緑の調律日誌

その他ひとり言

春営業終了しました【6月15日から植物園】

2013/05/12

本日、5月12日をもって、2012-13シーズンのスキー営業が終わりました。

連休の前後はスキー場だけでない、残雪の北アルプスを眺めに来られる方も多かったですが、

これからの一ヶ月間は、ゴンドラ、リフトの整備期間に入ります。

__________________

2013年度の植物園営業は、

2013年6月15日(土)からになります。

皆さまのお越しをお待ちしております。

__________________

植物園のホームページ、営業案内が2012年夏のものになっています。

毎年、若干の営業日数の変更があるため、今のままですが、

6月頃から、順次日程の変更等を進めていきます。

・・・・・・

そして、大幅な(多分)改訂を行う、「予定」でございます。

現在、その準備を着々と進めております。

ご期待下さいませ!!

(毎晩、自宅でパソコンと向き合って、作業中・・・・・・)

___________________

現在も作業中ですが、使用するかもしれない写真を整理しています。

来られた方は今までの雰囲気を、

来たことある方は、どんな雰囲気かを、

お楽しみ下さいませ!

↓ どの写真を使うか、使わないか、整理中ですが

コマクサを自生地っぽく写してみたり。

混雑している写真こそ、行く価値があるのだよ!

と、感じてもらえるものかも。

地蔵の沼とニッコウキスゲとトレッキングのお客様。

静かな地蔵の沼

紅葉盛りの地蔵の沼

ゲレンデに咲くシモツケソウ

ゲレンデに咲くシモツケソウ、花だけの写真

紅葉の展望リフト

アルプス360、テレキャビン駅舎 全景の遠景 そして戸隠方面の山々

花の時期の建物 先ほどの写真のが好きだけど、花の雰囲気を出すべく

三段紅葉の写真

紅葉の地蔵の頭

昨年秋に新規に出来た遊歩道 眺めが最高

秋の花、マツムシソウの群生

五竜岳とブナの紅葉

写真はヨコが良いのか・・・

タテが良いのか・・・

空が広めが良いのか・・・

載せるページの目的とレイアウトによっても変わります。

現場では、様々なカットを撮ることにしていますが。

北アルプスを望む植物園とお客様

気に入っている写真ですが、

・五竜岳が写っていない

・秋っぽい雰囲気が強い(夏のイメージ写真に出来ない)

などの問題が。

上記をクリアする写真を用意するのは・・・、

今年にしっかりした意識を持つこと、

作業しながら写真を撮るけど、その時間を増やす

(ただし、植物を植える増やす作業が追いつかない・・・)

・・・まあ、毎年のように自分でも良いと思える写真が増えるのは嬉しいものです。

では、皆さま、この夏もよろしくお願い致します!

植物観察会【諏訪周辺】

2013/04/17

植物仲間の集まりを通じて知り合った、大阪のお姉さま方二人が長野に来て、

案内して!とご指名いただきまして、植物の観察をしてきたものです。

道中の松本、今年は開花も早く4月中旬頃が一番の見ごろになりました。

桜の花をキレイに撮るのは難しい・・・。

案内した場所は複数あるのですが、見ごろだったフクジュソウのとある場所。

この場所の素晴らしきところは、田んぼの畦に当たり前のようにフクジュソウが咲いているところ!

軽トラが通るような道ですが、車の通り道は育たず、車線に沿うように左側に咲いていて、それもまたたくましいもの。

当たり前のように咲くフクジュソウ。

昔はこんな場所も多かったんでしょうかね。

この場所は今後も続いていって欲しいもの。

______________________

さて、園芸にうるさいお姉さま達が驚いたのはこの場所↓

辰野にあるシダレグリの自生地。

事前の説明で、「盆栽仕立ての実物大が斜面一面にありますよ」

正にそんな感じで、不思議な空間・・・。

県内、全国の知名度はあまりない・・・?

大正九年に国の天然記念物指定の由緒ある場所です。

説明の看板。クリックして拡大すると読めます。

「この独特の樹形は・・・略・・・いわば盆栽の仕立てをシダレグリ自らが行っているようなものである」

なるほど。それにしても不思議な木たち。

とにかく不思議な空間なので、皆さま、ぜひ行って見てください。

花に興味の無い人も、こういうものは楽しめるはず。

無銘の場所

2013/04/16

長野県も桜が見ごろの季節になりました。

車やバイクで走り出せば、あちこちに花が咲き出しています。

今回載せる写真は、白馬村ではない、名も無きとある場所。

沢の奥にカタクリの群生が。

登山靴でないものの、軽く登ってみました。

野趣あふれて素敵。

沢の真ん中から撮ったもの、ズームレンズがあれば良かった・・・。

そばの水路にはワサビが育っていました。

カタクリに混じって、コシノコバイモが咲いていました。

実はこの花、有名な高山植物、クロユリの仲間。

クロユリは、実はユリ科であっても、ユリ属ではなく、

このコシノコバイモと同じバイモ属。

(コオニユリやササユリなどの、いかにもユリといったのは、ユリ属)

そう考えると、花も似てるし、植物のことが面白く感じられるというもの。

_______________________

白馬村では、春の季節になると、カタクリ、フクジュソウなど様々な春らしい植物が咲き出します。

それらは歩きやすく整備が行き届き、地図を片手にアクセス出来、十分に効率良く自然を楽しむことが出来ます。

・・・しかし、それら有名な場所は、

人が多かったり、花に近づけなかったり、手入れが行き届きすぎているため自然さを感じないことがあったり・・・。

自分自身の植物の勉強のため・・・、ヒトと違ったことをしたい・・・、

そんな感じで、こういう「無銘」の場所を探すのは面白いもの。

・・・「観光地おいでませ」、という立場の人間が何を言うか、とも言われそうですが・・・、このブログを見て下さる方は、こういうの好きな人も多いだろうで。

植物を観察する段階や楽しみ方は人それぞれ、楽しめれば良いものです。

モデルさんをグラビア撮影

2013/04/07

冬の間も室内で育てていた青いケシが咲きました!

ちょっと青よりは紫がかった色。

複数咲いているのですが、一番キレイな形(葉、茎、姿など)のものを選定。

記録用、営業用、色々な目的を含めて撮影してみました。

マクロレンズを購入して、こういうアップが自在に撮れるのは良いところ。

また、今回は鉢植えのため、あらゆる角度、光条件のもとでの撮影が可能。

それは野生や地植えの花を撮影するのとは違い、

「モノ」を撮るのに近く、いかに美しく撮るかを追求できることに。

晴れたこの日は太陽の光を存分に使って。

反対側から撮影。

どっちの角度が綺麗に見えるものか・・・。

雪山をバックに。この時期と鉢植えならでは!

反対側から撮影。好みはあれど、

こちら側の方が花が適度に閉じた感じがして、好き。

・・・・・・・・・。

さて、二日たち、下の花も咲きました。二つ同時に。

ただ、最初の花の見ごろが終わりに近い。花粉が多く落ちてきている。

上段、下段の花を合わせて綺麗に取れるのは、おそらく今日のみ。

こういうタイミングを逃さないのも、自分で育てている利点でしょうね・・・。

コンクリートをバックに。正統派すてきな写真。色も忠実。

室内に運び、黒い窓をバックに。バックを黒でカッコ良く。

赤い革ソファーに置いて。ちょっと違った演出を。

窓際のソフトな逆光で。ドラマチックな感じに。

全体を見るとこんな感じ。

アップなら分からないものの、

撮影の現実を知るとちょっとガッカリするかもしれません・・・。

下の植木鉢で高さを調整したりも出来ます。

机の板をバックに置いて、室内写真らしく柔らかく。

逆光その2。さっきよりもドラマチックに。

右上の黒は、信州牛ポスター。

ボカしたけれど、これが無い方が良かったな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、これだけの写真を撮るのに100枚以上シャッターを押してみた・・・。

鉢植え、室内、机の上、そんな状況では、屋外より構図や光に凝ることが出来る。

ただし、今回の撮影は野生、地植えの植物撮影と違って、

いかに対象を美しく撮るかを目的にしたもの。

______

もし、植物の「生態写真」であるならば、カッコ良さやドラマ性よりも、

・いかにピントがあっているか

・全体(または目的に応じた一部)がきちんと写っているか

・生息環境(森か岩場か草原かetc)を写すつもりで、背景に写す

などを注意して撮影したりするはず。

ドラマ性があっても勿論良いけれど、それは「記録」とは別のものであるはず。

__________

まあ、難しく考えず、楽しく撮れれば良いのですけどね・・・。

ただ、

最低限のピントが合っていることは重要なはず。

この花の場合は先端の花のオシベに合わせてみた。

ピント、むずかしい・・・。

あとは、写真に表現すべきものを込められれば、

レベルが上がっていくのではないかと考えてます。

・・・そんな中で、今日一番好きな写真は・・・

花びらの繊細さを表現すべく撮ってみました。

先端の花をきちんと写すとか、本来の色合いとかは抜きにして。

単純に正統派でキレイなワンパターンな写真にならなかっただけが良かっただけかもしれないけれど。

___________

今回の機材は、ニコンD7000、ニコン40mmマクロ。

実践的かつ安価な機材であるものの、

高額な機材ならそれだけで上に行けるのか。

いや、単純な技術と撮影条件でさらに変えられるのか。

まだまだ、探求は続きます。

良い写真が撮れると嬉しい・・・それを追い求めていって。

_______________

おまけ

写真とはまた違った技術、作曲。

形が無いだけに、表現すべき情景は明確に。

描いたものは、タイトルそのままで。

→ ♪ 優しい音がする

ピアノ+弦は好きだけれど、ワンパターンになりがちな・・・

新年「度」あけました

2013/04/04

皆さま、お久しぶりです。

いよいよ4月、スキー場の季節も5月まで続きますが、植物園の方も色々と動き出します!

今年は桜の開花もあちこちで早いように、雪解けが「超」早いです。

4月上旬は白馬村でも雪深いのが例年ですが、今年はどんどん溶けています。

3月に「積もる雪」が無かった、暖かい日が続いたことによります。

白馬村内のあちこちでも、フクジュソウがたくさん咲き出しています!

(この群生はお隣の大町市のものですが)

マクロレンズを購入しました。(スキー場の当番等を多めに担当したお金で・・・)

虫や花などをアップで撮れるようになりました!

今年の写真は一味違った写真が撮れそうです。

写真はカタクリのつぼみですが、もうすぐ咲きそうです。

白馬五竜かたくり苑、見ごろは例年ゴールデンウィークですが、

暖かく雪少ない今年はゴールデンウィークより前になる・・・?

先日見に行ったカタクリ苑はまだまだ雪でしたが、

今後どうなっていくか、またお知らせ致します!

それにしても、マクロレンズというものは便利なもので、

接写だけでなく、ポートレートなども綺麗写るものです。

ズームが出来ない分、画質の向上に役立っているもので。

今年は以前よりクオリティの高い写真を産み出していくつもりです。

今後の植物園、本ブログにもご期待下さいませ!!

____________________

おまけ

趣味の作曲の方も、ランク上のソフトウェア音源、新たな電子楽器(電子縦笛、ウィンドシンセサイザー)の導入により、音質が向上しております。

さて、カタクリの時期までに新しい曲など作りましょうかねー。

→ ♪ 雨の花束テスト

バイオリンの音がリアルになりました!

きのこ昼休み

2012/10/14

休憩時間、植物園スタッフの一人が帰りが遅いと思ったら・・・

キノコをたくさん採ってきていました。笑

木が腐るのは、キノコが木を栄養分にして育つから。

木が腐ったらたいへん!だからキノコをとるのです!!!

(本当は採りたいだけ)

汚れを落とします。あんまり洗いすぎない方が良い。

おっちゃんによると、キノコの名前は「モトアシ」と言うそうな。

ナラタケの地域名のようで。親しまれているキノコです。

ぐつぐつ・・・。

これがこの日の昼飯。うまい。

さて、残りは、各自で頂きました。

植物園をキレイに管理するには、多くの栄養をとらねばいかんのです。

※ イイネ!

2012/09/30

植物園とは関係ない、山麓の出来事。

左は刈り取った田んぼ、右は刈り取る前の田んぼ。

この時期、家でコメを作っている社員は

「イネ刈りがあるから」という理由で会社を休みにしたりします。

ゴンドラ内から町を見下ろすと、色づいた田んぼ、刈り取った田んぼなど、良く見えます。

人と自然の秋の姿。

そんなものにも注目していただければ。

【百名山】伊吹山1377m

2012/09/18

雨飾山から二日後、大阪からの出張帰り。

「常務殿、百名山としても、観光名所としても、植物学的にも有名な息吹山。

せっかくですからこの機会に見てみませんか」

急な提案・・・五秒後

「そうするか、行こうか!」

夜早めに白馬到着予定を、夜遅めの帰投予定に変えて、

こういう機会でも無ければ出来ない寄り道をしてみました。

天下分け目の関ヶ原インターから降りてすぐに伊吹山ドライブウェイの入り口。

滋賀県と岐阜県の県境。

位置的にも植物的にも、西と東の中間地点。

山頂を眺めながらの山岳道路。

山頂の駐車場は標高1200mくらいあり、ゲートの標高が200m台なので・・・

高低差1000mもの道になります!

ちなみに通行料は3000円!!

まあ、長野県のビーナスラインや志賀高原のような峠越えの公道では無く、

山頂に行くためだけの道路なもので。

山頂に行くのに、ゴンドラか車か、選んでいるようなものか。

山頂の駐車場。

うーん、広い!

もう夕方ですが、日中などは満車になる日もあるのだろう。

こんな感じの歩きやすい道を20分ほど歩けば山頂。

百名山としては、お手軽な方でしょう。

ところで、サラシナショウマの何と多いことか!!!

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

!!!!!!!!!!!←多さと形を表現しているのであります

山中全てサラシナショウマなんではなかろうか。

圧巻。

そしてその理由を今も考え、悩んでいるもの。

海底火山由来の石灰岩で出来た山というのが、特殊な植物が多い理由のようですが、

でもねぇ、こんな日当たりの良すぎるところでサラシナショウマがこんなにあるのはどうしたものか・・・!

こちらは伊吹山の、イブキトリカブトなるもの。

何というか、デカい!

写真のものは親指より大きい花!

葉の厚さも白馬にあるトリカブトより相当分厚いものでした。

山頂到着!

琵琶湖も一望できました。

あの広い琵琶湖を一望するとは、何というロケーション。

昔から、薬草の山として、信仰の山として親しまれてきたのもわかります。

山頂にはおみやげ屋がたくさんありました。

俗世間っぽさの良し悪しは置いておいて、

それだけ人もたくさん来やすい山でもあるのでしょう。

薬草の宝庫の入浴剤!

買ってみました。使ってみました。

デカい麦茶パックに薬草の粗挽きがつまっているもの。

植物園でも、作ろうかな・・・。

山頂にあった、記念写真の撮影台・・・?

自分が登った百名山は20にも満たないですが、

今までに登ったものとはあらゆる意味で一線を画すような・・・。

何にしても、良い山でした!景色も植物も。

山が好きな人も、嫌いな人も 是非、登ってみてはいかがでしょう。

【百名山】雨飾山1963m

2012/09/18

日本百名山の一つ、雨飾山(1963m)。

園内からもはっきりと見える山。

長野県と新潟県の県境でもあります。

9月13日、この日は白馬五竜観光協会の研修登山に参加しました。

参加者は35名、バス2台!!

研修と言うことで、年に一回は登山が企画されています。

こういう機会に山に登り、行程や雰囲気を人に紹介するのに役立てたり、

宿泊施設や官民の観光業の方など参加者は色々ですが、互いの親睦を深めたりもします。

あと、フロ、酒、メシ(笑

全般を通して急な登りばっかりの山!

「ケガしたらどうしよう・・・」

という誰かのつぶやきに対して、

「大丈夫だ。この中に山案内人の資格を持っている人間が何人いると思う!?」

さすが、頼もしい!

道中から撮った写真。

あそこが登山口の駐車場。

歩いた成果が目でわかるのは良いものです。

きつい登りを終えると稜線に出ます!

山頂まであともうすぐ!

周辺にはリンドウなどの植物も多く咲いていました。

それにしてもこの稜線にシラネアオイの多いこと(花は7月頃か)。

シラネアオイにやや不適な環境だろうに、何でだろ。

山頂に到着!!11時11分。

向こうには焼山、火打山も見えています!

振り返れば、日本海もバッチリ見えています!糸魚川のあたり。

指で指しているのは白馬五竜高山植物園のあたり。

園内から山頂が見えるということは、

この山頂からも園内が見えるものであります。

山頂を我が物顔で占拠する白馬五竜の集団。

お疲れ様でした。

______________________

この後のコースは来た道を戻らず、新潟側に降りるというもの。

普段行かない登山ルートを、送迎を用意した状況にて歩き、

下山口にスタンバイしているバスには冷たいビールが用意され、

入ったことの無い温泉に入り、白馬に戻ったら陽の高いうちに飲み会が始まり・・・、

・・・・・・・・・・・

そんな予定でしたが、

私は上司殿と出張なので、

二人して山頂で皆と別れ、

元のルートをさっさと降りて、

3時には白馬について、大阪まで向かいました。

親睦登山は飲み会までが親睦登山です。

ですが、何と世知辛いサラリーマン・・・嗚呼

【日曜】には人が多く通るので【大工】

2012/09/09

植物園と合わせて歩ける、アルプス平自然遊歩道。

湿原を木道で歩きながら楽しめたりもするのですが、木道はやはり木、劣化もしてきます。

サイズの合う板を持ってきて、治したりもします。

うむ、これで良し!

この日は、地蔵の沼の方の補強もしておきました。

新品の板になったところは、硬さが違うので良いものです!

歩きながら、こんな大工が行われたことも是非感じ取ってみてください!