の石像のレプリカなどが並び、独特の雰囲気が感じられます!

周りの岩は溶岩です。

付近が火山群であり、その溶岩の上に伊豆シャボテン動物公園があるのですね!

中にあるサボテンたちも立派です!

金シャチという種類ですが、育つのにも長い時間がかかり・・・↓

 

 

50年かかって、ようやくこれだけの大きさになるようです!

こんな感じの展示が出来るのも、タネから育てることの出来る歴史ある植物園ならではですね!

そして、クリスマス仕様の「しゃぼお」君たちがお出迎え(笑)

あらゆる動物を楽しく見ることが出来、室内外でサボテンも楽しめる・・・

家族で、デートで、楽しめるの伊豆シャボテン動物公園ですね!

伊豆シャボテン動物公園ホームページ
https://izushaboten.com/

夜は、伊豆高原グランイルミへ。

「伊豆ぐらんぱる公園」の中にある、大型のイルミネーション。
その規模と美しさは素晴らしかったですね!

光に溢れた場所を、回遊するコースが設定されています。

2015年より、7年目の営業だそうです。
開園期間:2021年11月13日~2022年8月末
入園料:1500円(中学生以上)

それにしても、これだけの規模のイルミネーションは初めてでした!

イルミネーションの一部には、夜に活動する動物の展示も行われていました。

ここで、目をひいた面白い展示が・・・↓

夜行性の動物キンカジューによる「異動希望申出書」

彼は夜行性のようで、夜に営業する施設への人事異動を希望したようです(笑)

ハンコなどもしっかりと押され、民間施設ならではの工夫と笑いが感じられました・・・!

二日目の朝は、グランピング施設「伊豆シャボテンヴィレッジ」へ。

伊豆シャボテン動物公園から徒歩で行ける場所にある施設です。

広めのドーム、バーベキューの東屋、風呂トイレ完備。

背景には大室山が聳え立つ、贅沢な施設ですね!

こういった場所で薪を囲みながら、ゆっくりと夜を過ごすのも良さそうですね。

この看板もなかなか面白かったです。

大室山の標高はもとより、月までの距離なども(笑)

白馬でも、こんな感じのものを作ってみたくなりますね!

「高橋京子 花の絵美術館」

伊豆シャボテン動物公園の関連施設では無いのですが、近隣にある美術館です。

数十点の絵画が飾られ、3ヶ月ほどで入れ替えも行うようです。

今回は「源氏物語」をテーマにし、キャプションを読んでいても非常に興味深いものでした。

高橋京子さん自身にお話しを伺うことが出来ました。

ここで美術館を開いて21年。

時代によって変わるボタニカルアート(植物細密画)、本来とは外れた試みのこと、植物の分布や過去からの名前のことなど、非常に素敵なお話を伺うことが出来ました!

伊豆高原 美術館巡り・観光ガイドホームぺージ

高橋京子 花の絵美術館

最後は「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」へ。

城ケ崎海岸の近くにある施設です。

入口には季節ごとの主役の植物が紹介されていました。

毎月、違った美しい花を楽しむことが出来そうですね!

メイン展示として、ティファニーの美しいランプが飾られています。

遠目から見てもキレイなものですが、モチーフとなった植物などを感じると面白く見えてきます。

ユリをモチーフにしたランプや、

リンゴの花をテーマにしたり、

こちらはオモダカ(水田雑草、クワイの仲間)ですが、他ではなかなか見ないモチーフは面白かったですね。

特徴的な葉を取り込んでいるのもいいですね。

素敵なレストランのテラス席では海が一望でき・・・

12月の冬空には、菜の花が彩って咲いていました!

「海のジュース」

写真を撮る角度によって、ジュースの残り具合が違うようです。面白いですね。

花の内容でも書かれている花みくじ。思わず引いてみたくなります!

伊豆シャボテン動物公園グループは、こんな感じの施設を運営しています。

一泊二日で全て周っても良し。どれかひとつをゆっくり周っても良し。

充実した施設でした!

こんな感じの大きくわかりやすい広告は参考になりますね!

日本植物園協会には、全国約120の植物園が参加していますが、それぞれ個性があります。

今回の視察、会議は、「民間植物園」の会合でしたが、いかにお客様に来てもらうかは大きなテーマです。

伊豆シャボテン動物公園グループ様の企業努力、楽しみ方を非常に感じることの出来た一泊二日でした。

白馬五竜高山植物園も、更に良くしていきたいと思ったところです!

【10月18日】初冠雪!三段紅葉の五竜岳!

2021/10/18

写真は全て2021年10月18日の撮影です。

暖かい日が続いたと思ったら、一気に寒くなりました!

ゴンドラ山頂駅屋上の大展望台より。

周辺の紅葉が良いタイミングで、その向こうの北アルプスが初冠雪となりました!

では、地蔵の頭に向けて歩きましょう!

幹が白いダケカンバの枝も、雪をかぶり白くなっています!

アルプス展望リフト終点近くからの撮影です。(AM8:35)

雲の流れ次第で、五竜岳が見えるようです!

手前は紅葉、向こうの山の紅葉の木々は雪化粧、そして五竜岳は冠雪。

何とも贅沢な紅葉のタイミングです!

地蔵の頭に到着。

向こうの山は雪がありますが、陽が当たったこの時間、ケルン付近は雪は全然無いのです。

朝一番とは言え、上り坂続きで来ていた上着を脱ぐくらいの暖かさです。

五竜岳~唐松岳~白馬三山と冠雪していますね。

ダイナミックな三段紅葉が広がります!

しかし、この量の雪だと、また段々と溶けてくることでしょう。

本格的な山の降雪は例年これからです。

それにしても、美しい三段紅葉の景色です。

白馬エリアの三段紅葉には色んなタイミングがありますが、
手前の紅葉の木々にも冠雪した姿と合わせて眺められるタイミングは、一生に何度かあるかどうかでしょう!

更に、五竜岳を主役でズームしてみます。

まだまだ紅葉盛りの山肌に雪が積もった様子が良くわかります!

山肌の一部を切り取ってみます。

紅葉と冠雪の色合いが、山に花が咲いたようでいいですね!

日当たりと日陰、風の流れ、色んな条件で雪の積もり方も変わる様子が感じられますね。

湿原の方はまだ紅葉が盛りです。

赤く色づいた木々の向こうに冠雪した唐松岳が良く見えました!

10月後半になると、北アルプスが冠雪することは多いです。

ですが、冠雪の次の日に晴れることは少ないのです。

まだ、赤い色づきの木が多いタイミング、
やや遅めの紅葉、やや早めの冠雪と合わさり、今回のような景色を見ることが出来ました!

自然遊歩道を一周して戻ってきたところです(AM9:25)。

3枚目の写真と同じ場所ですが、比べるとわずか1時間足らずで、手前の雪の大部分が溶けているのがわかります。

朝の雪の寿命はまだまだ短いですね。

これからももしかしたら冠雪、積雪があるかもしれません。

天気予報、ライブカメラなどと合わせて、残り僅かの白馬五竜の秋を訪ねてみて下さい!

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以下、10月18日の朝に撮影した、花と雪のコラボ写真です!

植物を多く育てている植物園だけに、花×雪という組み合わせに出会える確率は自然地域よりも高いかもしれません。

エンビセンノウ

エゾリンドウ

コオニユリ

タムラソウ

マツムシソウ

ノコンギク

ハクサンフウロの紅葉

オオイタドリの枝

ナナカマドの実

 

【10月4日】快晴!紅葉見ごろです!

2021/10/04

本ブログ記事の写真は全て、2021年10月4日撮影のものです。

本日は超快晴!北アルプス、全部見えました!

晴れで、紅葉が見頃だと、登山に写真に、多くの方が来られますね!

展望リフト終点にあるウッドデッキからも北アルプスが良く見えます!

山のお話をさせていただいた女性グループの方にモデルになっていただきました!

地蔵の頭に登る途中から。

赤、黄色のマルバマンサクの紅葉の向こうに白馬三山が良く見えました!

地蔵の頭、休憩&撮影ポイントです。

朝一番は登山の方で賑わいますね!

紅葉は一番の見頃が始まったところ。

北アルプスの手前に紅葉が広がります!

五竜岳をアップで撮ってみます。

手前の紅葉の斜面が良い味を出してくれます!

小遠見山までのトレッキング、五竜岳への登山、色んな方が訪れます!

登山でなくとも、この辺りに来るだけでも充分に紅葉が楽しめますね!

振り返った地蔵の頭。あたりが紅葉見ごろということが良くわかります!

白馬三山と真っ赤なドウダンツツジを一緒に撮ってみます。

山と紅葉と、両方写真に写るのは良いですね!

湿原を見下ろす位置。これからもっと色づいていくでしょう。

太陽がまぶしく、山が良く見える日でした!

陽を浴びる紅葉の木を撮ってみます!

葉っぱをアップで撮るのも楽しいですね!

地蔵の沼は、真っ黒な水が周囲の景色を映し込んでくれます。

湿原の紅葉をゆっくりと歩けるルートですね!

石畳の遊歩道のあたりも、紅葉に包まれています!

ゴンドラ周辺の紅葉はこれからです。

植物園の紅葉も見頃になってきました!

これから10月後半まで、段々と紅葉が降りてきます。

いずれにせよ、紅葉が良さそうなのは今です!

ぜひとも秋の白馬五竜に足を運んでみて下さい!

【9月24日】紅葉がちょっと始まりました!(10月見頃)

2021/09/24

(撮影日が書いていない写真は、全て2021年9月24日撮影のものです)

信州、白馬もすっかり秋らしくなってきました!

今日9月24日は、北アルプスも良く見える良い天気でした!

秋晴れの植物園広場。

五竜岳への登山や、小遠見山までトレッキングをされる登山姿の方が朝からいらっしゃいます。

朝一番が、天気が良いのは間違い無いのです!(午後は山が見えなくなりました)

そして、この場所の紅葉は、10月に入ってからですね。

植物園の上部の「アルプス平自然遊歩道」へ。

正面上に石積みのケルンが見えますが、少しづつ色づいてきました!

リフト終点部分のテラスです。

山が間近に見える場所です!

もう少ししたら、この場所からも紅葉が見ごろを迎えるでしょう!

ケルンのそば。茶色くなりだしているのは、ミヤマナラ。

キレイに黄葉する樹木ですね。

写真右側には、紅葉が早い種類ヤマウルシが色づいていました!

ケルンの向こう側にはブナ林が広がるのですが、ちょっとまだ緑色が残っています。

あと半月もしないうちに、まっ黄色になるはずです!

↓ 【こちらは以前撮った写真です】

マルバマンサクの黄葉が始まっていました!

こちらは、山が良く見える場所のドウダンツツジ。だいぶ色づいています!

↓ 【こちらは以前撮った写真です】

湿原の周辺も、だいぶ秋らしい色あいになってきました。

地蔵の沼の周辺も、これから秋が深まっていきそうです。

↓ 【こちらは以前撮った写真です】

オオカメノキの紅葉。こちらも紅葉が早い樹木です。

カエデの仲間はこれからが紅葉ですが、気の早い木が色づいていました!

マルバマンサクの紅葉。

黄色く染まることもある樹ですが、個体によって、赤や黄色だったりするようです。

周辺では、オヤマボクチの花も咲いています。

ゴボウに近い仲間の植物ですね。この花を見ると秋が来たと感じます!

↓ 【こちらは以前撮った写真です】

白馬五竜は、ゴンドラに乗り、自然遊歩道もあり、高低差があるので紅葉は山の上から降りてきます。

植物園自体の紅葉の見頃は10月中旬頃です。

紅葉はこれからですが、まだまだ秋の花が咲いています!

コマクサ。7~8月が見頃ですが、花が次々に咲くため花期が長い植物で、新鮮な花が咲いている場合があります!

白花コマクサも元気なものが咲いていました!

ウラシマツツジの紅葉。

高山性の低木ですが、早い時期にキレイに色づいてくれます!

チングルマの紅葉。

こちらも高山性の樹木で、キレイな紅葉を見せてくれるのです!

クロマメノキ。野生のブルーベリーの近縁種ですが、食べると美味しい実がついています!

ナツエビネ。ブナ林の中で、咲いていました。

野生で見かけることの少ない野生ランですが、山麓の自生地よりも遅めに花が咲いたようです。

ヤナギランの綿毛。

花は8月頃ですが、綿毛が白く、遠目からも鮮やかに気が付く種類です!

植物園ではマツムシソウが群生しています!鮮やかです!

マツムシソウは蝶が良く集まるもので、暖かいうちは多くの蝶が飛んでいます!

写真はクジャクチョウ。模様が鮮やかです!

マツムシソウは、野生ではあまり群生しません。

咲いたら枯れる2年草であり、決まった場所に育たないのです。

植物園では群生が見られるように、苗を育て、植え続けることで自然界には無いキレイな群生を維持しています。

その群生を、ぜひともご覧くださいませ!

ミヤマトリカブト。毒草として有名なトリカブトですが、花は意外と鮮やかです!

ノコンギク。野菊の仲間で、秋には群生する姿が見事です!

オヤマリンドウ、エゾリンドウといった、リンドウの仲間も植物園のあちこちを彩ってくれています!

ゴンドラの周りの紅葉は、まだまだこれからですね。

例年10月の中旬頃に見頃を迎えます!

↓ 【こちらは以前撮った写真です】

9月24日の確認では、紅葉はもう少しだけ後でした。

寒暖の差が激しいと紅葉がキレイに色づくようですが、今年はどうなるでしょうか!?

いずれにせよ、「10月前半」がオススメです。

ブログ、SNS、もしくはお電話で、情報をご確認くださいませ!

【8月24日】夏の花から秋の花へと移り変わる季節です!

2021/08/24

写真は全て2021年8月23日に撮影したものです。

お盆の頃から、スカッと晴れた日がなかなか無いのですが、雲の向こうに山が見える日もあったりします!

遠くの戸隠連山の方も、どこぞの山奥から撮ったような幻想的な風景が広がっていました!

夏の花もそろそろ終盤になってきましたが、シモツケソウ(ピンク)、ヤマルリトラノオ(紫)など、鮮やかさが残る場所もありますね!

レモンイエローの花、ユウスゲ。

ニッコウキスゲの仲間で、夕方に咲き始め、昼前には花がしぼんでしまう植物ですが、午前中はキレイな花が見られたりします!

最近、増やすことにも取り組んでいて、だんだんとあちこちで数が増えてきました!

赤いネコジャラシのような花、カライトソウ。

これからまだまだ開花が続き、植物園を彩ってくれそうです!

夏の終わりに咲くマツムシソウも鮮やかに咲いています!

マツムシソウは、花が咲いたら枯れてしまう2年草です。

自然界ではなかなか群生する姿をみかけませんが、植物園で育てた苗を次々と植えこむことで、マツムシソウの花畑を作っています!

この花もこれから咲くつぼみが多く、まだまだ見頃が続きそうです!

同じく2年草で、植え替えしながら育てているシナノナデシコ。

意外と花期が長く次々と花を咲かせているので、まだ見頃が続きそうです!

植物園で植栽数12万株を誇るコマクサの群生です!

開花は6月上旬から。

花が多いのは、7月中旬~8月中旬。

8月下旬になった今でも、まだまだ花を咲かせてくれています!

近寄ってみると、新鮮な花もあちこちで見られます!

この株も、タネが育つ花もあれば、奥にはつぼみが伸びてきています。

9月に入ってもまだ花は見られるでしょう!

お盆も過ぎたところで、歩道の改良などの作業も進めるようになりました!

雪に耐えるような組み方をして、さらに歩きやすく植物園を整備していきます!

午前中には登山をする方がみられ、

午後には下山してきた方がみられたりします。

北アルプス五竜岳への登山口でもあり、コースタイム90分の小遠見山まで往復される方もいらっしゃいます。

登山から気軽な花観光まで、植物園の見どころはまだまだ続きます!

天気予報でなかなか晴れの予報が出ませんが・・・夏から秋へ移り変わる植物の姿をお楽しみくださいませ!

【8月20日(金)21日(土)開催!】苔テラリウムを作ろう!

2021/08/14

皆様、「苔」というと、どんなイメージを浮かべるでしょうか!?

森の中に生えてるとか、あるのは知ってるけど気にしたこと無いとか、そんな感じでしょうか・・・?

苔をビンに入れた「苔テラリウム」。

育てやすく、管理しやすく、インテリアとしても素敵なものです!

8月20日(金)、21日(土)の2日間、

苔テラリウムを作るイベントを白馬五竜高山植物園で行います!

(ゴンドラ山頂の植物園のアルプス平広場です)

ビンの中に土を入れて、ピンセットで苔を植えて・・・

意外と簡単に作れてしまいますね!

こんな感じで、自分ならではの苔テラリウムを作ってみましょう!

今回は講師として、苔のスペシャリスト、大野好弘氏を招いてのイベントになります!

苔テラリウムだけでなく、園芸家としてNHK趣味の園芸などで山野草の栽培について執筆などをされたり、世界中の雪割草(ミスミソウ)の研究者としても活躍されている方です!

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大野さんの植物研究の熱意が伝わる、こちらの記事も紹介させていただきます。

株式会社ハイポネックスジャパン Plantia

「原種の雪割草に魅せられて」

https://www.hyponex.co.jp/plantia/color/11050

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こちらは、大野さんが2021年6月に出版された書籍です。

書籍の販売も予定されていますし、本に書いてあることをそのまま実践できるイベントになりそうです!

完成した苔テラリウムは、その場でお持ちかえりいただき、机の上に飾ったりするのも良いですね!

苔を飾るやり方として、苔玉なども有名ですが、意外と水やりなどが手間であったりする一方、

苔テラリウムは水やりなどの管理が非常に楽であったり、ビンに入れているため衛生面でも飾りやすいものですね!

苔を飾るやり方、気になるけど、なかなか最初は難しいかも・・・と思ったら、
ぜひ今回のイベントにご参加くださいませ!

作り方、管理の仕方、苔のヒミツなど、余すことなくご紹介いたします!

8月20日、21日、白馬五竜高山植物園へ、ぜひお越しくださいませ!

六甲高山植物園にて、特別ガイドをさせていただきました!【8月8日(兵庫県神戸市)】

2021/08/13

みなさんは、高山植物と言うと、どんなイメージを持つでしょうか・・・!?

高山植物と言うと「高嶺の花」とか、「登山って難しそう」とか、そんなイメージがあるかもしれません。

そういう時は、植物園に見に行きましょう!

野生の花はもちろん良いですが、まずは気軽に植物園で出会えたら・・・というわけですね!

全国で高山植物が良く見られる植物園はどこか・・・

●白馬五竜高山植物園
●六甲高山植物園
●白山高山植物園

この3園は、高山植物園として姉妹提携をしています!

高山植物の保全や啓発活動を行ったり、種苗交換や情報のやりとりなどを積極的に行おうと取り組んでいます!

2021年8月8日、開園88周年を迎える六甲高山植物園にお邪魔させていただき、特別園内ガイドをさせていただきました!

六甲高山植物園のホームページより。

オシャレで分かりやすいページには、思わず植物園に行きたくなる多くの情報が掲載されています!

【六甲高山植物園ホームページ】

https://www.rokkosan.com/hana/

六甲高山植物園では、毎月のように様々なイベントが行われていますね!

そして、このように外部から講師を招いて、植物園スタッフのガイドとは違った目線での植物紹介も積極的にされています!

今回、私(白馬五竜高山植物園、坪井勇人)も88周年セレモニーの一環としてお招きいただき、白馬の自然を紹介しつつ、六甲との共通点や違い、植物園として取り組むべき高山植物の保全などについてのお話をさせていただきました。

六甲高山植物園の高山植物が植栽されているロックガーデン。

岩山から川の流れも作られていたり、立派な植栽エリアです!

森の中ではゆったりと出来るスペースが開設されていました!

六甲高山植物園で群生しているキレンゲショウマ。

西日本の山の植物です。白馬には自生しない植物だけに物珍しさを感じてしまいます。

希少な絶滅危惧種ではあるのですが、六甲高山植物園では栽培に積極的に取り組まれているようです!

ちょうど見頃始めの時期でもあり、あちこちに立派な群生が見られました!

こちらは、ヒゴタイ。同じく西日本の絶滅危惧種です。

こういった植物をしっかり育てていくのが、植物園の使命です。

栽培技術を継承し、どのような植物か、広く伝えていく必要がありますね。

今回のガイドは、要予約の定員30名。

満席になってくれました。ありがたい限りですね!

最初にお訊ねしたところ、ほとんどの方がリピーターの方でした。

近隣から通われる方や、ドライブ観光の目的地の一つとして、多くの方に愛されている植物園のようです!

※ガイドをしている私(坪井)が写っている写真は、六甲高山植物園のスタッフの方の提供にて掲載させていただきました

高山植物や、山野草と言われている美しい植物たちは、どういった場所に咲くのか・・・

高山の環境の厳しさなどと合わせて、木陰で説明させていただきました!

皆様、非常に熱心に聞いてくださり、非常に説明のしがいが感じられる参加者の皆様でした!

高山植物のロックガーデンでの解説です。

高山植物は日当たりを好むわけで、強い陽射しの中での解説です!

※皆様は木陰に入っていただきました。

標高865mの植物園であるため、市街地に比べると充分な涼しさが感じられ、植物たちも生き生きと育っています!

私がご案内させていただく時は、登山用のストックをよく使います。

団体のガイドの時、どこを指しているか良くわかるかと思っています。

それにしても皆様、熱心に聞いていただきました。

こういったお客様に、ぜひとも白馬五竜高山植物園にも来ていただきたいですね!

午後からは、88周年セレモニーの記念植樹が行われました!

六甲高山植物園の特別アドバイザーでもあり、
白馬五竜高山植物園の顧問もされている、森和男氏による解説です。

森和男氏は、かつて六甲高山植物園に勤務されていたこともあり、
また、全国、世界各地の花や植物園を訪ねた経験から来る豊富な話題に参加者の皆様も聞き入っていました。

コマクサの前での解説。

私が午前中に話をさせていただいたこととは、違った切り口で話され、午前、午後ともに参加された皆様も飽きることなく聞いていらっしゃるようでした!

ところで、左側に見えるハイマツですが、植栽されてから半世紀以上立っているようです。

六甲高山植物園の歴史を、その目で見てこられた経緯から来る話は、森和男氏ならではのものでした!

合間には、六甲高山植物園の現役のスタッフの方のお話も聞くことが出来ました。

海外の植物エリアの石の使い方は、見た目にも、機能的にも優れた植栽方法がされているなど、素敵な話を聞くことが出来ました!

森和男氏の、尽きること無い話題に皆様聞き入っていました・・・!

最後の話は、森の中で。

高山帯の植物だけでなく、森の中ならではの植物たちも六甲高山植物園では数多く見られます。

そして、森和男氏の気配りの素晴らしいところは・・・

カフェが出店している場所で解散することで、皆様そのままカフェに立ち寄られること・・・!

民間の植物園は、収益があるぶん、植物たちが美しく輝くのです・・・!

六甲高山植物園は、各種の告知にも高いレベルで力を入れられていて、季節ごとの花がわかりやすいのは良かったですね!

他の植物園を見て、自身の管理する植物園にも活かしつつ、良いところをお互いに取り入れていきたいと改めて感じることが出来ました!

六甲高山植物園の売店はオシャレ山小屋風で、楽しくなります!

オリジナル商品も多く、参考にさせいただきたいですね!

書籍の品ぞろえも良く、個人的にも色々と買い込んでしまいました・・・!

六甲高山植物園、白馬五竜高山植物園、共通することは民間の観光地でもあるということです。

違うエリアの植物園がお互いに協力することで、集客にもつながりつつ、
多くのお客様に、希少な植物の保全の実情や啓発活動にも繋げ、植物園としての役割をしっかり果たすことも続けていきたいですね。

六甲高山植物園も、数年ぶりに訪ねさせていただきましたが、植栽からイベントまで、非常に参考になる部分が多かったところです。

私自身は学びある来訪になりましたし、この記事から興味を持っていただくお客様がいらっしゃるようになれば幸いでもあります!

今後も、六甲高山植物園、白馬五竜高山植物園に、是非ともご期待くださいませ!